ミラード・フィルモア 政治経歴

ミラード・フィルモア

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/15 00:28 UTC 版)

政治経歴

1828年、フィルモアは反メイソン党からニューヨーク州下院議員に選出され、1829年から31年まで同職をつとめた。こう書くと非メイソンと思われがちだが、ジョージ・ワシントン・メソニック・ナショナルメモリアル内には歴代のメイソン大統領として写真が展示されている。最後の任期で彼は、新たな破産法制定のための特別立法委員会議長を務めた。法案は一部の民主党員が支持したため、彼は無党派のアプローチをとり、民主党が法案成立を自らの功績にすることを認めることで、同法案を成立させた。こういった目立たず、スポットライトも浴びること無く実利を取るといったやり方は、後の国政運営におけるフィルモアのアプローチを特徴付けた。

その後フィルモアは1832年にホイッグ党から、同党の政治上の師といえるサーロウ・ウィードの後を継いで第23回議会に当選、連邦下院議員となり、1833年から35年まで同職を務める。1836年に改選され第25会期を務め、1837年から43年まで、第26会期、第27会期も務めたが、1842年には再指名候補を辞退した。

議会で彼は奴隷州英語版としてテキサスを認めることに反対した。1841年には下院議長選に出馬したが次点となる。1841年から43年まで下院歳入委員会委員長を務め、1842年間税英語版を起草した。同法案は他の2つの法案と共にジョン・タイラー大統領によって拒否された。

議員を辞めた後、フィルモアは1844年のニューヨーク州知事選挙にホイッグ党から出馬したものの落選した。彼は一般投票によって選出された初のニューヨーク州会計検査官であり、1848年から49年まで在職した。州会計監査官として彼はニューヨークの銀行システムを改訂、そのシステムを後にナショナルバンキングシステムのモデルとした。


注釈

  1. ^ オリジナルの丸太小屋は1852年に壊されたが、同様のキャビンからの材料を使用して1965年にミラード・フィルモアメモリアル協会がモラヴィアにレプリカを建設した。現在フィルモア・グレン州立公園の一部として公開されている。"Millard Fillmore Log Cabin" American Presidents Life Portraits

出典

  1. ^ 合衆国書翰和解(標準画像 2-37) | 史料にみる日本の近代”. 2022年11月9日閲覧。
  2. ^ "Millard Fillmore". Encarta Encyclopedia. 2009年11月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。
  3. ^ Smyczynski, Christine A. (2005). “Southern Erie County - "The Southtowns"”. Western New York: From Niagara Falls and Southern Ontario to the Western Edge of the Finger Lakes. The Countryman Press. p. 136 
  4. ^ Deacon, F. Jay (1999). "Transcendentalists, Abolitionism, and the Unitarian Association". UUA Collegium Lectures. Chicago. 2006年12月28日閲覧
  5. ^ Facts on Millard Fillmore
  6. ^ Fillmore, Millard; Severance, Frank H. (1907). Millard Fillmore Papers. Buffalo Historical Society 
  7. ^ Paletta, Lu Ann; Worth, Fred L (1988). The World Almanac of Presidential Facts. World Almanac Books. ISBN 0345348885 






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