古典的な磁気双極子相互作用の例としては、2つ磁石の間に働く引力・斥力がある。2つの磁石の位置・向きによって引力が働いたり斥力が働いたりする。相互作用は2つの磁石が近いほど強くなる。相互作用のポテンシャルエネルギーは、
ここで、ejkは2つの双極子mkとmjの中心を結ぶ直線に平行な単位ベクトルである。
rjkは2つの磁気双極子の間の距離である。
量子力学におけるスピンは、磁気双極子モーメントを持っている。よってスピンは磁気双極子として見なせるため、スピンの間には磁気双極子相互作用が働く。
核スピン間の相互作用は、以下のように表せる。
、はそれぞれのスピンの磁気回転比である。