さかさま医療ケアの法則とは? わかりやすく解説

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さかさま医療ケアの法則

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/16 16:42 UTC 版)

さかさま医療ケアの法則:Inverse care law)は、医療を必要としている人ほど医療を受けにくく、医療を必要としていない人ほど医療を受けやすいという法則[1]1971年に医学誌ランセットジュリアン・ハート英語版 が提唱した[2]

概要

Julian Tudor Hart(2007年)

「よい医療ケアの確保は、そのサービスが提供されるグループの医療ニーズが高いほど、反対に難しくなる傾向がある」[注 1]

「どんな(に良心的な)市場経済も、企業投資を、一番もうかるところから、一番必要とされるところに移すということは決して行われない。」

問題点

民間保険は企業として利益を求められる。売上を増やすか、原価を削るしかないので、医療を受けずにすむような人々に加入してもらい、医療を必要とする人々を加入させないようになってしまう[3]

脚注

注釈

  1. ^ 原文"The availability of good medical care tends to vary inversely with the need for it in the population served. This ... operates more completely where medical care is most exposed to market forces, and less so where such exposure is reduced."

出典

  1. ^ 『文庫経済政策で人は死ぬか?: 公衆衛生学から見た不況対策』草思社、2014年10月15日、180頁。ISBN 978-4-7942-2086-8 
  2. ^ 世界民衆保健運動(PHM:People’s Health Movement)と 日本での活動”. アフリカ日本協議会. 2024年4月15日閲覧。
  3. ^ 『文庫経済政策で人は死ぬか?: 公衆衛生学から見た不況対策』草思社、2014年10月15日、179頁。ISBN 978-4-7942-2086-8 

関連項目




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