キルンベルガー第3法とは? わかりやすく解説

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キルンベルガー第3法

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/09 03:46 UTC 版)

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キルンベルガー第3法の五度圏

キルンベルガー第3法(キルンベルガーだい3ぽう)は、近世ドイツの作曲家・鍵盤奏者・音楽理論家ヨハン・フィリップ・キルンベルガー (1721 - 1783) によって考案された鍵盤楽器のための音律である。1779年にキルンベルガーがヨハン・ニコラウス・フォルケルに当てた手紙の中に記述がある。

鍵盤楽器で全ての調を演奏可能な音律で、ピタゴラス音律中全音律にみられるウルフが解消されている。

この音律ではC-G、G-D、D-A、A-E間の5度を純正音程より1/4シントニックコンマ狭くすることでC-E間を純正3度に取り、残りの5度をFis-Cis間を除いて純正に取る。Fis-Cis間は純正音程よりスキスマピタゴラスコンマとシントニックコンマの差、約1.9537セント)だけ狭い。

調律法

  • 派生音の純正五度を作る
  • 幹音のミーントーン五度を作る
    • 変ロと嬰ヘの間に同じ唸りに挟まれるようにを取る。
    • 定まったニ音とハ音との間に同じ唸りに挟まれるようにを取る。
    • ニ音とホ音との間に同じ唸りに挟まれるようにを取る。
  • 仕上げ
    • 出来上がった中央の12音を基準に鍵盤の両側全域へ純正な完全八度に合わせていく。

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