ウィリアム・ブラッケンリッジとは? わかりやすく解説

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ウィリアム・ブラッケンリッジ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/21 03:07 UTC 版)

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Brackenridge in 1880

ウィリアム・ブラッケンリッジ(William Dunlop Brackenridge、1810年1893年)はスコットランド生まれのアメリカ合衆国の園芸家、植物学者である。

スコットランドのエアで生まれた。1837年にアメリカ合衆国に移民としてフィラデルフィアに渡り、園芸業者に雇われた。1838年から行われたアメリカ合衆国の太平洋探検航海に、はじめ園芸係、後に副植物学者に任じられた。植物学主任は最初有名な植物学者エイサ・グレイとワシントンの大使の息子のウィリアム・リッチが任命されたが、グレイは仕事の多忙を理由に航海に参加することを辞退し、リッチは植物学の経験が無かったので、ブラッケンリッジが植物採取や植物学業務を指揮した。ヴィンセンヌ号に乗船し、1839年にオーストラリアのシドニーやハンター川流域で植物採集を行い、1841年から1842年の間、オレゴン州やカリフォルニア州の沿岸地域や内陸の探査を行った。帰還した後は、収集した標本を研究し、シダ類に関する報告書を執筆し、エイサ・グレイがすべての植物の植物報告書を執筆した。この探検航海の成果の一つがカリフォルニアのシャスタ山近くで、食虫植物、ランチュウソウ(ダーリングトニア・カリフォルニカ、Darlingtonia californica)を発見したことで、ブラッケンリッジは友人のフィラデルフィアのウィリアム・ダーリントンの名前を属の名前に命名した。

1855年からボルチモアで園芸家、造園家として働いた。

エイサ・グレイがオクナ科の属名、Brackenridgea (ブラクケンリドゲア属)にブラッケンリッジの名を命名した。ワシントン州のピュージェット湾の、ブラッケンリッジ水路(Brackenridge Passage)に名前が残されている。

著作

  • Brackenridge, William Dunlop. United States Exploring Edition Report, Volume XVI - Botany - Filices. 1854.
  • Brackenridge, William Dunlop. United States Exploring Edition Report, Volume XVI - Botany - Filices: Atlas. 1856.

参考文献

  • Engraving of W. D. Brackenridge: Frontispiece, The Gardener’s Monthly and Horticulturist: Devoted to Horticulture, Agriculture and Rural Affairs, 26:312. December 1894.
  • William Dunlop Brackenridge Papers, circa 1838-1875 in Smithsonian Institution Archives: http://siarchives.si.edu/findingaids/FARU7189.htm
  • Bornholdt, Mariana D. "Botanizing Western Oregon In 1841 – The Wilkes Inland Expedition": http://www.npsoregon.org/kalmiopsis/kalmiopsis12/wilkes.pdf
  • Journal of William Dunlop Brackenridge for October, 1841: California Historical Society Quarterly, 24(4):326-336. December, 1945



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