フェアリー フルマー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/01 16:06 UTC 版)
戦果
1940年に生産が始まったフルマーは次々と海軍に引き渡され、スクアや複葉戦闘機と交換され、最終的にはおよそ20の海軍航空隊がフルマーを配備した。1940年6月には空母イラストリアス艦載航空隊である第806飛行隊に配備され、8月には艦載された。フルマーの実戦初参加は、マルタ島への船団護衛時のイタリア軍機との戦闘であった。以降、主に地中海方面で戦闘を重ね、1940年10月のタラント湾奇襲に際してはイラストリアス艦載のフルマーが護衛にあたり、その直後には空母アーク・ロイヤル艦載機がマルタ島への輸送船団を護衛している。1941年3月のマタパン岬沖海戦では、空母フォーミダブルから発艦した攻撃隊を同空母艦載機が護衛している。
また、護衛空母がそろっていなかった大戦初期~中期の初めにおいて、CAMシップ (カタパルト装備商船)に搭載され敵機迎撃に当たった機体も存在するが、たとえ撃退できたとしてもCAMシップに着艦することは不可能なため機体は陸上基地まで飛んで着陸するか、もしくは着水し機体を放棄、パイロットのみ回収するかしかなく、芳しい成果は挙がらなかった。前線任務は1943年から徐々に交替していったが1945年2月8日の護衛空母カンパニアにおける着艦事故を最期に姿を消した。
諸元
- Mk.I
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諸元
- 乗員: 2名
- 全長: 12.24 m (40.16 ft)
- 全高: 4.27 m (14 ft)
性能
- 最大速度: 398 km/h (215kt) 247 m/h
- 航続距離: 1,255 km (677.6 海里) 780mi
- 実用上昇限度: 6,560m (21520 ft)
- 上昇率: 366 m/min
- 翼面荷重: kg/m2 (lb/ft2)
武装
- 固定武装: 7.7mm機銃8挺
機体によっては後部座席に7.7mm機銃1挺の計9挺 - 爆弾: 250lb爆弾2発
現存する機体
型名 | 番号 | 機体写真 | 所在地 | 所有者 | 公開状況 | 状態 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
試作機 | N1854 | イギリス サマセット州 | イギリス海軍航空博物館 | 公開 | 静態展示 | [1] | |
Mk.1 | N1926 | イギリス | 不明 |
- ^ 601や602とする資料もある。350はMkIIのみ。450はミュンヘン危機の際の追加発注を忘れており間違い。
固有名詞の分類
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