マグネシウム循環社会 マグネシウム循環社会の概要

マグネシウム循環社会

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/07 13:17 UTC 版)

2006年に矢部孝東京工業大学教授らにより、世界で初めて実行可能な方式として提案された。[1][2][3]

マグネシウムは軽量で反応しやすく、資源量は海水中に大量に存在するため、近年、利用の拡大に向けて注目されている。

空気マグネシウム電池を使用して空気との酸化反応で電力を取り出す事が出来る。これは一種の燃料電池と言えるもので、カルノー効率に依存しないので高効率で電力に変換できる。生成物は回収して金属マグネシウムに再生する。

従来にない新しいマグネシウム再生方式として、レーザーを用いた方法が提案され[4][5]、最近では生成純度が95%にもなり、海水中に存在する1800兆トン(石油10万年相当)を回収する新しい淡水化装置も実用化されつつあり[6]、一挙に脱炭素社会へのホープとなりそうな状況となっている[7]


  1. ^ a b c T.Yabe et.al. (2006). “Demonstrated fossil-fuel-free energy cycle using magnesium and laser”. Applied Physics Letters 89: 261107. 
  2. ^ “太陽光レーザーが拓くマグネシウム社会”. 日経サイエンス. (2007-11月号) 
  3. ^ “マグネシウムエネルギー社会の到来”. 本田財団レポート No.126. (2008年11月5日) 
  4. ^ T.Yabe et.al. (2007). “Noncatalytic dissociation of MgO by laser pulses towards sustainable energy cycle”. Journal of Applied Physics 101: 123106. 
  5. ^ S.H.Liao et.al. (2011). “Laser-induced Mg production from magnesium oxide using Si-based agents and Si-based agents recycling”. Journal of Applied Physics 109: 013103. 
  6. ^ 海水淡水化装置”. 2022年7月22日閲覧。
  7. ^ a b マグネシウム循環社会”. 2022年7月22日閲覧。
  8. ^ a b マグネシウム火力発電所”. 2022年7月23日閲覧。


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