ソディ円 ソディ線

ソディ円

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/15 11:00 UTC 版)

ソディ線

4つのソディ線は元の三角形のド・ロンシャン点で交わる。

2つのソディ点を通る直線をソディ線と言う。 ソディ線は、2つのソディ円の相似中心、内心、ジェルゴンヌ点ド・ロンシャン点などを通る[6][7]

元の三角形のソディ円のほかに、「3つの円」の項で見たような、他3組の円の3つのソディ線はそれぞれがいずれかの傍心を通り、またド・ロンシャン点で交わる[6][7][8]

他の図形との関連

第一ソディ円と、A,B,Cを中心とするソディ円と他2円に接する3つの円の、接点の成す三角形を第一(外)ソディ三角形(Outer Soddy triangle)と言う。第二ソディ円に同様にして定義したものを第二(内)ソディ三角形と言う。

エップシュタイン点

第一ソディ三角形とジェルゴンヌ三角形は配景的でその配景の中心を第一エップシュタイン点(First Eppstein point)という[9]

クラーク・キンバリングの「Encyclopedia of Triangle Centers」ではX(481)として登録されており三線座標は以下の式で与えられる[10]

第二ソディ円にも同様にして定義したものを、第二エップシュタイン点と言う。「Encyclopedia of Triangle Centers」ではX(482)として登録されており三線座標は以下の式で与えられる。

エップシュタイン点はソディ線上にある[11]

リグビー点

第二ソディ三角形とその接線三角形の配景の中心、つまり第ニソディ三角形の類似重心を第一(内)リグビー点(1st Rigby point,Inner Rigby point)と言う[12]。第一リグビー点X(1371)の三線座標は、Sを三角形の面積として、以下の式で与えられる[13]

第一ソディ三角形についても第二(外)リグビー点が同様に定義される。第ニリグビー点X(1372)の三線座標は、以下の式で与えられる。

グリフィス点

第一ソディ三角形の接線三角形と第二ソディ三角形の配景の中心を第一(外)グリフィス点(1st Griffiths point,Outer Griffiths point)と言う。同様に第二ソディ三角形の接線三角形と第一ソディ点の配景の中心を第二(内)グリフィス点と言う。それぞれX(1373),X(1374)で三線座標は以下の式で与えられる[14]


  1. ^ a b texte, Association française pour l'avancement des sciences Congrès (019 ; 1890 ; Limoges) Auteur du (1890-1891) (フランス語). Association française pour l'avancement des sciences : conférences de Paris. 19, Compte-rendu de la 19e session. Seconde partie. Notes et mémoires. https://gallica.bnf.fr/ark:/12148/bpt6k201173h 
  2. ^ Veldkamp, G. R. (1985-10). “The Isoperimetric Point and the Point(S) of Equal Detour in a Triangle” (英語). The American Mathematical Monthly 92 (8): 546–558. doi:10.1080/00029890.1985.11971677. ISSN 0002-9890. https://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/00029890.1985.11971677. 
  3. ^ Garcia, Ronaldo; Reznik, Dan; Moses, Peter; Gheorghe, Liliana. “Triads of conics associated with a triangle”. 2024年4月9日閲覧。
  4. ^ a b Hajja, Mowaffaq; Yff, Peter. “The isoperimetric point and the point(s) of equal detour in a triangle”. 2024年4月9日閲覧。
  5. ^ a b Frank M. Jackson. “Soddyian Triangles”. 2024年4月9日閲覧。
  6. ^ a b c Vandeghen, A. (1964). “Soddy's Circles and the De Longchamps Point of a Triangle”. The American Mathematical Monthly 71 (2): 176–179. doi:10.2307/2311750. ISSN 0002-9890. https://www.jstor.org/stable/2311750. 
  7. ^ a b Wayback Machine”. web.archive.org. 2024年4月9日閲覧。
  8. ^ Longuet-Higgins, Michael (2000-12-01). “A fourfold point of concurrence lying on the Euler line of a triangle” (英語). The Mathematical Intelligencer 22 (1): 54–59. doi:10.1007/BF03024448. ISSN 0343-6993. https://doi.org/10.1007/BF03024448. 
  9. ^ Weisstein, Eric W.. “First Eppstein Point” (英語). mathworld.wolfram.com. 2024年4月9日閲覧。
  10. ^ ENCYCLOPEDIA OF TRIANGLE CENTERS X(481)”. faculty.evansville.edu. 2024年4月9日閲覧。
  11. ^ Eppstein, David (2001). “Tangent Spheres and Triangle Centers”. The American Mathematical Monthly 108 (1): 63–66. doi:10.2307/2695679. ISSN 0002-9890. https://www.jstor.org/stable/2695679. 
  12. ^ Weisstein, Eric W.. “Rigby Points” (英語). mathworld.wolfram.com. 2024年4月9日閲覧。
  13. ^ ENCYCLOPEDIA OF TRIANGLE CENTERS Part2 X(1371)”. faculty.evansville.edu. 2024年4月15日閲覧。
  14. ^ Weisstein, Eric W.. “Griffiths Points” (英語). mathworld.wolfram.com. 2024年4月9日閲覧。


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