ビシャモン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/05 09:19 UTC 版)
ビシャモン (Bishamon) は、カプコンの2D対戦型格闘ゲーム『ヴァンパイア』シリーズに登場する架空の人物。
キャラクター設定
古い深紅の甲冑「般若」に憑り付かれ、妖しい光を放つ一振りの刀「鬼炎」を携えた侍。かつてビシャモンは知り合いの古物商の棚にあった「般若」と「鬼炎」を見つけた時、何者かの呼びかけにより我を失った。数日後、妻のおりんの制止を聞きいれずにそれらを身に着けた瞬間、ビシャモンの体は甲冑と刀によって支配されてしまう。血を求める「般若」と「鬼炎」により、その衝動に抗えずに殺戮を繰り返していき、時折意識を取り戻しては自分の犯した凄惨な現場を見せ付けられる日々を送りながらも、それを止めさせようと「般若」に語り続けてきた。ある日、深い闇の中にパイロンの不気味な声が届き、その声に興味を持った「般若」により、ダークストーカーズとの戦いに誘われる。『ヴァンパイア ハンター』(以下『ハンター』)までのエンディングでは「鬼炎」と「般若」から解放されて、我を取り戻す。その後、ビシャモンは出家し、おりんと共に全国を行脚しながら罪を償うべく、人々のために尽力する。
『ヴァンパイア セイヴァー』(以下『セイヴァー』)では、宿主であるビシャモンの元を離れた「般若」と「鬼炎」に宿る怨念が血を求め、人の形となって動き出す。そして、かつての宿主の名「ビシャモン」を名乗り、魔次元に立つ。そのエンディングでは、魔次元にあった魂を全て喰らおうとした「般若」と「鬼炎」を、苦行の果てに法力を得たビシャモンが封印する。
ビシャモンは、真っ赤な胴丸鎧を身に着けた鎧武者そのものという姿をしている。周囲には常に霊魂が浮遊しており(「般若」が殺した魂の一部)、肩の部分には角を模した一対の大きな棘まで生えた鬼の顔を象っている鎧の胴が特徴的で、ビシャモンの動きにあわせて生き物のように躍動する。また、鎧に操られるビシャモンの肌の色も青く変化し、その顔も鬼の形相そのものになっている。性格は、快楽によって殺人を犯す狂気の殺人鬼そのもので、勝利デモでの台詞もさらに多くの殺しを求める凶悪なものが多い。「は」が「刃」と表記される笑い方をする。
ホームステージは『ハンター』までは日本の雪国。対CPU戦での、このステージでは画面奥にある奥のかまくらの中からCPUビシャモンが登場する。『セイヴァー』以降は「ABARAYA(アバラヤ)」という名前の日本の古い家屋の内部をモチーフにしたステージに設定されている。
名前の由来は、仏教における天部の仏であり、四天王の一人、武神毘沙門天。
おりん
ビシャモンの妻。ダークストーカーズとの戦いに身を投じている夫の身を案じ、生霊(周囲の火の玉、ただし『セイヴァー』以降の火の玉は異なる)としてビシャモンと行動を共にしている。火の玉が2つあるのは「片方がおりんで、もう片方は愛人である」という没になった設定の名残である。
ゲーム上の特徴
この節は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。(2015年6月) |
刀を手にしているだけあって、その射程の広さが売り。そのため、戦闘スタイルも刀を使った剣技が中心で、その他にも身の回りを浮遊する霊魂を飛ばす攻撃もある。基本性能が非常に高く、攻め能力はトップクラスの強さを誇る。飛び道具は、相手を行動不能にする効果を持ち、ダッシュでの横押しが強力で、そこからジャンプ攻撃を織り交ぜてのラッシュ力も高い。また、牽制力の高い各種の技や、ガードキャンセル技も優秀。ただし、これらを使いこなすにはプレイヤーの技術の高さが物を言い、ゲーム中での「強さ=プレーヤーの上手さ」の図式がもっとも顕著に現れる難しいキャラクターでもある。防御面に若干の不安があり、いかに相手の攻撃を切り返すかの技量が要るため、ガードキャンセルの精度が求められる。
- 1 ビシャモンとは
- 2 ビシャモンの概要
- 3 技の解説
- 4 朧ビシャモン
- 5 特殊なダメージモーション
固有名詞の分類
- ビシャモンのページへのリンク