プライベートブランド
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/13 22:50 UTC 版)
デメリット
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- 消費者側
- ナショナルブランドと同じように見えても原材料や配合比率・加工方法・内容量を変えている場合があり、風味・食感に影響を及ぼしたり、品質が価格相応もしくは割高になる場合もある。
- 販売店はプライベートブランド商品を優先して取り扱うためにナショナルブランド商品の取り扱いが削減され、商品の選択の幅が狭められる場合がある。
- 当初からナショナルブランドより低価格の商品が多いため、特売商品となりにくい(賞味期限の近い食品などの割引を除く)。
- 販売側
- 全量買い取りであるため売れ残りが出ても返品できず、他社に転売することもできない。また追加生産のタイミングを誤ると長期間品切れになってしまうので、常に在庫リスクが発生する。
- 食中毒や異物混入などの事故が発生した場合、製造者に代ってクレーム対応などの責任を負わなければならない。また生産終了後のアフターサービスも行わなければならない。
- メーカー側との交渉が決裂すると生産が停止されるため人気商品であっても販売を終了せざるを得ず、人気商品であるほど販売店のイメージダウンを受けやすい。
- メーカー側
- 並行して生産しているナショナルブランド商品の売り上げが減少することがある。
- 商品によっては粗利益率がナショナルブランドよりも10ポイント程度低くなることがある[1]。
- 販売側の指摘する規格と誤差が生じた場合、商品の受け取り拒否をされることがある。特に食品の場合は転売はおろか中身の詰め替えもできず、大量の在庫を抱えたり、そのまま処分しなければならず、本来回収できるはずの費用が入ってこないため、資金繰りが苦しくなる。
- 受託生産の依存度が高くなるとナショナルブランドの開発力・営業力が低下し、工場の稼働率が発注元の発注量に左右される。
注釈
- ^ 家電製品の場合は、プライベートブランド商品に対してナショナルブランド商品のことをプロパー製品と呼ぶことが多い。
- ^ 東の横綱は、プライベートブランドをさらに進化させた形態の製造小売業である、ユニクロ・H&M。
- ^ 販売者としてイオンや日本生活協同組合連合会などの販売元企業とし、製造者と製造工場は製造所固有記号で代替している。
- ^ ダブルチョップ、またはダブルブランドと呼ばれる。
- ^ このような商品を宣伝する際「共同開発」という言葉がよく使われる。
- ^ ユニー兄弟会社のドン・キホーテは「情熱価格」、イズミヤ兄弟会社の阪急オアシスは「阪急の味」を展開している。フジはイオンと提携しているが、当時はトップバリュを販売していなかった。
出典
- ^ a b c d e f g h i j k 「特集 PB商品の裏側」、『週刊東洋経済』2012年12月22日号、東洋経済新報社、2012年12月、ISSN 0918-5755。
- ^ 他社PB落とし穴 アクリ農薬検出 製造者記載ない商品も - 2014年1月12日 東京新聞
- ^ 食品表示法施行でどう変わる? 食品の表示
- ^ イオン株式会社 2017年2⽉期決算補⾜資料(第92期) - イオン株式会社
- ^ 株式会社セブン&アイ・ホールディングス 2017年2⽉期決算補⾜資料 - 株式会社セブン&アイ・ホールディングス
- ^ スタイルワン
- ^ 株式会社ロジスティクス・パートナー. “ユニー、イズミヤ、フジ/3社協業PB「スタイル ワン」を継続”. 流通ニュース. 2020年11月16日閲覧。
- ^ サークルKとサンクス、ファミマ商品に統一 来春までに - 朝日新聞デジタル 2016年9月15日付記事
- ^ ファミリーマート・サークルK・サンクスの商品統合が完了!~ファミマの人気商品が、全国のサークルK・サンクスでも買える!|ニュースリリース|ファミリーマート - ファミリーマート 2017年02月28日
- ^ “エイチ・ツー・オー リテイリング株式会社とイズミヤ株式会社の 株式交換による経営統合のお知らせ”. エイチ・ツー・オー リテイリング株式会社・イズミヤ株式会社(2014年1月31日作成). 2019年5月14日閲覧。
- ^ “株式会社フジとイオン株式会社の資本業務提携のお知らせ”. 株式会社フジ・イオン株式会社(2018年10月12日作成). 2019年5月14日閲覧。
- ^ “ユニー株式会社の株式取得(完全子会社化)の 完了に関するお知らせ”. 株式会社ドンキホーテホールディングス(2019年1月4日作成). 2019年5月14日閲覧。
- ^ “ユニー、イズミヤ、フジ/3社協業PB「スタイル ワン」を継続”. 流通ニュース(2019年4月16日作成). 2019年5月14日閲覧。
- ^ “イオンと資本業務提携したフジが トップバリュと距離を置く理由”. ダイヤモンド・チェーンストア(2019年4月22日作成). 2019年5月15日閲覧。
- ^ “フジ・リテイリング/直営全店で「トップバリュ」導入、PB「Style ONE」終了”. 流通ニュース (2023年3月27日). 2023年3月28日閲覧。
- ^ “フジで「トップバリュ」販売 イオンブランド 9月から”. 愛媛新聞 (2023年3月28日). 2023年3月28日閲覧。
- ^ “パンパシHD、ユニーの新PB開発 「スタイルワン」終了”. 日本経済新聞 (2023年8月23日). 2023年8月24日閲覧。
- ^ プライムワン
- ^ “スマイルライフ”. ライフコーポレーション. 2020年10月4日閲覧。
- ^ 西友 新プライベートブランド『みなさまのお墨付き』を発表 - 西友プレスリリース(2912年12月5日)
- ^ “ファミマ、「お母さん食堂」から「ファミマル」にブランド変更”. 朝日新聞デジタル. (2021年10月18日) 2021年10月19日閲覧。
- ^ ELFINDOLL|西松屋
- ^ コンフェックスグループ
- ^ 社団法人菓子総合技術センター公式ホームページ
- ^ トップバリュ グリーンアイ
- ^ 食品企業におけるPB取組の現状と課題
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