モバイルWiMAX
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/11 04:22 UTC 版)
実用例
IEEEでの標準化後、2009年2月現在すでに日本と米国、韓国で商用サービスが始まっている。固定WiMAXは世界で118ヶ国、305のサービスがはじまっており、モバイルWiMAXは始まったばかりでまだ数える程である[2]。
日本
UQコミュニケーションズ株式会社は、2009年2月26日から東京23区、横浜市、川崎市で試験サービス「UQWiMAX」を開始した[2]。7月1日より有償サービスが開始された。
2009年7月1日にアイ・オー・データ機器からUSBアダプタが発売になった。これにより、UQコミュニケーションズの純正品に加えて2つのモバイルWiMAXアダプタ製品が市販されることとなった[15]。
サービスエリアは、最初期のころには基地局開設にあたり機器トラブルが多発し伸び悩んだが、その後はKDDI系の基地局を積極的に利用併設、特に旧ツーカーの基地局跡地を再利用することで基地局設置に関する交渉および契約が不要なこともあり爆発的にエリアを拡大している。
2013年10月31日からはWiMAX 2+のサービスを110Mbpsで開始し[16]、2015年2月からはキャリアアグリゲーション技術を利用して最大速度を220Mbpsへと増速[17]、220Mbpsへの増速に必要な帯域を確保するため、増速したエリアでは従来のモバイルWiMAXは40Mbpsから13.3Mbpsへと減速した。
米国
2008年9月に、スプリント・ネクステルによって、最初のモバイルWiMAXサービスが、ボルチモア(メリーランド州)にて、サービスインした[18]。スプリント・ネクステルの当初計画では、2008年中に、1億人をカバーする全国展開を予定していたが、大幅な出遅れと、LTE側の進展に鑑み、独自に、固定のWiMAXネットワークを展開していた、クリアワイアと共闘することを選んだ。2008年5月に両社は、クリアワイアとスプリント・ネクステルのXOHMビジネスユニットの合併を発表し、スプリント・ネクステルが、新クリアワイアの54%株主となり、以後のWiMAXネットワークの建設は新クリアワイアが行い、スプリント・ネクステルの消費者向けWiMAXサービスの販売は、引き続きスプリント・ネクステルが行うことになった。しかし、その後も、全国ネットワーク構築の遅れ、端末の品揃えなどの問題により、WiMAXの加入者数は、伸び悩んだ。2011年には、両社共、WiMAXから、LTEへシフトする方針を発表した。その後、2013年7月には、クリアワイアは、スプリントの100%子会社となり、同時に、スプリントは、ソフトバンクに買収された。2015年7月現在でも、スプリントによるWiMAXネットワークはサービスされているが、新規端末販売および既存端末のアクティベーションはすでに行われていない。さらに2015年9月には、2015年11月6日にWiMAXネットワークを停波することを発表した[19]。
- ^ WiMAXとは?|
- ^ a b c d e f g h i j k l m ボイスワーク著 『WiMAXがわかる』 技術評論社 2008年9月10日初版第1冊発行 ISBN 9784774135625
- ^ ダイバーシチとも。
- ^ インプレス社のページ - ハンドオーバーと誤り訂正、アンテナ技術の不明な点で参照した。
- ^ 『無線LANはどこまで速くなったか』「日経NETWORK」2004年9月号 日経BP社
- ^ “IEEE Std 802.16m: Publication History” (英語). IEEE 802.org 2015年1月18日閲覧。
- ^ “UQ野坂社長「事実上の4G」、WiMAXの魅力をアピール”. ケータイ Watch. (2010年7月15日)
- ^ “次世代サービス「WiMAX 2+(「ワイマックスツープラス」仮称)」について”. UQ コミュニケーションズ (2013年7月29日). 2013年7月30日閲覧。
- ^ “2.5GHz帯新規周波数割当てに伴うWiMAX 2+サービスの提供開始について -1Gbpsを超える高速モバイル通信の実現に向けて-”. UQ コミュニケーションズ (2013年7月29日). 2013年7月30日閲覧。
- ^ “世界初、4×4 MIMO対応Wi-Fiルーター「Speed Wi-Fi NEXT WX01」の発売について”. UQ コミュニケーションズ. 2015年1月18日閲覧。
- ^ “受信最大220Mbps!「WiMAX 2+ キャリアアグリゲーション」、「4G LTE」に対応した超快適モバイルルータ「Speed Wi-Fi NEXT W01」が登場 - 2015年”. KDDI株式会社. 2015年1月18日閲覧。
- ^ “速報:UQ WiMAX 2+ 発表会。下り220Mbpsの ヤ倍速、容量無制限うたう ギガ放題、新ルータなど発表”. Engadget Japanese. 2020年7月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年1月18日閲覧。
- ^ “「通信料は“入口課金”から“出口課金”へ」--UQ野坂社長 -”. CNET Japan (2011年5月27日). 2013年7月30日閲覧。
- ^ “UQ WiMAX 2+は440Mbpsに高速化へ。CAと4×4MIMO同時利用。2020年には1Gbps目指す - Engadget Japanese”. 2020年7月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年1月18日閲覧。
- ^ 若杉紀彦 (2009年7月3日). “「アイ・オーのモバイルWiMAXアダプタを試す”. PC Watch (インプレス社)
- ^ “超速モバイルネット「WiMAX 2+」の提供開始および取扱MVNOについて”. UQコミュニケーションズ. (2013年10月30日)
- ^ “「Speed Wi-Fi NEXT W01」の下り最大220Mbps対応について”. UQコミュニケーションズ. (2015年3月19日)
- ^ Brad Reed (2008年9月29日). “Sprint WiMAX service now online in Baltimore” (English). Network World. 2013年5月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年1月21日閲覧。
- ^ “FAQs about the WiMax network shutdown” (English). Sprint.com (2015年9月23日). 2015年10月16日閲覧。
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