ゆうめいとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > ゆうめいの意味・解説 

ゆうめい

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/09/03 09:36 UTC 版)

ゆうめいは、日本の劇団。2015年7月に舞台作品・美術・映像を制作する団体として結成[1]

メンバー

  • 池田亮 - 脚本演出家美術俳優も務める。
  • 小松大二郎 - 俳優。
  • 丙次 - 俳優。2024年2月に田中祐希から丙次に改名。
  • 田中涼子 - 宣伝美術担当。アニメーション作家としても活躍。

過去のメンバー

  • 黒澤たける - 制作。2021年3月8日に退団[2]

概要

  • どこでも見かけそうな生々しい人々による「なさそうだけどあったこと」を描く。
  • 「ゆうめい」という団体の名前は、「夕と明」「幽明」「幽冥」といった意味合いを持ち、「物事には別の本意が存在するかもしれない」という発見を探求する姿勢を表している[3]

経歴

2015年7月に新宿眼科画廊にて上演された実体験をテーマにした作品『俺』が旗揚げ公演である。

2016年11月には初の客演を招いて別枠短編公演2本を同時上演。その後、2016年5月には第二回公演、同年7月には第三回公演、同年10月には第四回公演と精力的な活動を見せている。

これまでギャラリースペースを貸し切っての上演を主としていたが、2017年2月には「下北沢ウェーブ2017」に一般公募から選出され[4]世田谷区下北沢にある劇場、本多劇場の完全バックアップのもと初の劇場公演を上演。

2018年、「CoRich舞台芸術まつり!2018春」で『 かわ』が準グランプリを受賞[5]。「第9回せんがわ劇場演劇コンクール」では特別賞を受賞した[6]

2024年、『ハートランド』が第68回岸田國士戯曲賞を受賞した[7]

2025年、『養生』の演出が第32回読売演劇大賞優秀演出家賞を受賞[8]

主な公演歴

公演歴一覧
公演日程 公演名 会場 客演 出典・備考等
2015年7月11日 - 14日 新宿眼科画廊 [9]
2015年11月 別枠短編公演
『カッドオン&くやしい』
2016年4月29日 - 5月3日 みんな 新宿眼科画廊地下スペース [10]
2016年7月27日 - 31日 『俺』再演 RAFT [11]
2016年10月19日 - 23日 フェス スタジオ空洞
  • 大石健太郎
  • 鈴木もも
  • 中澤陽
  • 宮岡有彩
  • 矢野昌幸
[12]
2017年2月 第27回下北沢演劇祭 下北ウェーブ2017選出作品
弟兄 おととい
2017年4月21日 - 25日 新宿眼科画廊 スペースO 大森信幸、中澤陽 [13]
2017年9月8日 - 12日 『弟兄』再演 STスポット
  • 古賀友樹
  • 中村亮太
  • 岡戸祐子
  • 鈴木もも
  • 宮岡有彩
  • 石川琢康
[14]
2018年3月2日 - 4日 かわ OFF・OFFシアター
[15]
2018年6月8日 - 12日 父子の展示・公演
『あか』
新宿眼科画廊 スペースO 石倉来輝、五島ケンノ介 [16]
2019年1月18日 - 21日 どらま館ショーケース2019
『粘土ごと』
早稲田小劇場どらま館
  • 新井秀幸
  • 五島ケンノ介
  • 関彩葉
  • 的場裕美
  • 山崎洋司
[17]
2019年8月30日 テアトロコント vol.38 ユーロライブ [18]
2019年10月4日 - 14日 MITAKA “Next” Selection
『姿』
三鷹市芸術文化センター 星のホール
  • 森谷ふみ
  • 高野ゆらこ
  • 五島ケンノ介
  • 石倉来輝
  • 黒澤多生
  • 児玉磨利
  • 中村亮太
  • 矢野昌幸
[19][20][21]
2020年3月4日 - 16日 ゆうめいの座標軸
『俺』『弟兄』『あか』
こまばアゴラ劇場 『弟兄』
  • 古賀友樹
  • 中村亮太
  • 鈴木もも
  • 宮岡有彩
  • 石川琢康
  • 森谷ふみ

