ドッジボールから派生したスポーツの一覧 ガガ

ドッジボールから派生したスポーツの一覧

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/04/30 14:41 UTC 版)

ガガ

ガガオクトボールとも言う)は、作れるのであれば八角形の、そうでなければ形を問わず完全に壁で囲われた空間において行うドッジボールの一種である。球は1個のみ使用する。この競技の目標は、開いた手か握りこぶしのどちらかで相手の膝か膝より下の部分を目がけて球を打ち込むことで相手を倒すことである。球が膝か膝より下の部分に当たった選手はアウトとなりコートから出ていかなければならない。自分が打った球を相手にノーバウンドでキャッチされた選手もアウトである。球をキャッチする意志がないのに、球が他の選手や壁に触れる前に2回連続で球に触れた選手もアウトである。球を持ち歩いたり、球を投げたり、球がバウンドした後に球をキャッチした選手もアウトである。コート外で球を打った選手もアウトである(ただし、守備的回避の中で生じた行為ならばセーフ)。また、他の選手をボールの軌道へ押すなどの乱暴な行為は違反である。このような時は審判の判定に従う。

八角形の中心に球を置き選手たちは壁を触っている状態から球をバウンドさせて、選手たちがバウンドする度に「ガ」という声を出し3回目のバウンドの後に試合開始となる。ただし、3回目のバウンドの前に球に触れたり壁から離れた選手はアウトとみなされる。この一連の手順はプレーを再開する際にも行われる。コート外へ打たれたり球がキャッチされた時プレーが中断する(球が誰かに当たった時はプレーを続行する)。

最後までコートに残った選手が勝者である。

この競技は大人数でチーム制や個人対決制でできる。

プロテクト・ザ・ピン

プロテクト・ザ・ピン(PTP、ピンガード、ピンドッジボールともいう)は、一般的なドッジボールとほとんど同じだが、両チームの陣地の背後(普通は、壁に最も近いバックライン上)に等間隔に3本のボウリングのピン(もしくはテニスボールが入っていた缶やカラーコーンでもよい)が置かれているという点で異なる。ピンは一度倒れたらそのまま寝かせておく。どちらかのチームの選手が全員アウトになるか、どちらかのチームのピンがすべて倒れれば試合終了となる(後者のルールの方が一般的である)。

どちらかのチームのピンが2本倒れた時点で「キルライン」というルールが発生する。相手チームのピンを2本倒したチームの選手はセンターラインより1本相手チームの陣地寄りのラインまで入ることができるようになる。

試合前、各選手はバンドを2本身につける。バンドの本数がその選手のライフを表す(2本=残り3機、1本=残り2機、0本=残り1機)。

球は、相手選手に当てたり、相手チームのピンを倒したり、相手が自分のチームのピンに目がけて投げてきた球を妨害するのに用いる。球をキャッチすると投げた選手のライフが1つ削られ、既にアウトになっていた味方選手が一人復活する。ただし、壁、床、天井、ピン、その他選手以外の物に当たって跳ね返った球をキャッチしても無効である。

一般的な試合では、大小問わず(主に、大きめの6号、中くらいの3号、小さめの2号の)「ゲイタースキン(ワニの肌)ボール」を用いる。このボールは当たっても衝撃が小さいので頭に当ててもよいとされることが多い。

ピンを1本だけ用いてチーム内の決められた選手が守ることもある。この唯一のピンが倒されたら負けである。また、ドクターのように、色んなルールを組み合わせても楽しめる。あるバージョンでは、ピンを倒した選手の味方が全員復活するというルールがある。

プリズンボール

プリズンボールドッグハウスドッジボールプリズンドッジボールプリズナードッジボールバトルボールギリシャ式ドッジボールドイツ式ドッジボールチームボールクロスファイアスウェーデン式ドッジボールダンジョンドッジトレンチジェイルドッジボールジェイルボールジェイルブレイク(脱獄)ともいう。また、カナダではキングズコート、ブラジルではqueimadaqueimado (燃焼)、ニュージーランドではヘブンともいう)は、一般的なドッジボールとほとんど同じだが、球に当たった選手が相手チームの陣地の背後にある「刑務所(拘置所、犬小屋)」という定められた区域に入らなければならない点で異なる。刑務所を出るためには、味方が投げた球を自分でキャッチしなければならない。刑務所にいる選手が相手に球を当ててもアウトにはならない。刑務所にいる選手は試合終了まで刑務所にいるか、最新のルールに従って(つまり、上記のように味方が投げた球をキャッチすることによって)釈放される。あるバージョンでは、バスケットボールコート内で行われ、もし相手陣地のバスケットボールのゴールにハーフコートシュート(コートのハーフラインから放つシュート)を決めたらすべての選手が釈放されるものもある。

ドイツ式ドッジボールと (ドイツとの関連を問わず)呼ばれる競技では、刑務所が相手チームの陣地の背後と両サイドにも広がっている。刑務所に入った選手は刑務所から出ることができないが、相手の陣地に踏み入れなければボールを触ったり相手選手を攻撃してもよい。よって、結局は4方向から攻撃を受けることになるので、非常に慌ただしい様になる。 先に相手チーム全員を刑務所送りにしたチームが勝利チームである。

プリズンボールのドイツで実際に行われているバージョンはVölkerball(ドイツ語で「ドッジボール」の意)('nationball(ネーションボール)')である。ボールは1つ使用する。各チームで最初に刑務所に入った選手がチームの「王様」になり、味方が全員刑務所に入った段階で陣地に復帰する。王様は復帰後2回まで当たってもセーフで、選手の陣地への復帰を認める権限を持つ。Völkerballの人気なバーションに、近頃人気のStrand-Völkerball('beach nationball(ビーチ・ネーションボール)')リーグ[4] などがある。Völkerball はドイツ体育連盟(German Gymnastics Federation)公式の競技であり、女性がプレーする。

他にも、アメリカではキリスト教青年会(YMCA)がプリズンボールの別バージョンを行っている[5]


  1. ^ a b Keyes, Andy (2005-10-10). The Complete Book About Dodgeball. AuthorHouse. pp. 108. ISBN 1420875485. 
  2. ^ Bombardment section YMCA School Playground Partners: Dodgeball Games アーカイブされたコピー”. 2009年2月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年2月19日閲覧。
  3. ^ Dr. Dodgeball section YMCA School Playground Partners: Dodgeball Games アーカイブされたコピー”. 2009年2月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年2月19日閲覧。
  4. ^ German Nation ball section, YMCA School Playground Partners: Dodgeball Games アーカイブされたコピー”. 2009年2月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年2月19日閲覧。
  5. ^ Nation ball section, YMCA School Playground Partners: Dodgeball Games アーカイブされたコピー”. 2009年2月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年2月19日閲覧。
  6. ^ Sky High Sports
  7. ^ Dream Xtreme Inc





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