モース硬度
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/12 16:00 UTC 版)
この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。(2012年2月) |
例えば、蛍石(硬度4)で引っかくと傷がつかず、燐灰石(硬度5)で引っかくと傷がつく鉱物は4と5の中間の値であるモース硬度4.5とする。
モース硬度が定めるのは「あるものでひっかいたときの傷のつきにくさ(引っかき硬度)」であり、「たたいて壊れるかどうか(靱性)」といった性質とは異なる。実際、モース硬度が最高のダイヤモンドは衝撃には弱く、ハンマーなどである一定の方向からたたくことで容易に砕ける。
またモース硬度は単に標準鉱物との関係を表す尺度であり、もしある2つの鉱物がモース硬度4.5であったとしても、それらの引っかき硬度が同一であるとは限らず、一方がもう一方より硬い(一方でもう一方を引っかくと傷がつく)ことがありうる。
また、数値間の引っかき硬度の変化は比例せず、硬度1と2の間の差が小さく、9と10の間の硬度の差が大きい。
上記のようにモース硬度は引っかき硬度の尺度としては非常に荒いものである。しかし、簡便かつ安価に用いることができ、野外で鉱物を同定するために用いられる。
モース硬度の「モース(Mohs)」は、この尺度を考案したドイツの鉱物学者フリードリッヒ・モースに由来している。
「滑石方(かっせきほう)にして蛍燐(けいりん)長く、石黄鋼(いしおうこう)にして金色なり」という語呂合わせの覚え方がある。
モース硬度と同じ種類の言葉
- モース硬度のページへのリンク