関東バス五日市街道営業所 車両

関東バス五日市街道営業所

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/07 16:45 UTC 版)

車両

かつては、関東バスが長年懇意にした日産ディーゼル工業(現・UDトラックス)に加えて、沿線に大規模な工場を持っていた日産自動車の大型バスURシリーズをまとまった数使用していた。

日産URシリーズは、ホイールベースが4.3mと短いUR690を納車させた。UR690は1960年(昭和35年)に日産グループ入りした民生デイゼル以来の2サイクルエンジンUD3と、富士重工R13ボディを組み合わせるのが基本だったが、モデルライフ初期の2年間だけ、北村製作所製のボディを組み合わせたURが納車された。他の営業所では4R82に変更した後,五日市街道営業所になってからも取引は続き、1968年(昭和43年)に生産が打ち切られるまで毎年日産URの新造車が入っていた。

旧川南営業所の時代に納車された最初のURは,当時の納入のUD車4R93のヘッドライトは2灯式であった,そのヘッドライトこそ4灯であったが、前部の方向指示器は腕木式方向指示器を備えていた。前中折り戸仕様であったが、降車客の後輪巻き込み事故防止の為、次年度より前後折り戸仕様に変更された。2年目と3年目の初期の2年間のみ導入された、北村製作所のボディは、後面が独立2枚窓であり、富士重工製に比べ古く見えた。日産からの最終納車となった1968年には前面に方向幕が有る以外は観光バスのスタイルをしたものが配属された。日産ディーゼル4R系と日産URの区別は、後部左テールライトの下に取り付けられたエンブレムが日産ディーゼルは赤丸に白抜きのUDマークだったのに対し、URはテールライトの下のエンブレムは日産自動車の鋳物のバッヂで,ナンバープレートの下に片仮名で「ニッサン」と書かれており、これが外見上唯一の決定的な違いだった。他の場所のマークは,全て日産ディーゼル車と同じであり,前方のドア脇と運転台窓の下には,赤い丸にUDの白文字のマークが付き,前面の関東バスのマークの下にも日産ディーゼルのエンブレムが取り付けられていた.需給の関係で一部車両が丸山営業所へ転属して使用された事も有る。

UR690の生産終了後は、関東バスの他の営業所と同様に日産ディーゼル工業製の4R82に移行したが、2サイクル車の製造中止後には、此の営業所に特有の狭復道路のある荻51系統用に日野自動車ブルーリボンRDを導入したのを最後に、道路事情の悪い路線には中型車を投入する方針に変わった。

高井戸線・成宗線・高円寺線用の大型車であるUAノンステップ車、中型ロングノンステップ車、春日線・川南線・烏山線などで運転される中型車、松ノ木線で運転される小型車などが配置されている。

日産ディーゼル(現・UDトラックス)製の車両は中型ロングのJPの多くが所属し、生え抜きの車両のほか阿佐谷、丸山の各営業所からの転属車もある。中型車のスペースランナーRMが2009年まで、大型車のスペースランナーRAは2010年まで導入されたほか、最後の導入となった2010年には全国的にも珍しいスペースランナーAノンステップ車も導入されている。三菱ふそう製の大型車と中型車も導入されており、2011年から大型車は三菱ふそう製のエアロスターの導入に切り替えられたほか、2012年には中型車で新型のエアロミディノンステップ車も導入されるようになり、現在は三菱ふそうの中型車(800番台)の大多数を占めるようになった。小型車は三菱ふそう製のエアロミディMEで、当所から配置されていた3台に加え、2013年に1台が阿佐谷営業所から転入しているが、経年の為現在はE154号車のみとなり、現在は、日野・ポンチョ(E111号車,E112号車)に置き換えられた。 2016年9月1日から杉並区コミュニティバス・すぎ丸 かえで路線が青梅街道営業所より移管され、(E158~E160号車)現在は、(E161~E163号車) 専用車が使用される。なお、点検などで車両が不足する場合は、松ノ木線用のE111,112号車が使用される。 小型車の車両不足を補うため元ムーバスで使用されていたポンチョが移籍している。主に高45、新02系統で使用されるが、すぎ丸に充当される事がある。 2019年には初めていすゞ自動車のエルガミオが導入された。

2014年11月17日からご当地ナンバー第2弾のうちの一つとして杉並ナンバーが発足したのに伴い、同日以降の新車及び他営業所からの転入車はこれまでの練馬ナンバーから杉並ナンバーでの登録となる。2015年1月15日に納車された新車のE823号車(杉並 200 か ・・・4、三菱ふそうTKG-MK27FHF)が関東バスでの杉並ナンバー登録第1号となった。


  1. ^ 五日市街道営業所管轄・運行ダイヤの変更について - 関東バス 2014年12月15日閲覧
  2. ^ 2002年5月までは往復とも旧道を経由し、中野駅行きは新高円寺郵便局そばの停留所に停車していたが道幅が狭いため、6月に中野駅方面のみ新道経由に変更された。これに伴い、中野駅方面の新高円寺駅停留所は廃止され、路線図には「中野駅行きは通過」と表示している。吉祥寺方面はこれ以降も旧通を経由し、新高円寺駅に停車している。
  3. ^ 補助員は旧・環八通りへの右左折時の交通整理員も兼ねている。
  4. ^ 五日市街道営業所管轄・路線の延長とバス停変更および停留所通過時刻の一部変更について - 関東バス 2013年12月12日閲覧
  5. ^ a b 五日市街道営業所管轄・運行ダイヤの変更および系統の廃止について - 関東バス 2014年12月26日閲覧
  6. ^ https://www.kanto-bus.co.jp/upload/news3/28YRVY7-news3_content-003.pdf
  7. ^ 【10月16日(水)】五日市街道営業所管轄ダイヤ改正”. 関東バス (2019-1010). 2019年10月14日閲覧。
  8. ^ 【ダイヤ改正】高45永福町駅〜高円寺駅南口 10月16日(水)ダイヤ改正のお知らせ”. 京王バス (2019年10月7日). 2019年10月14日閲覧。





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