アジーズ・ナシールザーデ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/29 11:02 UTC 版)
![]() |
この記事はカテゴライズされていないか、不十分です。
|
アジーズ・ナシルザーデ(ペルシャ語:عزیز نصیرزاده、 英:Aziz_Nasirzadeh、1965年 - )は、イランの軍人、政治家。
2024年8月から国防大臣を務めている。元空軍司令官で、イラン・イラク戦争の退役軍人。F-14戦闘機のパイロットとして訓練を受けたが、実戦経験はない。
経歴
戦争末期にF-14パイロットとして軍歴を開始し、その後、空軍参謀長や司令官代理を経て、2018年から2021年までイラン空軍司令官を務めた[1]。
2021年9月から2024年にはイラン軍全体の参謀本部副参謀長に任命され、軍全体の戦略に関わった[2]。
2024年8月には国防大臣に就任し、国家の安全保障政策を担っている。特に国家受動防衛機構の議長として、民間・軍事・核施設を含む重要インフラの防衛を統括している[3]。
国際関係
アルメニアとの防衛協力や、アゼルバイジャンとの合同軍事演習を通じて、イスラエル・トルコ・欧米諸国の南コーカサスへの影響力に対抗する政策にも関与している[4]。
暗殺報道と否定
2025年6月、イスラエルによるテヘランの国防省本部への攻撃を受け、一部の反体制派や海外メディアはナシルザーデの死亡を報道した。しかし、親政府系ジャーナリストのダーラ・ナッサーリーは「アジーズ・ナシルザーデは健在であり、職務を継続している」と否定した[5]。イスラエルとの戦争が終結した同月25日には、中国で開催された上海協力機構の会合に出席している[6]。
脚注
- ^ “イラン空軍の指導者たち”. Middle East Monitor. 2025年6月25日閲覧。
- ^ “イラン軍高官の人事異動”. Al-Monitor. 2025年6月25日閲覧。
- ^ “Passive Defense and Iranian Strategy”. Tehran Times. 2025年6月25日閲覧。
- ^ “Iran and the Caucasus: Strategic Moves”. Eurasianet. 2025年6月25日閲覧。
- ^ “Nasirzadeh Alive Despite Rumors”. Mehr News. 2025年6月25日閲覧。
- ^ “イラン国防相が訪中、イスラエルとの衝突後初の外遊で”. CNN (2025年6月26日). 2025年6月26日閲覧。
- アジーズナシールザーデのページへのリンク