KNight-Blade KNight-Bladeの概要

KNight-Blade

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2014/11/05 02:25 UTC 版)

アサルト・ギア」(以下「AG」)と呼ばれる、全高約4mの搭乗型人型機動兵器での戦いを描いた近未来SFRPG

基本的にカイン1人で行動する事が多く、個性的なキャラクターが多数登場する。ストーリー性が高く評価され、プレイヤーにストレスを感じさせないRPGでもある。

因みに、タイトル名の「K」「N」「B」の部分を赤文字で表記するのが正式なタイトル名である。


ストーリー

主人公の「カイン・グレイウッド」は、元々はAGに乗る軍人であったが、仲間達の背信行為により、カインはAGに乗ったまま重傷を負い、戦友の「レイ」も自ら命を投げ出す羽目になった。その後、重傷を負ったカインは後遺症も無く病院を退院し、「ニューカム」の村で暮らしていたが、そこで驚くべき事実を知る。

主な登場人物

主人公と仲間達

カイン・グレイウッド
本作の主人公。元々は争いを嫌う心優しい青年であったが、大戦時のEUR軍のミサイル攻撃により、故郷を失うと同時に恋人のエリスも喪う。それ以来、感情の起伏が殆ど無くなってしまう。そのため、無感情で無気力な人間に見られてしまいがちだが、その潜在戦闘能力はきわめて高い。AG操作の腕前は勿論だが生身での戦いにも優れていて、対AG用ライフルを用いれば並みのAGならば一対一で破壊できるほどであり、更に奇襲策を用いて急所を攻撃したとはいえ精鋭部隊のブラックハウンドさえも生身で倒している。高威力のサイコ=ウェポン「サイ=ブレード」を使う。
元々はA国陸軍の第13独立機甲部隊「地獄の猟犬」に所属していたアサルトギアのパイロットで、階級は軍曹。2番機「ナイト・ブレード(後に改造強化されケルベロスと名称が変わる)」のパイロット。好物はアップルパイ
所属していた軍の裏切りで、自機のブースターが作動しなかった為、全身の骨を数十ヶ所骨折すると言う重傷を負い、身分を証明する物を所有していなかった為、軍の病院では無く、民間の病院に入院する事になる。
病院での意識回復時に、看護婦の話から、終戦の事を知る。
退院後、放浪の末、ニューカムの村に辿り着き、そこで第2の人生を歩んでいたが、そこで驚くべき事実を知る。
レイ・マクスウェル
カインの戦友。第13独立機甲部隊に所属していた隊員で、1番機「シャドウ・ガンナー」のパイロット。階級は軍曹。広範囲を攻撃できるサイコ=ウェポン「サイ=ブラスター」を使う。
元々はボリス=デッカード社のシステム・エンジニアで、長引く戦争を憂いて軍隊に志願した後、優れた情報処理能力と兵器に関する知識量から第13独立機甲部隊に配属された。知的で温和な性格の持ち主。しかし仲間の背信行為で自らを犠牲にせざるを得なくなり、彼の脳細胞はアークエンジェルシリーズの生体コンピューターに使用されてしまう。
カインに自分の村がミサイル攻撃された事を教えたのは、彼である。
レナ・レイフィールド
ニューカムの村に1人暮らしをしている少女。彼女は放浪の旅をしていたカインを招き入れ、カインはそのまま彼女の家に居候をする事になる。
多少天然が入っているが、実は心配性で、常にカインの事を気遣っている。
アリス・ナノテクス
カサンドラの町のスラムに在住する情報屋の女性。軍のデータベースを荒らし回っており、それが元で軍にマークされ、逮捕されて留置場に入れられていた所をカインに救出される。その後は彼に何かと協力する。その性格は、完全にツンデレである。
ゼペット・チャンガー
ニューカムの村に在住する、年老いた技術工。メカニックの知識に長け、機械の修理を得意とする。敵基地付近に放棄されていたカインの機体を回収し、改修したのは彼である。
名前の由来は、表記せずともお解かり頂けるであろう
マイスター
ゼペットの弟子。現在はカサンドラの町でAGのパーツ屋を経営している。大破したカインの機体をゼペットと共に改修した。
アベル・クレイマン
ロイド眼鏡を掛けた工作員の男。NUN陸防軍情報部所属の穏健派(ハト派)。カインと共にアークエンジェルの極秘実験施設を強襲、これを制圧した。その後はカインと友人関係になっている。
シエラ・バレット
と或る施設にて監禁されていた所を、カインに救出された少女。爆弾の扱いが巧く、その点に付いては活躍する事になる。又、母親似である。
バリィ・バレット
シエラの父。武器商人を営んでおり、武装盗賊に襲撃されていた所をカインに救われる。母親似の娘のシエラとは顔が全然似ていない。
娘のシエラからは「バリィ」と、呼び捨てにされているが、これは彼女曰く「この方が格好良いから」との事である。
パイソン
ニーダーフォートの地下に住む、無口なAG技師。強い意志と決意が感じられる眼差しを持つ。

