神魂神社 主な行事

神魂神社

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/11/19 03:06 UTC 版)

主な行事

以下の神事が行われる[7]

  • 4月18日 - 祈念祭、神火相続(火継式)
  • 10月18日 - 例祭
  • 11月11日 - 神在祭
  • 12月13日 - 新嘗祭、御釜神事

神事・神火相続

神火相続式(おひちぎしき)は、「火継式」ともよばれ、出雲国造が、世襲し代替わりするときの、聖職者継承の方法を伝える特殊神事である。神人融合・合一の儀礼で、聖火で調理した御飯と一夜酒を神々に奉献してから食すことで、神々の霊威や生命力を頂き、神職としての権威が充足される[18]。神火相続式の現存する最古の記録が、天正12年(1357年)に残る[14]

出雲国造家では、現・国造が逝去すると、亡き父である国造の葬儀をすることなく、嗣子は直ちに神魂神社に参詣し、一昼夜のうちに神火相続の儀式を行うが、新・国造と神魂神社の秋上神主2名のみで本殿の内殿に参籠し行われる。神事が無事終了すると、直ちに神火相続成就の飛脚をたて、出雲大社へ報告し、その後、国造の葬儀を執り行ったとされる[19]

文化財

貴布祢稲荷両神社(右)

国宝

建造物
  • 神魂神社本殿 附:内殿 1基、心御柱古材 1箇 - 1952年(昭和27年)3月29日指定[8]

重要文化財

建造物
  • 神魂神社末社貴布祢稲荷両神社本殿 - 1952年(昭和27年)3月29日指定[20]
天正11年(1356年)建立、二間社流造、こけら葺[20]

県指定

工芸品
  • 色々威腹巻 附:袖鎧1双 - 昭和51年4月30日指定[21]
室町時代中期作

交通

  • JR松江駅から市バスかんべの里(神魂神社)行きで25分。終点下車。
  • JR松江駅から一畑バス八雲行きで18分、風土記の丘入口下車徒歩10分
  • JR松江駅からタクシーで15分
  • 本神社を起点とする島根県道248号神魂神社線国道432号まで伸びている。

  1. ^ a b c d 山陰中央新報社 1981, p. 24.
  2. ^ a b c 神社名鑑 1963, p. 659.
  3. ^ 神道大辞典 1941, p. 366.
  4. ^ a b 並河萬里写真財団 1998, p. 64.
  5. ^ 並河萬里写真財団 1998, pp. 64–66.
  6. ^ a b c d e f g 並河萬里写真財団 1998, p. 66.
  7. ^ a b 現地案内板による。
  8. ^ a b c d e f g 神魂神社本殿”. 国指定文化財等データベース/文化庁. 2022年10月31日閲覧。
  9. ^ 並河萬里写真財団 1998, pp. 66–67.
  10. ^ 神社名鑑 1963, p. 658.
  11. ^ 出雲国 意宇六社めぐり ガイドマップによる。
  12. ^ 神魂神社心御柱古材(神魂神社)”. 独立行政法人国立文化財機構 東京文化財研究所. 2022年10月31日閲覧。
  13. ^ 足立 1940, p. 30.
  14. ^ a b 並河萬里写真財団 1998, p. 70.
  15. ^ a b c 近畿建築士協議会 1986, p. 17.
  16. ^ 『神社の由来がわかる小事典』三橋健、PHP研究所, 2007
  17. ^ 近畿建築士協議会 1986, p. 20.
  18. ^ 並河萬里写真財団 1998, p. 69.
  19. ^ 藤岡 1978, p. 132.
  20. ^ a b 神魂神社末社貴布祢稲荷両神社本殿”. 国指定文化財等データベース/文化庁. 2022年10月31日閲覧。
  21. ^ 県指定文化財一覧(工芸品)”. 島根県教育庁文化財課. 2022年10月31日閲覧。


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