Z380
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/22 13:27 UTC 版)
このチップは、クロック周波数20MHzまでに対応し、32ビット処理を可能とする[3]。
Z380は、ザイログのより古いCPUであるZ800とZ280との互換性がない。 Z380は、より新しいZ180から派生したので、Z800やZ280よりもミニコンピュータ的な設計思想は薄れており、機能も少なくなった。 その代わり、Z380は、ビット幅の広いALUと32ビット長のレジスタを搭載している。 それゆえに4GBのアドレス空間に直接アクセスできる。
- Z280と類似したパイプライン処理あるいはフェッチ/実行の重複[4]
- メモリ保護のない単純なメモリ管理ユニット(MMU)
- 1命令当たり最小2クロック。この点は、Z280に似ているが、同一クロック数で32ビット操作が可能である点は異なる。
- 内蔵キャッシュなし。1990年代以降のより高速なSRAMと一緒に使う場合、冗長になるからである。
- I/Oトラップ機能がない。
注釈
参考文献
- "Z380 CPU Users Manual" (pdf). San Jose, California: Zilog. 5 February 2009. 2009年7月15日閲覧。
さらなる情報
- Harston, J.G. (9 September 1997). "Z380 Opcode Map". 2009年7月15日閲覧。
- Harston, J.G. (9 September 1997). "Full Z380 Opcode List". 2009年7月15日閲覧。
- ^ Z8038018FSG (Zilog)
- ^ "Zilog". www.zilog.com. 2021年2月9日閲覧。
- ^ Eeiss, Ray (1994年4月28日). “Zilog extends Z80 to 16 bits, 32-bit addressing”. EDN
- ^ “Z380 Microprocessor Product Specification” (pdf). San Jose, California: Zilog (2008年7月). 2016年4月2日閲覧。 page 45
- 1 Z380とは
- 2 Z380の概要
- Z380のページへのリンク