A国陸軍 第13独立機甲部隊所属

新型アサルト・ギア開発のために設立された、A国陸軍特殊実験部隊。

彼らの部隊に遭遇して生き残った者は皆無であると言われており、「死の13部隊」とも呼ばれ、敵味方の双方から恐れられている。 隊員には それぞれ専用の機体が与えられていて、部隊は0番機から5番機までの、合計6機の「ヘル・ハウンド」で構成され、各員の特性に応じた「サイコ=ウェポン」が装備されている。4番機は過去のミッション中に破壊され、現在欠番となっているらしい。

ザックス・バートラム
第13独立機甲部隊の隊長で、階級は陸軍少尉。0番機「ブラッディ・ランサー」のパイロット。卓越した指揮能力と戦闘能力を買われ、同部隊の隊長を務めている。
目的の為ならどんな手段も選ばない典型的な任務至上主義者で、アークエンジェルシリーズの基本データとなったカインとレイの存在は不安要素であるとして彼らを抹殺しようとした。自らの過去を清算する事を決意したカインと剣を交える事になる。
キール・ソリッド
第13独立機甲部隊に所属する隊員で、階級は伍長。5番機「ブラック・ニードル」のパイロット。戦闘能力は平均的であるものの、ズバ抜けた反射神経を持っていたため同部隊に配属された。
性格的に問題の多い男で、ハデ好きで気が短く喧嘩早い。だが、それは己の能力に自信がないことの裏返しでもある。カインには、アサルトの性能に頼りすぎるきらいがあると評されている。サイコ=ウェポンの一種である「サイコ=ニードル」を使う。
ガッシュ・レッドサンダー
第13独立機甲部隊に所属する隊員で、階級は伍長。3番機「ダーク・エッジ」のパイロット。誇り高きネイティブ・アメリカンの血を引く、非常に無口な男。戦士として部族のしきたりに従い「より強い相手に出会いうち倒す」ために軍隊に入り、同部隊へ配属される。
普段は寡黙な男であるが、戦いが始まり興奮してくると途端に饒舌になる。カインを今まで出会った中で最強の戦士と評しており、互いに万全な状態で対決することを望んでいる。超高周波振動によって相手を破壊するサイコ=ウェポン「サイコ=ブレイク」を使うことが出来、その威力は一撃でアベルの操るステッペン・ウルフを戦闘不能に追い込んだほどである。

