THE SECOND 〜漫才トーナメント〜 THE SECOND 〜漫才トーナメント〜の概要

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THE SECOND 〜漫才トーナメント〜

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/21 11:59 UTC 版)

THE SECOND
〜漫才トーナメント〜
受賞対象結成16年以上の漫才師(2人以上)
開催日5月(グランプリファイナル)
会場フジテレビ(グランプリファイナル)
日本
報酬賞金1,000万円ほか
初回2023年
最新回2024年(予定)
最新受賞者ギャロップ
公式サイト公式サイト

概要

M-1グランプリ』へ出場できず、ブレイクのきっかけが見出せなくなった、結成16年以上の漫才コンビ[注 1]のための「セカンドチャンス」というコンセプトで立ち上げられた。

出場資格を有するのは結成16年以上[注 2]のプロのみで、アマチュア・即席ユニットは出場できない。また、過去に本大会を含む全国ネットの漫才賞レース番組[注 3]で優勝したことがあるコンビも出場できない[2]

大会の流れ

ネタの持ち時間は6分で統一されている。

THE SECOND選考会

2月に東京・大阪の2会場で「THE SECOND選考会」を実施。放送作家、ディレクター、ADなど、番組サイドが審査を担当する[3]。全日程終了後、ノックアウトステージに進出する32組が決定する。

シード権

第2回より導入された。前回大会でグランプリファイナルに進出したコンビにはシード権が与えられ、選考会が免除される。ただし、本人が希望すればノックアウトステージ進出確定者として、審査対象外のエキシビション扱いで選考会に参加することもできる[4]

M-1グランプリ』や『キングオブコント』とは異なり、メンバーの人員に変更があった場合もシード権は有効となる。

ノックアウトステージ(大会の流れ)

3月に「開幕戦ノックアウトステージ32→16」、4月に「ノックアウトステージ16→8」が開催される。会場はフジテレビ本社で、FANYフジテレビオンデマンドにて配信される。

選考会勝ち抜け組とシード選手を合わせた計32組が、4組ずつ8つのブロックに分けられ、1対1のトーナメント形式で対決する。各ブロックのトーナメントを制した計8組が、グランプリファイナルに進出する。選考会の上位8組は「ポットA」とされ、「32→16」のネタ順が各ブロックの第2試合後攻に抽選で割り振られる。また、第2回からはシード選手は各ブロックの第1試合後攻に抽選で割り振られる。「16→8」においては、第1回では「32→16」の第1試合の勝者が先攻、第2試合の勝者が後攻となっていたが、第2回では「32→16」での得点が高かった方のコンビにネタ順の選択権が与えられるようになった。

審査員

審査員は番組側で選出した100人の観客で、各ネタの終了ごとにそれぞれ「とても面白かった:3点」、「面白かった:2点」、「面白くなかった:1点」の3段階で審査を行う。また、対戦する2組に同じ点数をつけてもよい。合計点(300点満点)が高い方が勝ち上がる[5]。同点の場合は、最高評点である3点をつけた観客の人数が多い方の勝利となる[注 4]。ただし、ネタ時間が6分30秒を超えると10点減点、さらにそこから15秒超過ごとに10点減点される[注 5]。得点発表後、審査員を担当した観客から数名が番号で指名され、コメントを述べる。

また、審査員を担当する観客は公演日によって異なる。

グランプリファイナル(大会の流れ)

5月に決勝大会「グランプリファイナル」が開催される。ノックアウトステージに引き続きフジテレビ本社で行われ、フジテレビ系列で生放送される。

ノックアウトステージを勝ち抜いた8組によるトーナメント戦で、「一回戦」「準決勝」「決勝戦」をすべて勝ち抜いたコンビが優勝となる。トーナメントの組み合わせ、および一回戦の先攻後攻は、「組み合わせ抽選会」で改めて抽選する。準決勝以降の先攻後攻は、1つ前の対戦の得点の高かった組が選択できる[注 6]

審査方法はノックアウトステージと同様、番組側で選出した100人の観客が3段階で審査を行う。ただし、グランプリファイナルでは2組のネタがどちらも終了してから、先攻後攻それぞれの採点を行い、観客審査員の評点が席ごとに表示される。

出演者

グランプリファイナル(出演者)

過去の出演者

ノックアウトステージ(出演者)

オープニングアクトの出演者は観客審査のテストプレイヤーも兼ねており、披露したネタが観客審査員に採点される。

ステージ 日程 MC オープニングアクト 前説
全国ネット漫才賞レース王者 フジテレビアナウンサー
2023 32→16 1日目 トレンディエンジェル 小室瑛莉子 くらげ
2日目 笑い飯
16→8 1日目 マヂカルラブリー 小室瑛莉子 イチキップリン[注 7] 素敵じゃないか
2日目 トレンディエンジェル 宮司愛海 ダイタク[注 8]
2024 32→16 1日目 とろサーモン 小室瑛莉子 小森園ひろし ワラバランス
2日目 ギャロップ 宮司愛海 TEAM近藤 鶴亀
16→8 1日目 ギャロップ 小室瑛莉子 イチキップリン ワラバランス
2日目 マヂカルラブリー 宮司愛海 TEAM近藤

