営業職
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/24 09:47 UTC 版)
営業職と精神衛生
学者が男性営業職236名を対象に行った調査の多変量解析では、「顧客関係がうまくいっている」「自尊心が高い」「家族および同僚の支援が高い」と「抑うつ症状の無い状態」との間には有意な関連性が見られたという[7]。
営業職に対するイメージ
各人の学歴や知的背景によって変わってくるものの、日本での平均像として、男性は現業職か営業職に、女性は事務職に就くものだというステレオタイプがあった。昨今では以前より多くの女性が営業職に進出した事もあり、変化の兆しも見られる。しかしながら、総じて営業という職種自体のイメージ・実際の就業環境の厳しさから雇用側に女性を敬遠する傾向が見られることも多く、冒頭のようなステレオタイプが現在でも残っている状況が続いている。
営業を専門としない者による営業活動
新聞販売店の一部には、(新聞拡張団とは別に)自店の新聞配達員にも顧客の新規開拓を行わせる店が存在する。この場合の配達員や個人事業主・経営者などのように、主たる職務が営業でない者は「営業職」ではない。例えば、日本に古くからあった「御用聞き」は既存顧客の需要掘り起こし作業であり、紛れも無い営業(営業活動)であるが、経営者や一般従業員によるものであるため、当該従事者は営業職ではない。なお現代では(企業間取引の)御用聞きだけを行う営業職が存在する。それが「ルート営業」である。
一部職場では直接顧客に接しない総務職などの内務職に対しても自社商品などの販売ノルマを課している。業務時間中に顧客に接する機会はないので必然的に営業活動を行うとすれば業務時間外での無給での活動となり、自爆営業を誘発しやすい。
営業職とスパイ
営業活動は時に利益を追求する余、非合理かつ非合法なスパイになりうる場合がある。法整備はなされていない[8][9]。(日本における個人事業主の例・NHK集金人・保険外交員・外務員、証券外務員、押し売りなど参照)。
- ^ 永井滋『今日から営業マン』
- ^ 『営業職大事典』p.6
- ^ 永井滋『今日から営業マン』p.11
- ^ 小笹芳央『モチベーション・マネジメント』p.29
- ^ 「近代中小企業 2007年3月号」p.11
- ^ ビジネス自体は「B to B」、「B to C」と区分することがある
- ^ 中村亜紀子、錦戸典子 他「営業職における抑うつの実態と関連要因」(産衛誌 47巻)
- ^ 山内孝幸「営業研究に関する一考察」『阪南論集. 社会科学編』第47巻第1号、2011年10月、29-52頁、NAID 120005371608。
- ^ ITソリューション塾ビジネスで成功するための情報収集術とは?斎藤昌義(ネットコマース株式会社)ITmedia
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