NUN軍

ランドルフ・バッケンハウアー
NUN陸防軍の強硬派(タカ派)の陸将。ニーダーフォート要塞の司令とNUN陸防軍・第6機甲師団長を兼任する。

アサルト・ギア

ヘル・ハウンド
大戦末期に第13独立機甲部隊が使用していたAG。同時期に普及していた一般のAGを遥かに上回る性能と装備を持ち、アクティブ・ステルスやバリア・フィールド・システムに加えて、精神力を物理エネルギーに変換するEX-ARMSの一種であるサイコ=ウェポンをも備えている。ジェネレーターをオーバーブーストさせて250%の出力を出す「オーバードライブモード」も使用できるが、機体が負荷に耐えられないために自爆覚悟の切り札である。識別コードはHHD-013X。
各隊員の使用する機体ごとに名称や武装などが異なる。主人公の使用する機体はナイト・ブレードと呼ばれており、一旦は大破したもののゼペットにより修復、強化されてXL-レーザーを組み込まれ、TYPE-GXとなった。その後更に修復、強化が施され、後述のケルベロスとなる。
ケルベロス
セラフィムとの戦いで大きなダメージを受けたカインのナイト・ブレードを修復、強化して作られた機体。従来のAGとはケタ違いの出力、耐久性を誇るGXパーツを使って作られた次期主力型AG、TYPE-GXに属する。特殊武装としてXL-レーザーを利用したエネルギーブレード、ヴェスパー=ソードを搭載している他、三つ首システムと呼ばれる攻撃衛星とのリンクまでも組み込まれている。機能拡張強化システム「K-エンハンサー」を備え、リミッターを解除することで、機体に負担はかかるが更なる力を引き出す「処刑者(エクスキューショナー)モード」を発動させることも出来る。識別コードはTYPE-00-GX。
アークエンジェル
究極の軍隊を作り上げるべく秘密裏に開発されていた自律思考型の無人AGで、TYPE-SXと呼ばれる。機体の駆動にパイロットを必要としない完全自動制御の機械兵で、そのOSにはレイとカインの人格データが組み込まれており、汎用型のタイプRにはレイのデータ、強襲型のタイプCにはカインのデータを元にした行動プログラムが使われているという。
優秀なプログラムに加えて強化セラミック弾頭の徹甲弾でも貫通できない装甲を有し、無人機ゆえに有人機では中のパイロットが耐えられないほどのGがかかる驚異的な反応速度で行動できる。またバリア・フィールドを搭載しているためにサイコ=ウェポンの威力をも半減させることができ、レイとカインの操縦する2体のヘル・ハウンドとヒート・ナイフ一本で渡り合えるほどの性能を誇る(ただし、以上のデータはレイとカインが最初に交戦した試作機のものであり、その後量産された機体はカインの操縦する武装・整備等の不充分な状態のヘル・ハウンド1体に敗れているため、そこまでのスペックは持たないと思われる。それでも、セイバートゥースなどの普通の兵士が操縦する一般的な主力AGを超えるだけの性能は持っている)。
二作目では量産機のカラーリングが青から緑に変更されタイプRとタイプCの区別がなくなっており、全ての機体が白兵戦武器と射撃武器の両方を装備している。
バージェスト
キールやガッシュが大戦の終了後に使用していたAGで、ハウンド・HSカスタムと呼ばれる。ヘル・ハウンドと同タイプと思われるAGで、性能ではヘル・ハウンドを上回るという。ヘル・ハウンドと同様に使用者の能力に応じて性能の違いがあるらしく、キールの機体とガッシュの機体で、若干性能が異なる。
セラフィム
TYPE-GXに属する試作型のAG。ザックスが搭乗し、カインのナイト・ブレードと激しい死闘を演じた。識別コードはTYPE-01-GX。レーザースピアを武器とする。またナイト・ブレードと同様XL-レーザーを使用し、並みのAGを一撃で破壊してしまうほどの威力を持つ武装「エンジェルウィング」を組み込まれているが、作中に登場した時点ではエネルギーチャージにまだ問題があり、連続での使用は危険を伴う。第一作のラスト・ボス。