『あか』
  • 石倉来輝
  • 石倉千津子
  • 五島ケンノ介
[22]
『あか』の公演中止[23]
2020年8月19日 - 23日 15 Minutes Made Rehabilitation 吉祥寺シアター 公演中止[24]
2020年11月26日・27日 テアトロコント vol.48 ユーロライブ [25]
2021年5月18日 - 30日 姿 東京芸術劇場 シアターイースト
  • 石倉来輝
  • 黒澤多生
  • 児玉磨利
  • 五島ケンノ介
  • 高野ゆらこ
  • 中村亮太
  • 森谷ふみ
  • 山中志歩
  • 遊屋慎太郎
[26]
2021年12月22日 - 29日 ザ・スズナリ
[27]
2022年5月28日 - 6月5日 あかあか 川崎市アートセンター アルテリオ小劇場
  • 五島ケンノ介
  • 深井順子
  • 北村まりこ
  • 佐野剛
  • 黒澤多生
  • 山中志歩
  • 古賀友樹
[28]
2022年6月18日 - 19日 三重県文化会館
2022年11月25日 - 27日 玉田企画とゆうめいの「おたのしみセット」
『Re:祐希』『登場』
ユーロライブ 佐野剛、島田桃依 [29]
2023年4月20日 - 30日 ハートランド 東京芸術劇場 シアターイースト
  • 相島一之
  • sara
  • 高野ゆらこ
  • 児玉磨利
  • 鈴鹿通儀
[30][31]
2024年2月17日 - 20日 養生 ザ・スズナリ 本橋龍、黒澤多生 [32]
2025年3月21日 - 23日 ゆうめい×ピースランド
『ハートピース』
こどものほんや ピースランド
  • 高野ゆらこ
  • 五島ケンノ介
  • 中神隆夫
[33]
2025年11月1日 - 12月 10周年全国ツアー公演
『養生』
ロームシアター京都 ノースホール 他 本橋龍、黒澤多生 [34]

