新機動戦記ガンダムWの登場人物
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/15 13:43 UTC 版)
BLIND TARGETの登場人物
ソグラン
- Sogran
- 声 - 辻親八
- ホワイトファングの元幹部。ホワイトファングを再編し自らその司令官となった。ホワイトファングの理想を再び実現する為にガンダムの力が必要とうそぶくが、実際はロームフェラ財団傘下の軍需企業だったセンチュリー・ディスカバー社を利用して資金提供を受けており、ガンダムを欲していたのも、地球圏全体を自らの手で支配する為に過ぎなかったが、最後はその事実をホワイトファングの構成員たちにも知られてしまう事になる。
クリス・マーレイ
- Chris Marley
- 声 - 渡辺久美子
- リリーナ・ドーリアン外務次官の秘書を務める女性だが、その正体は新生ホワイトファングの構成員。幼い頃、自分の住んでいたコロニーを連合軍のモビルスーツに攻撃され両親を失っており、その時にラルフと出会い、彼に助けられた。
ラルフ・カート
- Ralph Kurt
- 声 - 安井邦彦
- 新生ホワイトファングの部隊長。トロワとは旧知の間柄。残党部隊を率いてガンダムの奪取に固執するが、やがて自身がソグランに裏切られていた事を知る事になる。
- 小説版『Endless Waltz』では、トロワは彼の名前を使ってマリーメイア軍に潜入した。
BATTLEFIELD OF PACIFISTの登場人物
ビクター・ゲインツ
- Victor Gaintz
- 政治団体パーフェクト・ピース・ピープル (P3) 代表。地球圏からの兵器の完全撤廃を訴えていたが、一方でOZの軍事工廠であった資源衛星ウルカヌスの軍事力を手中に収め、地球圏の武力支配を目論んでいた。かつてはホワイトファングの幹部であり、自らがホワイトファングの象徴であろうとしたが、ミリアルドを組織の象徴として迎え入れようとするカーンズと対立し組織を離脱した過去を持つ。ウルカヌスとそれを防衛するスコーピオの掌握後、5機のガンダムと対決するが、徐々に押されていき、最後はウイングゼロのツインバスターライフルによって戦死した。
ブローデン
- Broden
- OZの二級特佐で宇宙軍司令。人類の新たな進歩を促す為の脅威に自らがならんとするため、ウルカヌスを欲していた。しかし、モビルドールでP3に攻撃させようとした所をスパイであるクレメンツによって撃たれ、死亡した。
- なお、五飛はブローデンの思想に興味を抱いて行動を共にしており、彼の死後「俺が脅威になる」と呟き、その言葉通りに『Endless Waltz』にてマリーメイア軍に所属する事で人類の脅威となる。その意味では五飛に大きな影響を与えた人物と言える。
クレメンツ
- Klementz
- OZの特士でブローデン特佐の配下だが、その正体はP3のスパイ。ブローデンに接近する事でウルカヌスに関する情報を得、随時ビクター・ゲインツに報告していた。ブローデンを射殺してウルカヌスを掌握した後、モビルドールにガンダムを攻撃させようとするが、デュオとカトルの2人に阻止された。
Endless Waltzの登場人物
マリーメイア・クシュリナーダ
- 声 - 佐久間レイ
- 本名はマリーメイア・バートン。アフターコロニー189年生まれ。母はレイア・バートン。祖父はデキム・バートン。真のトロワ・バートンは彼女の叔父にあたる。わずか7歳の幼さでマリーメイア軍を率いたが、実際にはデキムの傀儡に過ぎなかった。また、デキムによる極端な洗脳教育により、尊大で高飛車な言動が目立つ。終盤、本性をむき出しにしたデキムがリリーナ・ドーリアンを射殺しようとした時、彼女を庇い重傷を負う。終戦後はレディ・アンとともに生活。「PREVENTER・5」ではレディとともに立てこもり事件に巻き込まれる。
- トレーズ・クシュリナーダの娘を自称し、DNA検査でも証明されていると主張していたが、彼女を撃った際のデキムの発言から、捏造された可能性が示唆されている(ヒイロがコンピュータでデータを調べたときの彼女の名は本名の「マリーメイア・バートン」、父親は不明となっていた)。デキムは言葉を続けたが、隣にいた兵士によって射殺されたことで遮られた。しかし、『EPISODE ZERO』でトレーズが出会った看護婦は確かに母レイアであり、真トロワが持っていた写真の人物もマリーメイア本人である[5]らしく、真相は謎のままである。
- 反乱後はレディ・アンと共に暮らしていたが、『新機動戦記ガンダムW Frozen Teardrop』では結婚と同時に彼女のもとを離れていることが明かされた。また同作では、マリーメイアはデキムが作らせた『レイア・バートンのクローン』であることも示唆されている。
デキム・バートン
- Dekim Barton
- 声 - 依田英助
- バートン財団総帥で、マリーメイアの祖父。かつては指導者ヒイロ・ユイやカーンズの同志として、コロニー独立運動を行っていた。真のオペレーション・メテオを考案した張本人であり、マリーメイア軍の指揮を執った。トレーズの名を利用しているがトレーズの遺志は理解しておらず、マリーメイアもただの傀儡としか見なしていない。
- マリーメイアに傅く立場を演じていたが、最終局面においてその本性を露わにしてリリーナを殺そうとし、彼女を庇ったマリーメイアに重傷を負わせた。デキム曰く「マリーメイアのような傀儡などいくらでも作り出せる」らしく、マリーメイアはデキムがどこかから見つけてきたらしい[注 1]。最終的に元トレーズ派の側近により射殺された。
- なお、小説版では表向きはAC188年のX18999コロニーで起きた紛争時に死亡した事になっている。
真のトロワ・バートン
- Trowa Barton
- 声 - 中村秀利
- デキムの庶子で親の威を借りた非常に横柄な性格な持ち主。クレジットでは「真トロワ」と表記されていた。レイア・バートンは姉、マリーメイアは姪に当たる。ヘビーアームズのパイロットとして決定していた。コロニー独立派組織やドクトルSの意志を無視してバートン財団による地球支配を成し遂げようとしたため、それに激昂した作業員によって作戦前に射殺された。
- その後、その場に作業員として居合わせたトロワが彼の名をもらう事をドクトルSに提案、ヘビーアームズに搭乗して地球へ降下する事となる。なお、自分の言う事に反対しない(ただし、賛成もしていなかった)トロワのことは味方だと思っており、彼にレイアとマリーメイアの写真を見せた事がある。
- 殺害された事は一応隠蔽されたようだが、『Endless Waltz』本編でデキムが、潜入していたトロワを即座に看破している。小説版においてはデキムのトロワに対する反応は演技で、実際は息子が殺されたことを憎んでおり、トロワを息子の仇という名目で暗殺するつもりであったとされる。
注釈
- ^ OVA・劇場版では射殺されたことで言葉が遮られてしまっているが、小説・漫画ではデキムが拾ってきたと言い切ったところで射殺された。マリーメイアの項にあるとおり、マリーメイア自身の出自に疑問符がつく展開となっている。
出典
固有名詞の分類
アフターコロニーの人物 |
リリーナ・ドーリアン デュオ・マックスウェル 新機動戦記ガンダムWの登場人物 トレーズ・クシュリナーダ カトル・ラバーバ・ウィナー |
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