ガス比容とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > ガス比容の意味・解説 

ガス比容

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/23 04:26 UTC 版)

ガス比容(ガスひよう、英:Gas specific volume)とは火薬類が爆発して生成されたガスが絶対温度273K(約0℃)、1atmの標準状態で占める容積である。

ガス量は容積で測定すると圧力と温度によって変化する、重量で測定するとガスの種類によって変化するがモルで測定した場合はこれらの影響を受けない。そのため、1モルのガス容積は標準状態(絶対温度273K(約0℃)、1atm)で22.4リットルと定義されている。

ニトログリセリンが以下の爆轟した場合のガス比容の計算では分子量を227として、以下の反応式によって求める。

C3H5(ONO2)3 → 2.5H2O + 3CO2 + 1.5N2 + 0.25O2

後ガスのモル数は,各分子の前の係数の和で計算出来るので、2.5+3+1.5+0.25=7.25モル

これより全体の容積は以下のように計算出来る。

22.4リットル/モル×7.25モル = 162.4リットル

これはニトログリセリン1モル=227グラムから生成されるので,1キログラム辺りに換算すると

1Kg ÷ 227 = 4.40

従ってニトログリセリンガス比容は22.4リットル×7.25モル×4.40 = 725リットルと求められる。

トリニトロトルエンが爆轟した場合のガス比容の計算では分子量を227として、以下の反応式によって求める。

CH3C6H2(NO2)3 → 2.5H2O + 1.75CO2 + 1.5N2 + 5.25C

ただし、一般火薬学試験の問題として解答する場合には遊離炭素ガス比容の計算には入れないことになっているので、2.5+1.75+1.5=5.75モルとする。

トリニトロトルエン1モル=227グラムから生成されるので,1キログラム辺りに換算すると

1Kg ÷ 227 = 4.40

従ってトリニトロトルエンガス比容は22.4リットル×5.75モル×4.40 = 566.72リットルと求められる。

関連項目




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ガス比容」の関連用語

ガス比容のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ガス比容のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのガス比容 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS