仮面ライダー×仮面ライダー フォーゼ&オーズ MOVIE大戦MEGA MAX
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用語
- 財団X
- 闇の組織にして死の商人。世界のエネルギーを支配するため、時空を越えた未来のコアメダルとコズミックエナジーを制御できるアストロスイッチを手に入れようと世界各国で暗躍。本作品にて、ホロスコープスに資金援助をしていたことが明かされた。
SOLU ()- 隕石に付着していた細胞核にコズミックエナジーを蓄えた宇宙生命の種[10]。SOLUとは「Seeds Of Life from the Universe(宇宙から来た生命の種)」の頭文字。
- 液体金属状の宇宙生命体で、猛烈なスピードで細胞分裂を起こし、新しい組織を作り反射的に物質をコピーすることで変化や精製を行うことができる。元素変換すらも容易に可能である。その本来の姿から、劇中で弦太朗などにはスライムとも呼ばれる。
- 知性や感情を持たない生命体と考えられていたが、弦太朗と接触する中で急激な進化を果たし、自我を持つようになった。
- SOLUスイッチ
- カンナギが、生命を物質化する装置で撫子(SOLU)を再構成したアストロスイッチ。SOLUの能力やエネルギーだけを純粋にエネルギー量子に変換したものであり、元となったSOLUの意志や記憶は消失するとカンナギが言及している。
- メガバガミール
- 撫子(SOLU)が自身の身体の一部を変形・複製したバガミール[10]。オリジナルよりも分厚くミートパティのパーツが5段あり、間にチーズのようなパーツも挟まっているが、基本的な変形方式や能力は同じ。サドンダス戦で心が折れかけた弦太朗を救うため、他のフードロイドと共に立ち向かった。
- ミュータミット
- カンナギが研究していた超進化生命体。生物を強制突然変異させることで、通常の進化ではありえない形や速度で能力を発現させる。人間のままで特殊能力や高い身体能力を発揮するものから、変身能力を持つものまで様々。
- 未来のコアメダル
- 鴻上が真木との戦いで失われた本来のコアメダルに代わって自ら開発を始め、40年後に完成させたもの。グリード発生を防ぐために不純物を排し、純粋な欲望のみで構成されている。鴻上の理論図には、後述のポセイドンの3種類(サメ、クジラ、オオカミウオ)以外にもメダルの絵柄が記載されている。
- サメ、クジラ、オオカミウオ
- ポセイドンや超銀河王が使用するコアメダル。
- 小説『S.I.C. HERO SAGA KAMEN RIDER WIZARD EDITION -魔法使いの弟子-』で開発者が明らかとなる。
- スーパータカ、スーパートラ、スーパーバッタ
- オーズのメダルの発展型と言えるコアメダル。
- ロケットスイッチ
S1 ()[10][注釈 10] - 撫子(SOLU)がSOLUスイッチに変換される中でロケットスイッチをコピーして生成したアストロスイッチを模したコズミックエナジーの結晶体[10][33]。下部の形状はロケットスイッチに似ている[33]。使用することでフォーゼ ロケットステイツに変身する。
- 名前の由来は、仮面ライダーフォーゼと同じく宇宙をモチーフに持つ『仮面ライダースーパー1』の仮面ライダースーパー1より[49]。
- フォーゼドライバーにパワーアップの音声は内蔵されていなかったが、音声を追加することで新たなステイツにも対応することとなった[24]。デザインはロケットモジュールから逆算されたもので、上に先端を向けていたが、押すと痛いことから逆にすることとなった[24]。
- 他作品への登場
- 本作品同様のロケットステイツ変身のためのとしての登場は#仮面ライダーフォーゼ ロケットステイツを参照。
- 『仮面ライダー×スーパー戦隊 スーパーヒーロー大戦』
- ゴーバスターオーにロケットモジュールを装着させるスイッチとして登場。形状は同様だが、新たに開発されたと思われる発言があるため、本作品と設定が異なっている。
- 7人ライダーのスイッチとメダル
- カンナギによって、生命体を物質化する特殊な装置で7人ライダーが変換されたもの。1号、2号、V3、ライダーマンはアストロスイッチに、X、アマゾン、ストロンガーはコアメダルにされた。それぞれリミットブレイクとスキャニングチャージを行うことにより、物質化されていたライダーたちが復元された。
- 本作品以前にも、かつてのライダーの力を持つ変身アイテムが『仮面ライダーバトル ガンバライド』に用いるオリジナル玩具として存在していた(オーメダルやアストロスイッチなど)が、今回この種のアイテムが初めて映像作品へ登場することになった。
- 平成ライダーをラインナップすることはすでに決まっていたが、全ライダーのスイッチの商品化は無理であり、残りの枠が7人空いており、宇宙繋がりでスーパー1や人気のあったBLACKを入れる案もあったが、塚田の提案で7人ライダーを入れることとなった[51]。栄光の7人ライダーであることから2号は黒面となったが、本作品で2号が黒面であったのは偶然の一致であったという[51]。
- エクソダス
- カンナギが極秘裏に完成させた有翼大気圏離脱機で、彼の拠点。スペースシャトルのような垂直発射ではなく、財団Xの秘密空港の滑走路からマスドライバーで離陸し順次ブースターを切り離す形式をとる[注釈 11]。
- 地球の衛星軌道上でコズミックエナジーを宇宙でフルチャージすることを狙っており、大気圏から出てしまうまでがカンナギを止められるタイムリミットとなる。
- 後の『フォーゼ』の劇場作品『仮面ライダーフォーゼ THE MOVIE みんなで宇宙キターッ!』では、同型機のエクソダス・マークIIが登場する。
- 坂本は『未来少年コナン』の巨大機ギガントでの立ち回りを意識しており、オーズ編が海、フォーゼ編が陸、最後が空という、それぞれ異なるアクションテーマを持たせている[6]。
- ギンガオードライバー
- カンナギが使用する変身ベルト。SOLUスイッチとポセイドンのコアメダルを装着し、SOLUスイッチをON状態にすることで超銀河王に変身する。
注釈
- ^ a b c ノンクレジット
- ^ 東映ロゴが冒頭1回、正式タイトルロゴの表示、3部構成を超えるストーリー展開、ストーリー展開が時系列順でそれに伴うディレクターズカット版でのストーリー構成の変更なしという点は、次作『仮面ライダー×仮面ライダー ウィザード&フォーゼ MOVIE大戦アルティメイタム』も同様である。
- ^ 『ディケイド』以前の平成ライダーとは異なる新たなラインがより明確に見えるという狙いがあったという坂本は『グレンダイザー ゲッターロボG グレートマジンガー 決戦! 大海獣』をイメージしており、三大ヒーローがこれまでとは異なる強敵に立ち向かうコンセプトであったという[6]。
- ^ 当初はデルザー軍団を出す予定だったが、予算的に全員出すことが不可能だったため、7人ライダーに変更になったという[6]。このうち、仮面ライダー2号は『X』『ストロンガー』『スカイライダー』『仮面ライダースーパー1』『仮面ライダーZX』への客演時の黒いマスクで登場する[6][7]。マスクは新2号のものしかなかったが、坂本監督はストロンガーを軸とした7人ライダーゆえに黒にしたいというこだわりから[6][8]、現状復帰するなら良いという許可を得て黒に塗られた[7]。なお、Wは劇中では7人ライダーと直接対面していないが、雑誌などのスチール写真などでは全員で一堂に会している。
- ^ 劇場公開版では7人ライダーと対面する描写はなかったが、ディレクターズカット版では7人ライダーに加勢する描写と7人ライダーと共に超銀河王を倒したフォーゼとオーズを出迎えるシーンが追加された。
- ^ 演じる真野自身も4月11日生まれ。
- ^ この台詞は、『仮面ライダー 8人ライダーVS銀河王』で銀河王が最期を迎える際に放った台詞と同じである。
- ^ ただし、ガラや恐竜グリードがまだ倒されていなかったりなどの相違点は存在する。
- ^ 本作品では従来の黒タキシード(団員護衛)の他、財団Xの白服が初登場。
- ^ 書籍によっては、ロケットスイッチスーパー1[50]、ロケットスイッチスーパーワン[24][32]と記載している。
- ^ 書籍『仮面ライダーフォーゼ超全集』では、スペースシャトルの一種と記載している[48]。
- ^ なでしこのスーツアクターのほか、全女性キャストの吹き替えも担当している[5]。
出典
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- ^ IBUKI_VOICEのツイート(147619784236859393)
- ^ a b c 公式読本 2013, p. 63, FOURZE SUIT ACTOR INTERVIEW
- ^ MOVIE大戦MEGA MAX ディレクターズカット版 坂本監督によるオーディオコメンタリーより
- ^ “仮面ライダーもなでしこ効果!? で首位発進!!『リアル・スティール』『源氏物語』も初登場!!”. シネマトゥデイ. 2011年12月14日閲覧。
- ^ “「仮面ライダージオウ」荒井敦史演じる湊ミハル / 仮面ライダーアクアが8年ぶり復活”. 映画ナタリー. 株式会社ナターシャ (2019年7月14日). 2019年7月14日閲覧。
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