エルンスト・ハース_(写真家)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > エルンスト・ハース_(写真家)の意味・解説 

エルンスト・ハース (写真家)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/09 04:44 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動

エルンスト・ハース(Ernst Haas、1921年3月2日-1986年9月12日)は、アメリカの写真家

オーストリアウィーン生まれ。パリを経由して、1950年にアメリカへ。オーストリア時代から写真家として活躍。「ライフ」でも多くの作品を掲載している。

カラー写真を得意とし(1950年代にカラー・フィルムによる撮影を開始)、「色彩の魔術師」とも呼ばれる。

マグナム・フォトの創立者以外の最初のメンバー(ワーナー・ビショフ(Werner Bischof、 1916年-1954年)とともに)であり、1950年にロバート・キャパに誘われて正会員となった。1958年に副会長(アメリカ・マグナム)となり、1960年には会長となる。その後、1966年に寄稿写真家となる。

マグナム関係の文献におけるハースの取り扱い

  • マグナム 報道写真半世紀の証言(ラッセル・ミラー著、木下哲夫・訳、白水社、1999年)
    • 20箇所程度のページにハースに関する記述があるほか(詳細は、巻末の「人名索引」を参照)、巻末の「写真家略歴」にもハースが含まれている。
    • とりわけ、p295に次のような記述がある。
一九六一年、エルンスト・ハースは友好的にマグナムを脱退する。理由はいくつかあって、ひとつには当時のマグナムがカラーの扱いにまだ充分対応しきれていなかったこと、ハース自身が収支の帳尻合わせに四苦八苦の状態だったこと、それから「手を取り合って輪になって踊る」のが面倒になったせいもある。同年エドワード・スタイケンは、カリフォルニア州アジロマールで開かれた「第二回西部報道写真会議」でハースのカラーによる最新作を紹介し、「わたしたちはいま、写真界の新時代を目撃したといって過言ではない。伝統にも理論にも縛られない自由な精神の持ち主がここにいる。そのひとはひとり我が道を往き、写真の未知の美をみいだした」と述べて、作者に敬意を表すため、総会に起立を求めた。
  • In our time写真集 マグナムの40年(ウィリアム・マンチェスター(William Manchester)、ジャン・ラクチュール(Jean Lacouture)、フレッド・リッチン(Fred Ritchin)編、鈴木主税・訳、文芸春秋、1990年)
    • 次の7点の作品が掲載されている
      • 52ページ:ヴェルナー・ビショフ。パリ、1950年ごろ(モノクロ)
      • 102ページ:戦争捕虜の帰郷。ウィーン、1947年(モノクロ)
      • 191ページ:こぼれたオイル。ニューヨーク・シティ、1952年(カラー)
      • 192-193ページ:反射。3番街、ニューヨーク・シティ、1952年(カラー)
      • 204-205ページ:車の流れ。ニューヨーク・シティ、1963年(カラー)
      • 421ページ:「マジック・シティのイメージ」『ライフ』(1953年9月15日号)(カラー)
      • 427ページ:『荒馬と女』ネヴァダ、1960年(モノクロ)
    • 巻末の「写真家の略歴と主な文献」のなかにハースは含まれている。
    • その他、マグナムの歴史についての解説の文章中に掲載されている写真の中に、ハースが写っている写真が5点掲載されている(51ページ、54ページ、55ページ、57ページ)
  • マグナム・マグナム With 413 photographs in colour and duotone(MAGNUM PHOTOS編著、小林美香・訳、青幻舎、2007年)
    • 所属したまたは所属していた写真家について、それぞれ作品図版とともに紹介しているが、ハースについてのページは存在しない。なお、ビショフに関してはページが存在する。
  • マグナム・フォト日本語公式サイトの写真家一覧のページを見ると、ハースはすでに死去しているため「寄稿家」の欄には名前がなく、また、死去した会員の名前を列挙している「アーカイブ」の欄にも名前がない。

外部サイト


「エルンスト・ハース (写真家)」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「エルンスト・ハース_(写真家)」の関連用語

エルンスト・ハース_(写真家)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



エルンスト・ハース_(写真家)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのエルンスト・ハース (写真家) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS