イル・ヴォーロとは? わかりやすく解説

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イル・ヴォーロ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/28 08:34 UTC 版)

イル・ヴォーロ
Il Volo
出身地 イタリア
ジャンル プログレッシブ・ロック
活動期間 1974年 - 1975年
レーベル Numero Uno

イル・ヴォーロIl Volo)は、1970年代のイタリアプログレッシブ・ロック・バンド。

略歴

1974年にフォルムラ・トレの進化形としてモゴール(Mogol、音楽プロデューサー)とヌメロ・ウーノ(Numero Uno、音楽レーベル)[1]の主導で結成され、ギターとボーカルのアルベルト・ラディウスとマリオ・ラヴェッツィ、キーボードのヴィンチェ・テンペラとガブリエーレ・ロレンツィ、ベースのボブ・カレロ、ドラムのジャンニ・ダッラリオで構成された。

グループのメンバーたちは、フォルムラ・トレ(アルベルト・ラディウスとガブリエーレ・ロレンツィ)、イ・リベッリ(ジャンニ・ダッラリオ)、カマレオンティとフローラ・ファウナ・エ・チェメント(マリオ・ラヴェッツィ)、オセージ・トリベのデュエロ・マザー(ボブ・カレロ)などの重要なバンドから選りすぐられ確立されたミュージシャン集団であった。ヌメロ・ウーノの意図は、ロレダーナ・ベルテのアルバム『TIR』で実現したような、他のアーティストのアルバムにもこのグループを利用することだった。

イル・ヴォーロは、1974年のアルバム『Anima Latina』でルチオ・バッティスティとコラボレートし、特にカレロとダッラリオの貢献により、1975年の『Lucio Battisti, la batteria, il contrabbasso, eccetera』などでもコラボレートした。しかし、おそらくラディウスとモゴールの関係の悪化が原因で[2]、結果は不十分なものであると見なされ、作品「Io ti venderei」ではイル・ヴォーロの要素を使用したオリジナルの録音を維持しつつ、ラインナップが変更された。

このグループは、1974年と1975年に、モゴールによる独自の音楽とテキストを含む2枚のディスク、『イル・ヴォーロ』『イル・ヴォーロII』を制作した。ミラノのランブロ公園で開催されたRe Nudoが主催[3]した「Festival del Proletariato Giovanile」や、「Festival pop di Villa Pamphili」[4][5]といったフェスティバルで演奏されている。1975年に彼はフランチェスコ・デ・グレゴリのコンサートに同行し[6]、ファウスト・レアーリのアルバム『愛の物語』で演奏を行うなどした[6]が、年末に解散した。

メンバー

  • アルベルト・ラディウス (Alberto Radius) - ギター、ボーカル
  • マリオ・ラヴェッツィ (Mario Lavezzi) - ギター、ボーカル
  • ヴィンチェ・テンペラ (Vince Tempera) - キーボード
  • ガブリエーレ・ロレンツィ (Gabriele Lorenzi) - キーボード
  • ボブ・カレロ (Bob Callero) - ベース
  • ジャンニ・ダッラリオ (Gianni Dall'Aglio) - ドラム

ディスコグラフィ

スタジオ・アルバム

  • 『イル・ヴォーロ』 - Il Volo (1974年、Numero Uno)
  • 『イル・ヴォーロII』 - Essere o non essere? Essere! Essere! Essere! (1975年、Numero Uno)

コンピレーション・アルバム

  • 『イル・ヴォーロ』 - Il Volo (1987年、Nexus International) ※スタジオ・アルバム2枚を収めたコンピレーション

ファウスト・レアーリ (e イル・ヴォーロ)

  • 『愛の物語』 - Amore Dolce, Amore Amaro, Amore Mio (1975年、CBS)

シングル

  • "Gente in amore" / "Medio Oriente 249.000 tutto compreso" (1975年、Numero Uno)

参加コンピレーション・アルバム

  • Pop Villa Pamphili (2002年、BMG Ricordi) ※「Il calore umano」で参加

脚注

  1. ^ Fabio Sanna e Michele Neri. “Gabriele Lorenzi: un elemento della Formula”. www.luciobattisti.info. 2010年1月23日閲覧。
  2. ^ Giorgio Azzollini. “Gianni Dall’Aglio da Mantova”. www.luciobattisti.info. 2010年1月23日閲覧。
  3. ^ Intervista a Mario Lavezzi di Daniele Caroli, pubblicata su Ciao 2001 n. 29 del 21 luglio 1974
  4. ^ Le Woodstock d'Italia... Da Caracalla al Parco Lambro | Radio Rock Revolution - Gli anni 70
  5. ^ Quattro giorni di musica da oggi a villa Pamphili di Pietro Mondini, pubblicato su Paese Sera di sabato, 21 settembre 1974 Archived 2015.09.24, at the Wayback Machine.
  6. ^ a b Cesare Rizzi (a cura di), Enciclopedia del Rock italiano, Milano, Arcana, 1993, alla voce Il Volo, pag. 387

参考文献

  • Paolo Barotto, Il Ritorno del Pop italiano, Luserna San Giovanni, Stilgraf, 1989, alla voce Il Volo.
  • Cesare Rizzi (a cura di), Enciclopedia del Rock italiano, Milano, Arcana, 1993, alla voce Il Volo, pagg. 386-388.
  • Paolo Barotto, con Marco D'Ubaldo, Rock progressivo italiano. The complete discography, Milano, Mediane, 2006, alla voce Il Volo.

外部リンク




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