カール・フレデリク・フォン・ブレダとは? わかりやすく解説

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カール・フレデリク・フォン・ブレダ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/23 08:18 UTC 版)

カール・フレデリク・フォン・ブレダ
Carl Frederik von Breda
自画像
生誕 1759年8月16日
スウェーデン,ストックホルム
死没 1818年12月1日
スウェーデン,ストックホルム

カール・フレデリク・フォン・ブレダ(Carl Frederik von Breda、Carl Fredric von Bredaとも、1759年8月16日 - 1818年12月1日)は、スウェーデンの肖像画家である。イギリスでも肖像画画家として働いた。

生涯

ストックホルムで生まれた。1670年代にベルギー、オランダにまたがる地域のブラバントから、スウェーデンに移ってきた画家のピーター・フォン・ブレダ(Pieter von Breda)が曾祖父で、祖父のルーカス・フォン・ブレダ(Lucas von Breda:1676–1752)も肖像画家として成功し、同名の父親のルーカス・フォン・ブレダ(Lucas von Breda: 1726-1799)も美術収集家であった。姓のブレダは、ブラバントの町、ブレダに因んでいるとされる。

1778年からスウェーデン王立美術アカデミーで、肖像画家のローレンツ・パシュに学んだ。1780年にアカデミーの展覧会で賞を受け、1784年には金賞を受けた。国王カール13世となるセーデルマンランド公の公妃、シャルロッテの肖像画を描いた。その後もグスタフ4世アドルフグスタフ3世の肖像画も描いた。

1787年夏にイギリスに渡り、1796年の秋までロンドンの中心街、セント・ジェームズ・ストリートに住み、肖像画家として働いた。1792年の初夏、パリに滞在した。ロンドンで働き始めた頃、イギリスの肖像画家、ジョシュア・レノルズのスタイルを取り入れた。奴隷制度廃止運動の主要な推進者のトマス・クラークソンやジェームズ・ラムゼー、スウェーデンの奴隷制度廃止論者、カール・ベルンハルト・ヴァドストレーム(Carl Bernhard Wadström)の肖像画などを描いた。

1791年にスウェーデン王立美術アカデミーの会員に選ばれた。1792年にはバーミンガムを中心とした文化人のサークルであるルナー・ソサエティの人々と交流ができ、発明家のジェームズ・ワットや実業家のマシュー・ボールトン、博物学者のウィリアム・ウィザリングジョゼフ・プリーストリーらの肖像画を描いた。

1796年にスウェーデンに呼び戻され、王立美術アカデミーの教授に任じられた。スウェーデンでは学者のニルス・フォン・ローゼンシュタインやスウェーデン王立歌劇場に来演したイタリア人歌手、テレサ・ヴァンドーニの肖像画を描き、ヴァンドーニの肖像画は代表作のひとつとされている。1812年にカール13世によって貴族に叙せられた。

作品

参考文献

  • Carl Frederik von Breda. In: Herman Hofberg, Frithiof Heurlin, Viktor Millqvist, Olof Rubenson (Hrsg.): Svenskt biografiskt handlexikon. 2. Auflage. Band 1: A–K. Albert Bonniers Verlag, Stockholm 1906, S. 134–135.
  • Axel L. Romdahl: Breda, Carl Frederik von. In: Ulrich Thieme, Felix Becker (Hrsg.): Allgemeines Lexikon der Bildenden Künstler von der Antike bis zur Gegenwart. Begründet von Ulrich Thieme und Felix Becker. Band 4: Bida–Brevoort. Wilhelm Engelmann, Leipzig 1910, S. 561–562 .
  • Emil Hultmark: Carl Fredrik von Breda. Sein Leben und sein Schaffen. Dissertation Universität Bern 1906. Centraltryckeriet, Stockholm 1915.
  • Sixten Strömbom: Carl Fredric Breda, von. In: Svenskt biografiskt lexikon. Band 6, Bonnier, Stockholm 1926, S. 145ff.



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