ハジラミ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/11 13:23 UTC 版)
人間との関係
人間に直接に加害するものはいないが、家畜や家禽につくものがある。ハジラミが多数寄生すると、鳥や獣はいらだち、体をかきむしり体を痛め、食欲不振や不眠をきたす。家禽は産卵数が減り太らなくなり、ヒツジは良質の羊毛をつくらなくなる。ニワトリハジラミはニワトリに寄生するハジラミ類の総称で、畜産上はニワトリナガハジラミ、ハバビロナガハジラミ、ニワトリマルハジラミ、ヒメニワトリハジラミの4種が重要である。そのほか、ニワトリハジラミやニワトリオオハジラミも寄生する。これらはいずれも世界共通種である。キジ目の中には家禽となるものが多いが、同目のニワトリと近縁であるからいっしょに飼えばハジラミの混入が生ずる。シチメンチョウオオハジラミはその一例である。多数寄生すればニワトリは羽毛がたべられかゆみのため体力が弱まり、成長が遅れ産卵率の低下をみる。防除には殺虫剤を使い、鶏舎内を清潔に保つことが必要である。
また、イヌハジラミ、ネコハジラミは瓜実条虫の中間宿主となる。
脚注
関連項目
- ^ “Phthiraptera.info”. International Society of Phthirapterists. 2015年10月25日閲覧。
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