ケンタッキー軍 (北軍)とは? わかりやすく解説

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ケンタッキー軍 (北軍)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/07/26 09:48 UTC 版)

ケンタッキー軍(Army of Kentucky)
創設 1862年(8月)
1862年10月-1863年6月
国籍 アメリカ合衆国
軍種 北軍
主な戦歴 南北戦争
指揮
著名な司令官 ウィリアム・ネルソン
ゴードン・グレンジャー

南北戦争中の北軍では、ケンタッキー軍(Army of Kentucky)の名称を持つが2回編成されているが、どちらも小規模でまた存続期間も短かった。南軍にもケンタッキー軍が存在したが、こちらも短期間で解散している。

1862年8月結成のケンタッキー軍

1862年8月25日、ウィリアム・「ブル」・ネルソン(William "Bull" Nelson)少将は、ケンタッキー州リッチモンド付近に駐屯していた部隊の司令官に任命された。兵力は合計で2個旅団(1個師団以下)を超えるものではなかったが、ネルソンはこの部隊をケンタッキー軍と名付けた。この2個旅団は、マーロン・マンソン(Mahlon Dickerson Manson)准将とチャールズ・クラフト(Charles Cruft)准将が旅団長を務めた。創立から5日後、ほとんどが新兵で構成されるケンタッキー軍は、リッチモンドの戦いで大敗北を喫した。800人以上が戦死し、4,000人が捕虜となった。大量の捕虜を出し、軍団長のネルソンは負傷、第1旅団長のマンソンも捕虜となったため、軍は実質的に消滅してしまった。クラフトも負傷し、9月まで第2旅団長の地位にあったものの第2旅団の兵士も多くは捕虜となり、残存部隊はなんとかインディアナ州ニューオールバニに戻った。負傷したネルソンの後任として、チャールズ・C・ギルバート大尉が少将代行に昇進させられ(上級者が拒絶したため)、軍司令官となった。その後、ドン・カルロス・ビューエル少将が、ケンタッキー軍の残存部隊をオハイオ軍の第3軍団に吸収し、ギルバートは第3軍団長となった。なお、9月29日、ネルソンはジェファーソン・デービス(Jefferson C. Davis)准将に殺害された。

1862年10月結成のケンタッキー軍

1862年10月7日、ゴードン・グレンジャー(Gordon Granger)少将がケンタッキー軍の名称を復活させた。新しいケンタッキー軍は3個師団編成で、師団長はアンドリュー・スミス(Andrew Jackson Smith)准将、クインシー・ギルモア(Quincy Adams Gillmore)准将およびアブサロム・ベアード(Absalom Baird)准将であった[1]

この編成は軍としては普通ではなかったため(軍団規模に過ぎない)、1863年1月20日により大規模なカンバーランド軍に編入された。ベアードの師団は3月5日のトンプソン駅の戦い(Battle of Thompson's Station)に参戦し、まるまる1個旅団が捕虜となった。4月には、軍はチャールズ・C・ギルバートとベアードが指揮する2個歩兵師団と、グリーン・スミス(Green Clay Smith)の騎兵旅団から構成されていた[2]・第一次フランクリンの戦い(Battle of Franklin (1863))の前に、デービッド・スタンレー(David S. Stanley)の騎兵師団と、インディアナ州フランクリンの基地部隊が追加された。6月8日、ケンタッキー軍はカンバーランド軍の予備兵力となったが、この予備部隊はグレンジャーが指揮官を務めていた。

歴代軍司令官

主な戦闘

脚注

参考資料

  • Eicher, John H., and Eicher, David J., Civil War High Commands, Stanford University Press, 2001, ISBN 0-8047-3641-3.



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