ブラックハウンド
ヘル・ハウンドと同タイプと思われるAG。アクティブ・ステルスやEX-ARMS「ファントム・ブレード」を備えている。NUN陸防軍・第6機甲師団の部隊「黒い猟犬」が使用していた。ヘル・ハウンドとは異なり、部隊員の個性に応じた性能の違いはなく、全員が同性能の機体を使用しているらしい。カインとヘキサフォースのメンバーによって壊滅させられた。識別コードはHDD-018X。
メデューサ
NUN空防軍・第66特務空挺部隊「ヘキサフォース」に所属するAG。ヘキサフォースの機体はH-EX-ARMSと呼ばれる強力な兵器を搭載しており、ブラックハウンドでさえ歯が立たない。メデューサは「邪眼」と呼称するバリア・フィールドで相手を包み込み、動きを封じることが出来る。脚部を持たず、浮遊している。一旦はケルベロスを追い詰めたものの、リミッターを解除したケルベロスに邪眼を破られて敗北する。
サイクロプス
NUN空防軍・第66特務空挺部隊「ヘキサフォース」に所属するAG。サイクロプスは右肩に大型砲を有し、砲に搭載した連装マインド・リアクターによって亜光速で弾丸を射出するという強力な超遠距離射撃を行うことが出来、メデューサとコンビを組んで超遠距離からメデューサの機体を敵の位置を補足する目印として狙撃を行った。カインに狙撃を回避された後、メデューサに後を任せて離脱し、その後の消息は不明。
デス
NUN空防軍・第66特務空挺部隊「ヘキサフォース」に所属するAG。デスは広域を特殊な場で包み込んで敵の離脱を封じることが出来る。また、素早い動きで実体を持つ分身を作り出したり、ダンス・マカブルと呼ばれる強力な攻撃を掛けることも出来る。ケルベロスに敗れる。
リッパー
NUN空防軍・第66特務空挺部隊「ヘキサフォース」に所属するAG。同部隊のリーダー的な存在らしい。リッパーはXL-レーザーを超える高熱のプラズマジェットの刃を使うことが出来る。複数体のアークエンジェルやレッド・ブル改などからなる軍の部隊を一体で蹴散らす力を見せたが、ルシフェルには敵わず、破壊される。
ルシフェル
自律思考型の無人AG。TYPE-GXを超えるべく製作されたTYPE-XXに属する。僅か一機で機甲一個師団に匹敵するといわれる最強のAGで、機能拡張強化システム「Ω-エンハンサー」を備え、ケルベロスと同様のリミッター解除を機体に負担を掛けることなく常時使用することが出来、その強さはH-EX-ARMSを搭載したヘキサフォースのAGさえも超える。
ペイル・フェイス
一般的な量産タイプのAG。第一作に登場した。ヘルハウンドの装甲にはほとんどダメージを与えられない程度の火力しか持たない。
ストレイ・ドッグ
一般的な量産タイプのAG。第一作に登場した。ヘルハウンドの装甲にはほとんどダメージを与えられない程度の火力しか持たない。
ステッペン・ウルフ
軍の使用する量産タイプのAG。カインもかつて搭乗していた事があり、彼によれば妙なクセのない扱いやすい機体らしい。アベルの部隊が使用するAGもこれである。現在の軍の主力AGであるセイバートゥースよりも旧型の機体で、比較すると火力では劣るが機動力では勝るという。第一作、第二作を通じて登場する。
レッド・ブル
軍の使用する量産タイプの重AG。第一作に登場する。多数の重火器を搭載している。火力に関しては、ヘルハウンドの装甲にも充分通用するだけのものがある。
レッド・ブル改
軍の使用する量産タイプの重AG。第一作、第二作を通じて、軍の第一線で用いられている。多数の重火器を搭載しており、ヘルハウンドやケルベロスの装甲にも十分通用するだけの火力があるが、集中砲火でもケルベロスのバリアフィールドを貫けるほどではなかった。
セイバートゥース
軍の使用する量産タイプのAG。第二作に登場しており、二作目の時点での軍の主力AGらしい。



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