ブーベ島
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/27 10:04 UTC 版)
地理
位置
南アフリカの南南西約2,500km、サウスサンドウィッチ諸島の東約1,900kmの位置にある。付属の小島を除けば周辺に島の姿のない絶海の孤島であり、最も近い陸地は約1,700km離れた南極大陸のドロンニング・モード・ランド(クイーン・モード・ランド)である[1]。
人が定住する集落がある最も近い場所は、約2,260km離れたトリスタンダクーニャである。
地形
島の93%は氷河であり、島の東海岸と南海岸を覆っている。波の浸食作用によって海岸は急な崖となっており、海岸沿いにはラース島 (Lars Island) などの小さな岩や属島が散在している。島には港湾設備がなく、沖合に投錨地があるだけで、アクセスは困難である。船からヘリコプターでアクセスするのが最も容易な上陸方法である。
海岸線はしばしば海氷 (Polar ice packs) に覆われる。島の最高地点はオラフ峰 (Olavtoppen) と呼ばれる780 mの山である。島の中央には氷に覆われた火山の火口があり、ヴィルヘルム2世台地 (Wilhelm II Plateau)と呼ばれている。島の西海岸にある溶岩棚は1955年から1958年にかけて形成されたもので、鳥たちのよい営巣地となっている。
この島は、大西洋中央海嶺の最南端部に位置する[2]。島の西約275km には、アフリカプレートと南アメリカプレート、南極プレートの境界となるブーベ三重点があり、大西洋中央海嶺と南西インド洋海嶺が接続する。
- ^ ドロンニング・モード・ランドには日本の昭和基地などいくつかの国の南極観測の恒久基地がある。
- ^ “Space Pictures This Week: Cigar Galaxy, Speedy Star”. National Geographic Daily News. National Geographic (2014年2月28日). 2014年4月5日閲覧。
- ^ Bouvet Island - MISR Images, NASA
- ^ 吉田一郎『世界飛び地大全』社会評論社、280頁。
- ^ Molde, Eivind (2014年2月7日). “Ny "ekstremstasjon" på Bouvetøya” (ノルウェー語). NRK. オリジナルの2014年2月11日時点におけるアーカイブ。 2014年2月11日閲覧。
- ^ “Norway will tell their story this August”. Edinburgh City Festivals. 2023年10月28日閲覧。
- ^ “アマ無線、世界1万局と交信 栗原・菅原さんがアワード・総務大臣表彰受賞”. 河北新報オンラインニュース (2022年9月19日). 2022年9月19日閲覧。
- ^ これが絶海の孤島 3Yブーベ島だ!
- ^ “BOUVET ISLAND”. 2015年6月16日閲覧。
固有名詞の分類
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