たかはし きょうことは? わかりやすく解説

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高橋京子

高橋京子の俳句

しのぶれど菊人形の肩凝りは
そろかしこ御前様机下花吹雪
なりゆきで泥鰌の顔になっている
ゆうやけのこれそれあれどれどれみれど
五と七の間で苦労する蛙
夢は枯野黒猫は記念切手に
椿とは知らずに椿落ちている
正体は猿楽町の蝶だった
歳時記と二十世紀を見渡しぬ
芍薬やぶっきらぼうの棒はずす
 

髙橋京子

髙橋京子の俳句

おかめひょっとこ踊る指先から枯れて
なめくじに聞く性別と現住所
冬夕焼柱いっぽん足りないぞ
日がないちにち口動かしている桜
桃は桃ちがった線を引くしかない
襟足は鮎と同じ匂いがする
 


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