注釈

  1. ^ 3人以上で組むことも可能だが、2人組が大半のため、本項では便宜上「コンビ」で統一する。
  2. ^ 『M-1』とは異なり活動休止期間も芸歴に含まれるため、コンビによっては両方の大会に出場できる場合がある。また、コンビ結成歴の単位は「年目」で表記され、グランプリファイナルが行われる5月を基準とする。同じ年に結成したコンビでも、6月以降に結成したコンビは他のコンビよりも結成歴が1年短くなる。
  3. ^ 『M-1グランプリ』(2001 - 2010,2015 - )、『日清食品 THE MANZAI』(2011 - 2014)、本大会(2023 - )。
  4. ^ これも同じになった場合の措置は不明。
  5. ^ 第1回(2023年)の「32→16」では6分30秒経つと強制終了となっていた。
  6. ^ 同点の場合は、最高評点である3点をつけた観客の人数が多い方が選択できる。
  7. ^ グランプリファイナルのオープニングアクトも担当。
  8. ^ グランプリファイナルの前説も担当。
  9. ^ 未出場1組を含む。
  10. ^ シード5組(マシンガンズ、囲碁将棋、金属バット、超新塾、テンダラー)を含む、公式サイトで名前を確認できるコンビ数。公式では「130組以上」「130組を超える」と曖昧な表現が使われている。
  11. ^ マシンガンズとギャロップは、準決勝の得点が同点だったため、3点をつけた人数が多かったギャロップに選択権が与えられた。
  12. ^ a b c ヤングの個人事務所。
  13. ^ メンバーのアイクぬわらの不祥事の影響で、彼を除く4人組でエントリー。シード権は通常通り与えられた。
  14. ^ ツーライスの個人事務所。
  15. ^ a b 当初、プラス・マイナスのノックアウトステージ32→16進出が発表されたが、2024年2月21日に解散を発表した事に伴い棄権した。これに伴いCOWCOWが繰り上げ進出した。
  16. ^ 2005年に一度解散し2023年に再結成しているため、ルール上はM-1グランプリにも出場可能。

出典

  1. ^ “「THE SECOND」16組決定、次の対戦はマシンガンズVSランジャタイなど”. お笑いナタリー. ナターシャ. (2023年3月29日). https://natalie.mu/owarai/news/518637 2023年5月28日閲覧。 
  2. ^ 真紀和泉「【エンタがビタミン♪】中川家、結成16年以上の賞レース『THE SECOND』に「M-1より面白そう」 課題は審査員と賞金か」『Techinsight』、2022年12月24日。2023年4月27日閲覧。
  3. ^ 日置祐貴(インタビュー)「『THE SECOND』総合演出が語る大会への想い「芸人ファーストにしたい」」『WANI BOOKS NewsCrunch』、ワニブックス、2023年5月11日https://wanibooks-newscrunch.com/articles/-/4237/2023年5月20日閲覧 
  4. ^ THE SECOND〜漫才トーナメント〜”. フジテレビ. 2023年11月28日閲覧。
  5. ^ 『THE SECOND』試行錯誤を重ねたルール設計「審査員が炎上するのはもう見たくない」”. マイナビニュース. 2023年5月17日閲覧。
  6. ^ a b 「THE SECOND」決勝放送日決定、くりぃむ有田と博多華丸・大吉が盛り上げる”. お笑いナタリー (2024年4月18日). 2024年4月18日閲覧。
  7. ^ 松本人志がフジ「THE SECOND」アンバサダー 20日「グランプリファイナル」生放送”. 日刊スポーツ (2023年5月4日). 2023年5月4日閲覧。
  8. ^ ハチミツ二郎、腎移植手術報告 『THE SECOND』幻となった金属バットとの対決「オレが責任を持って必ず実現させます」”. ORICON NEWS. 2023年4月27日閲覧。
  9. ^ 【THE SECOND2024 32組トーナメント組合せ抽選会”. YouTube (2024年2月27日). 2024年2月28日閲覧。
  10. ^ 【THE SECOND2024】開幕戦ノックアウトステージ32組 進出者発表”. YouTube (2024年2月21日). 2024年2月21日閲覧。
  11. ^ THE SECOND選考会
  12. ^ ふもと
  13. ^ 山本哲史
  14. ^ THE SECOND 視聴率は関東6・0%、関西は11・2%”. サンスポ. 2023年5月25日閲覧。
  15. ^ 日置祐貴 (2023年5月18日). “THE SECONDが始まる”. 2023年5月28日閲覧。


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