書籍

脚注

注釈

出典

  1. ^ ABOUT」ゆうめい。
  2. ^ 黒澤たける 退団のお知らせ」ゆうめい、2021年3月8日。
  3. ^ 池田亮(著)碇雪恵(編)「ゆうめい・池田亮:結婚への不安を植えつけた両親を描き、実父を本人役に起用する演劇『姿』」『クイック・ジャパンウェブ太田出版、2021年5月14日。
  4. ^ 下北沢演劇祭が今年も開催!本多劇場“えんげき”文化祭や羽衣のトラック公演」ナターシャ、2016年12月5日。
  5. ^ 「CoRich舞台芸術まつり!2018春」グランプリはオパンポン創造社」ナターシャ、2018年6月21日。
  6. ^ 第9回せんがわ劇場演劇コンクール、グランプリにパンチェッタ」ナターシャ、2018年7月17日。
  7. ^ “耳かきドライバー”の先へ…岸田國士戯曲賞受賞の池田亮が新たな表現への決意語る」ナターシャ、2024年5月8日。
  8. ^ 第32回読売演劇大賞の結果発表、最優秀作品賞は新宿梁山泊「おちょこの傘持つメリー・ポピンズ」」ナターシャ、2025年2月3日。
  9. ^ 新宿眼科画廊 Schedule」『新宿眼科画廊』2015年。2015年8月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。
  10. ^ 」『上演記録データベース』早稲田大学、2016年。
  11. ^ みんな」『上演記録データベース』早稲田大学、2016年。
  12. ^ 亡くなった“親でアート”する、ゆうめい『フェス』最終日にWSも」ナターシャ、2016年9月13日。
  13. ^ ゆうめい『〆』に池田亮「実話を全てぎゅうぎゅうに詰めてやっていきます」」ナターシャ、2017年4月12日。
  14. ^ いじめの実体験描くゆうめい『弟兄』、主宰の池田亮「初演よりもパワーアップ」」ナターシャ、2017年8月23日。
  15. ^ ゆうめい『巛』、三途的な川を前に眺めたり渡ろうとする人たちを描く」ナターシャ、2018年2月24日。
  16. ^ 池田亮の実父も出演、ゆうめい『あか』は親子三代の物語」ナターシャ、2018年5月29日。
  17. ^ 「どらま館ショーケース2019」開幕、若手3組が短編作品を上演」ナターシャ、2019年1月19日。
  18. ^ 「テアトロコント」ミズタニー&初登場のゆうめい、コント枠にはかが屋ら」ナターシャ、2019年7月30日。
  19. ^ 「MITAKA “Next” Selection」に第27班、犬飼勝哉、ゆうめい」ナターシャ、2019年6月17日。
  20. ^ ゆうめい『姿』開幕、池田亮「さまざまななんでに答えながら発表します」」ナターシャ、2019年10月4日。
  21. ^ ゆうめい『姿』開幕直前、稽古場レポート 両親の出会いから別れを描く新作に実父が出演」『SPICE』イープラス、2019年10月1日。
  22. ^ ゆうめいの進化した“原点”を楽しんで、代表作上演の「ゆうめいの座標軸」本日開幕」ナターシャ、2020年3月4日。
  23. ^ ゆうめい「ゆうめいの座標軸」、本日開幕予定の『あか』が公演中止に」ナターシャ、2020年3月10日。
  24. ^ 短編でシアターマッスル取り戻す、6団体の“リハビリ”公演「15 Minutes Made」」ナターシャ、2020年6月22日。
  25. ^ ゆうめい、柳沢茂樹と鳥山フキが「テアトロコント」に登場」ナターシャ、2020年11月18日。
  26. ^ 池田亮「たくさん楽しんでもらえるよう作りました」、ゆうめい『姿』が芸劇で開幕」ナターシャ、2021年5月19日。
  27. ^ 池田亮が自信「今のゆうめいの座組みでしかできない作品に」、ゆうめい『娘』開幕」ナターシャ、2021年12月23日。
  28. ^ “血の繋がりのない他者”との関係を強く意識する作品に、ゆうめい『あかあか』開幕」ナターシャ、2022年5月27日。
  29. ^ 玉田企画とゆうめいの合同公演「おたのしみセット」メインビジュアル&詳細決定」ナターシャ、2022年10月26日。
  30. ^ ゆうめい新作『ハートランド』開幕、池田亮「各々の人間が鍋に入っているような内容」」ナターシャ、2023年4月21日。
  31. ^ 池田亮、相島一之、sara「ゆうめい『ハートランド』池田亮×相島一之×sara インタビュー キャスティング秘話と座組の強み、全員でより見たことない世界へー」『SPICE』(インタビュー)(インタビュアー:丘田ミイ子)、イープラス、2023年4月7日。
  32. ^ 特別な時間に生まれる出会いと別れを詰め込んだ、ゆうめい『養生』スタート」ナターシャ、2024年2月18日。
  33. ^ ゆうめいが岸田國士戯曲賞受賞作の続編『ハートピース』を上演 高山市のブックカフェバーにて」ぴあ、2025年1月31日。
  34. ^ ゆうめい10周年全国ツアー『養生』詳細決定、池田亮「劇場から出た後の道が少しでも変わるよう」」ナターシャ、2025年5月8日。

外部リンク



このページでは「ウィキペディア」からゆうめいを検索した結果を表示しています。
Weblioに収録されているすべての辞書からゆうめいを検索する場合は、下記のリンクをクリックしてください。
 全ての辞書からゆうめい を検索

英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ゆうめい」の関連用語

1
遺命 デジタル大辞泉
100% |||||

2
ノミナリズム デジタル大辞泉
100% |||||

3
名目論 デジタル大辞泉
100% |||||

4
100% |||||

5
幽明相隔てる デジタル大辞泉
100% |||||

6
有名契約 デジタル大辞泉
100% |||||


8
98% |||||

9
98% |||||


ゆうめいのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ゆうめいのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのゆうめい (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS