RYU FINAL
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/09/04 03:27 UTC 版)
登場人物
原作ゲームにおける「組織」関係者などの一部キャラクターは登場せず、リュウと道を同じくする純粋な格闘家が主である。
- リュウ
- 「真の格闘家」への道を追い求める男で、本作の主人公。さまざまな相手との出会いで、己にとっての「真の格闘家」を見出していく。
- ケン・マスターズ
- リュウの親友にしてライバルの男。物語冒頭でリュウがアメリカを訪れた際、妻イライザや息子メルと共に登場し、組手でリュウを圧倒する。リュウに先んじて「答え」を見つけたその姿は、彼が「真の格闘家」へ至る最初のきっかけとなる。
- 「昔から憧れでもあった」と評するリュウには、ゴウキ戦直前の朱雀城での1対1の勝負で越えられていく形となるが、リュウの勝利を傍らで見届ける。その後、格闘大会で迷いを抱えるアレックスと闘い、メルと共に示唆を与え、親友「親子」をつなぐ役割を果たす。
- ギル
- 歴史を裏から支配する秘密結社の総統で、ゲーム『ストリートファイターIII』のボスキャラクター。物語のプロローグにてケンの挑戦を受け、神を自称するほどの力で一度は地に伏させるが、強い父であってほしいとの家族の願いを悟ったケンが「心の力」「真の格闘家」を見出したため、再起した彼に一撃で倒される。
- このことについて、本作掲載前の『ゲーメスト』誌上におけるカプコン・ゲーメスト座談会でゲーメスト側は「最初にやられてしまえば、今後はもう登場しないと分かってもらえるだろう」という趣旨の発言をしていた[1]。
- ショーン
- ケンの弟子になった若者。アメリカを訪れたリュウを出迎える。
- ギル戦後、まとう空気が急に柔らかくなった師匠を心配していたうえ、リュウとケンの闘いを見学したいという目論見もあり、彼らの組手のお膳立てをする。
- オロ
- ひょんなことからリュウの師匠役を買って出る、仙人を自称する老人。リュウの荷物を狙う形で登場した際、体格で上回る彼を片手で軽くあしらったほどの強者である。それと同時に、自分には無い「心の力」を見初めたことでリュウの旅に同行して彼を導いた後、ゴウキとの最終決戦を見届ける。
- ポイズン
- ヒューゴーのマネージャー。本作では、原作以上の巨体と原作以上に幼い精神を持つヒューゴーの、保護者的な役割も担っている。
- ヒューゴー
- 立派な男になって母と再会する夢を抱いている巨漢。マネージャーのポイズンと共にストリートファイトをしながら、旅を続けている。本作ではリュウの数倍の巨躯であり、彼の身体を片手で掴んで放り投げることもできる。リュウと互角の闘いを繰り広げた後はサガットに挑むが、力及ばず一撃のもとに倒される。
- ユン、ヤン
- 武者修行の旅をしている功夫(クンフー)使いの兄弟。ユンはこれまでの自分の拳をまっすぐにぶつけ、ヤンは工夫を加えた拳で続けざまにリュウへ挑むが、「若さ」ゆえリュウの重い拳の前にあえなく敗北し、高みを目指してさらなる修行を誓う。
- ゴウキ
- 「殺意の波動」の使い手で、リュウが越えるべき存在。物語中盤までは少年時代のリュウの回想、髷を下ろして顔が隠れた姿でのみ登場し、名前も「真の格闘家」と伏せられている。
- 物語終盤、それまでの闘いの旅によって成長を遂げたリュウと、炎上崩壊する朱雀城で死闘を繰り広げる。リュウが用いた「倒す」ための技はすべて通じず、圧倒的な力で彼の肉体を破壊していくが、「殺意の波動」の究極奥義「瞬獄殺」を破られたうえ、「勝つ」ための技である「風の拳」という答えを受け、敗北を認める。自分の肉体が「殺意の波動」によって崩壊していく中、リュウに次世代の「子」(種子)を(風によって)運び・育むよう、またその「子」といずれ闘いたい旨を言い残し、炎の中へ消える。
- 作中ではリュウの血縁者とも受け取れるような描写が盛り込まれているが、作者の中平はそう取れるよう描いたことを後に認めている[要出典]。ただ、リュウの「子」が示すように「血縁関係の有無は重要ではない」とも、作中でケンによって語られている。
- ゴウケン
- リュウとケンの師匠で、ゴウキの兄。かつてゴウキとの戦いで命を落とした。
- ダッドリー
- 完成された実力を持つボクサーの紳士。本作では「真の一撃必殺」を模索し続けるリュウと対比される重要な相手であり、後述の理由から招かれたダッドリー邸の庭での闘いを通じてリュウは「風の拳」の境地へ辿り着くこととなった。
- 原作ゲームで闘う動機になっていた亡父の愛車は本作ではすでに取り返しているが、原作エンディング同様、グローブを装着したまま運転していたためにリュウのすぐ背後で事故を起こし、亡父のもとへ送って(廃車にして)しまう。しかし、このことが前述の闘い(リュウを危険な目に遭わせた謝罪も兼ねている)につながることとなる。
- エレナ
- アフリカに暮らす少女。リュウがダッドリー邸で彼と闘っている最中、庭に植えられていた大樹(エレナの故郷からダッドリーの父が持ち帰っていたもの)を通じて対話することとなる。
- サガット
- かつて「帝王」と呼ばれたムエタイ使いだったが、闘いの最中に「殺意の波動」に目覚めたリュウの昇龍拳によって倒される。現在でもリュウにとっては手強いライバルの1人。
- 本来は『ストリートファイターIII』に登場しないが、本作ではリュウによる敗北と妄執を克服するまでが、2話に渡って描かれている。ゴウキとの最終決戦を前に来訪したリュウとの闘いでは、かつて昇龍拳によって生じた胸の傷と同じ位置に「殺意の波動」によらない新たな傷を受けたことで敗北と妄執から完全に解放され、彼の成長を認めるとともに再会の約束を新たな傷に交わし、旅立ちを見送る。
- アレックス
- ゲーム『ストリートファイターIII』の本来の主人公。本作での登場は最終話のみだが、ゲームの副題『NEW GENERATION』にふさわしく、旧世代であるリュウからバトンを受け取る役割を担う。
- ^ 『ゲーメスト』1997年10月15日号、新声社、123頁。
- ^ “確かみてみろ!”. ゲーム大辞典. イード. 2016年10月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年7月16日閲覧。
- ^ “GAMEST Generation 確かみてみろTシャツ”. アルカディ屋. KADOKAWA. 2014年1月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年7月16日閲覧。
- ^ “石井ぜんじを右に! ~元ゲーメスト編集長コラム集~”. ホビージャパン (2015年1月31日). 2021年7月16日閲覧。
- ^ “「ハイスコアガール」安元洋貴が天崎滉平らにオススメゲームを紹介”. コミックナタリー (ナターシャ). (2018年9月26日) 2021年7月16日閲覧。
固有名詞の分類
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