仮面ライダークウガ (キャラクター)
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ツール
- アークル
- リントの科学者によって開発された生物を変身させる霊石・アマダムを埋め込んで作り出した装具で、クウガの変身ベルト。変身前の状態では雄介の体内に分解されて散らばっており、変身時に体外に実体化して現れる。MRIの検査によるとアマダムから全身に伸びていった神経組織のようなものが広がっており、そこから命令が何らかの形で出されていると推察されている。カルシウムやタンパク質などの有機的なもので組成されている。細菌に冒された場合は細菌の特性に応じて体温を下げる。変身ポーズを決めて精神統一をした雄介の意志に呼応して神経組織のようなものから命令が発せられることで急激に体の細胞を分子・原子レベルで変化させ、筋肉組織が強化され各神経を発達することでわずか5.5秒で変身する[51]。グロンギの血液検査・死体解剖の結果、彼らは人間とほぼ同様の種族であり、体組織はクウガとグロンギは同一であることが判明した。
- アマダムには装着者の負傷を短時間で回復させ、命に関わるほどの重傷を負った場合は装着者を仮死状態にして癒す機能がある。九郎ヶ岳遺跡に埋葬されていた超古代の戦士はこの力でダグバ復活時まで生存していたことが判明している。しかし「心清く体健やかなるもの これを身につけよ さらば戦士クウガとならん ひとたび身につければ 永遠に汝とともにありてその力となるべし」[52]とアークルに記されており、一度装着すれば肉体の一部となり、装着者が死亡するか、外部から破壊されない限り二度と取り外せない。ライジングフォーム覚醒時には器質変化したアマダムから脳に及んだ神経状の組織の増殖・筋肉の活動電流の増加など、強くなる度に装着者の身体をアマダムが侵食し、最終的には神経組織が脳に達すると「戦うための生物兵器」に変貌させる危険性がある。
- バックル中央部のモーフィンクリスタルはアークルが装着者の腹部に出現した時点では色が付いておらず、装着者が変身の意思を表すことで対応したフォームの色に光るが、EPISODE2からEPISODE12まではアークル出現時で既に点灯していた。
- ライジングアークル
- ライジングフォームとアメイジングマイティの変身の際に、アークルのバックル部分に金色の装飾が出現し、モーフィンクリスタルが金色に発光した状態。埋め込んでいるアマダムが金色に変化している。
- バックルにはリント文字で「心優しき戦士よ 新たなる力を身に付け雄々しく邪悪を打ち倒せ 空しき闇を引き裂く雷の輝きが 汝とともにあらんことを」と記されている。
- そして、ダグバとの熾烈な初戦で亀裂が入り、器質的に弱くなっていた。
- アルティメットアークル
- アルティメットフォームとライジングアルティメット、スーパーライジングアルティメットに変身の際に出現させた状態。
- 金色の装飾に加え、アークルの前を見た部分の、横一列に並んでいたリント文字を記されていた金色の部分および、赤・青・緑・紫の4色の部分が金2色と銀に変換されており、埋め込んでいるアマダムが黒[注釈 11]に変化している。
- バックルにはリント文字で「心清き戦士 力を極めて戦い邪悪を葬りし時 汝の身も邪悪に染まりて永劫の闇に消えん」(黒目のアルティメットフォーム)、あるいは「清らかなる戦士 心の力を極めて戦い邪悪を葬りし時 汝自らの邪悪を除きて究極の闇を消し去らん」(赤目のアルティメットフォーム)と記されている。
- ドラゴンロッド
- 手すりや枝など「長き物」をイメージさせる物を握ることでその物体の分子構造をモーフィングパワーで変化させたドラゴンフォーム専用の必殺武器。戦闘時には両端が最大長2メートルまで伸長し、そこに埋め込まれている霊石から封印エネルギーを発する。霊石にはドラゴンフォームを示す「水・水龍」のリント文字が描かれており、棒身には「来たれ!海原に眠れる水竜の棒よ!」[52]というリント文字が繰り返し刻まれている。振り回すたびに鈴が鳴るような音が響く。
- ペガサスボウガン
- 拳銃など「射抜く物」をイメージさせる物を手にすることで作り出されるペガサスフォーム専用のエアボウガン。一度銃尻のトリガーレバーを引いて照準を絞り、空気エネルギーを銃口から吸収し、トリガーレバーを離すことで封印エネルギーが圧縮された空気弾・ペガサスアロー[出典 2]を放つ。銃口後部に埋め込まれている霊石にはペガサスフォームを示す「疾風」のリント文字が描かれており、銃身には「来たれ!空高く翔ける天馬の弓よ!」[52]というリント文字が繰り返し刻まれている。
- ライジングペガサスボウガン
- 銃身上部にライジングパワーを秘めた金色のブレードが発生し、強化変形したペガサスボウガン。大幅に射程距離が伸びて連続速射が可能となり[31]、一度の発射で数発の空気弾を射出する。
- タイタンソード
- トライアクセラーや角材など「斬り裂く物」をイメージさせる物を手にすることで作り出されるタイタンフォーム専用の剣。巨大で重い刀身全体から封印エネルギーを発する。全長111センチメートルの刀身が半ばから最長120センチメートルに伸びる仕様になっており、必殺技時に伸長する。柄に埋め込まれている霊石にはタイタンフォームを示す「地割れ」のリント文字が描かれており、刀身には「来たれ!大地を支える巨人の剣よ!」[52]というリント文字が繰り返し刻まれている。
- ライジングタイタンソード
- 先端にライジングパワーを秘めた金色の刀身が発生し、強化変形したタイタンソード。こちらは刀身が伸びないが、その長さはタイタンソードを上回る。ゴ・ジャーザ・ギ戦では二刀流を披露した。
注釈
- ^ クウガの体内にある霊石と同名であるが、関連性については作中では言及されていない。
- ^ 『MASKED RIDER DECADE EDITION -オーズの世界-』での門矢士(仮面ライダーディケイド)によると、同作品に登場したクウガは小野寺ユウスケではなく五代雄介の方とされている。
