子供の魔法の杖
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/26 10:16 UTC 版)
- 子供の魔法の杖 児童劇のための音楽(第1組曲)Op.1A
- THE WAND OF YOUTH, Music to a Child's Play (Suite No.1)
- 子供の魔法の杖 児童劇のための音楽(第2組曲)Op.1B
- THE WAND OF YOUTH, Music to a Child's Play (Suite No.2)
の2つの組曲からなる。
歴史
少年の頃、兄弟姉妹と共に上演する劇のために、エルガーは劇付随音楽を作曲した。彼はその曲想をスケッチブックに書き留めておき、40年の時を経て、そのスケッチを基に2つの『子供の魔法の杖』組曲を作曲したのである。作品はフルオーケストラで書かれ、エルガーの成熟したオーケストレーションの腕前を示すものであるが、彼はこの組曲を今も手元に残る彼自身の最初の作品であるとして作品番号1を付している。
なお、後年ベンジャミン・ブリテンはエルガーの前例にならい、自身の若い頃の作品を使用して『シンプル・シンフォニー』のベースとしている。
第1組曲
1907年に完成した第1組曲は「我が友人C・リー・ウィリアムズに (To my friend C. Lee Williams)」捧げられた。彼はグロスター大聖堂のオルガニストを務め、「三聖歌隊の父 (Father of the Three Choirs)」と謳われた人物である。
- 序曲 Overture
- セレナード Serenade
- メヌエット(古い様式) Minuet (Old Style)
- 踊り Dance
- 妖精の笛吹き Fairy Pipers
- まどろみの情景 Slumber Scene
- 妖精と巨人 Fairies and Giants
初演は1907年12月14日、ロンドンのクイーンズ・ホールでヘンリー・ウッドの指揮による。
- 1 子供の魔法の杖とは
- 2 子供の魔法の杖の概要
- 3 第2組曲
- 4 外部リンク
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