- ^ テレビシリーズ『仮面ライダークウガ』第40話に名前のみ登場した城南大学の名物教授。
- ^ 厳密には胴体と腕部の装甲は銀色で、それらに紫の縁取りが施されている。
- ^ ライジングペガサスの場合はグローイングフォーム。
- ^ 元々は脚本の荒川がシナリオとして電気ショックを、雷の戦士として文芸チームが考えていたものであるといい、両者が結びついた形となったという[25]。
- ^ 「装着変身」のアルティメットフォームには黒を基調とした各ライジングフォームの専用武器が付属する。
- ^ しかし、ダグバがそれほど恐ろしい存在であるということなのか、結局は変身者の意志一つで変身が可能で、この諸刃の剣となる力は完全に封印されているわけではない。
- ^ 「S.H.Figuarts」や「COMPLETE SELECTION MODIFICATION」では「ダークアイズ」または「ダークアイ」と呼称されている[41][42]。
- ^ 『ウィザード』特別編での変身者は劇中明かされていない。
- ^ スーパーライジングアルティメットのみ金色。
- ^ 榎田がアレグロを凌ぐ速さという意味で命名した[63]。
- ^ このパラシュートは減速後、巻き込みを防止するために切り離す。
- ^ ただし、90キログラム以上あるクウガを運ぶ関係上、速度は250km/hまで落ちる。
- ^ しかし、この融合合体時の車体の変形が負担となり、トライチェイサーの金属疲労の原因となっていた。
- ^ 劇中では雄介が金のゴウラム合体ビートチェイサーボディアタックと呼称。
- ^ その時点で持っている技の数。
- ^ 当時、ユウスケを演じた村井良大はモモタロスに憑依されたユウスケが巨大プリンを食べるシーンで、メイク担当者に髪留めを1本取り忘れられていたことに気づいたが、プリンに手を付けていたことから撮り直せなかったため、その前後のシーンも髪留めを着けたままで撮影することになったという[75]。
- ^ モモタロスが憑依した状態で変身。
- ^ クウガロックシードは、『平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊』にて昭和ライダーとの戦いに敗北したクウガが変化したものとして登場。
- ^ 冒険野郎クウガガシャットは、『仮面ライダーエグゼイド[裏技]仮面ライダーゲンム』に登場。
- ^ アナザークウガウォッチは、アナザークウガの力を宿したアナザーウォッチ。ティードが2000年の九郎ヶ岳遺跡の棺に埋葬されていたリントの戦士から生成した。
- ^ クウガライドウォッチは、クウガの力を宿したライドウォッチ。ゲイツが2000年の九郎ヶ岳遺跡の棺に埋葬されていたリントの戦士から生成した。
- ^ グランドジオウライドウォッチは、仮面ライダークウガから仮面ライダービルド(およびジオウ本人)までの19人(ジオウを含め20人)の平成仮面ライダーの力を宿したライドウォッチ。
- ^ a b ライオンバイスタンプは、ライオンの遺伝子の情報を保存したバイスタンプ。容器にあるライオンのゲノムレリーフの後部にはクウガの顔の意匠が彫られている。
出典
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- ^ a b 超全集 上巻 2000, pp. 62–63, 高寺成紀東映プロデューサーに聞く!!.
- ^ 超全集 最終巻 2001, p. 65, 「メモリー オブ 仮面ライダークウガ スタッフインタビュー デザイン PLEX」
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- ^ “ネタバレ注意!本日公開「劇場版 仮面ライダージオウ」に意外なゲスト”. 映画ナタリー. 2019年7月30日閲覧。
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- ^ 『平成ライダー20作記念! 「仮面ライダー」2000-2018全史』、2018年9月20日、別冊宝島編集部。ISBN978-4800288288、78-79頁より。
- ^ 『仮面ライダーディケイド特写写真集 カメンライド』ホビージャパン〈DETAIL OF HEROES〉、2010年3月、54頁。ISBN 978-4-7986-0018-5。
- ^ 『仮面ライダーディケイド』俳優陣が放送終了以来初の集結! コスプレにオーロラ設定、"お祭り"作品の撮影秘話明かす - マイナビニュース
- ^ ディケイド公式読本 2009, p. 30.
- ^ 「特製袋とじ 今さら聞けない!? 平成仮面ライダーの疑問」『THE 仮面ライダー SUMMER』小学館スペシャル9月号増刊、2013年8月3日、85-100頁。
- ^ テレビマガジン特別編集 2002, p. 76, 「アギト成立への道」
- ^ 超全集 2014, p. 96.
- ^ F王224 2016, p. 57.
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- ^ ディケイド公式読本 2009, p. 171.
- ^ パンフレット 2012, 「仮面ライダー×スーパー戦隊 プロデューサー大戦」.
- ^ a b c jumpeishiokawaのツイート(1076789132628643840)
- ^ “伊藤教人”. 劇団BRATS Official Web Site. 2022年10月4日閲覧。
- ^ 『MOVIE大戦2010』ディレクターズカット版のオーディオコメンタリーより。
- ^ 超全集 最終巻 2001, p. 67.
- ^ 平成仮面ライダーぴあ 2019, p. 34.
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