ゼットン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/11 05:52 UTC 版)
『帰ってきたウルトラマン』に登場するゼットン
ゼットン (二代目) | |
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別名 | 宇宙恐竜 |
身長 | 60 m[出典 6] |
体重 | 3万 t[出典 6] |
出身地 | 宇宙[出典 7] |
『帰ってきたウルトラマン』(以下、帰マン)第51話「ウルトラ5つの誓い」に登場。資料ではゼットン二代目と表記している[出典 8]。
初代ウルトラマンを倒した初代ゼットンの同族が、バット星人によってウルトラマンジャックを倒すための特訓を受けて育てられた。力は初代よりも上であるが、初代のようなバリヤー能力やテレポート能力は見せない[注釈 4]。また、初代と同じ電子音以外にも、ウシに近い鳴き声を上げる。初代と同様に口からは火球を放つ[出典 9][注釈 5]が、ジャックにはウルトラVバリヤーで防御される。2代目独自の能力として、両手先から発するゼットンナパーム[出典 10][注釈 6]とバリヤー状の光波を全身から放ってショック光波を敵に浴びせる[36]。
出撃したマットアロー1号とマットジャイロを撃墜してMATの主戦力を全滅させ、バット星人と共に2対1の有利な状況でジャックと戦うが、最後はバット星人をジャックのウルトラクロスで失い、自身はウルトラハリケーンで空中へ投げ飛ばされた後、スペシウム光線で爆破される。
- スーツアクター:遠矢孝信[39][35]
- 1985年にバンダイから発売された初代ゼットンの1/350スケールのプラモデルの解説書を担当した金田益実によると、2代目ゼットンのスーツはアトラクション用ではなく新造であるという[40]。なお、容姿や劇中での描写については、解説書内にて初代への熱意を込めた解説文と違って冷めたそれに「皆さんも良く知るとおり………」と添付した2代目のカラー写真を参照させているうえ、解説文の最後は「やっぱり、ゼットンも『初代』に限るのだ!!」との酷評で括られている[40]。
- 旧作の人気怪獣を再登場させる『帰マン』の「延長にあたっての強化案」の一環として登場した[41]。「番組延長に関するメモ」によると、初代ウルトラマンがゼットンに雪辱戦を行うという構想があった[42]。
- 郷秀樹の夢で描かれる回想シーンには、初代ゼットンも登場する(映像は『ウルトラマン』の流用)。初代ウルトラマンは変身しようとする郷に忠告する。郷は初代ウルトラマンがゼットンに敗れたことを知っており、2代目ゼットンを初見で「ゼットン」と認めているほか、MATの伊吹隊長も初代ウルトラマンと初代ゼットンの戦いについて語るなど、作中世界ではゼットンの存在が認知されて久しいことが描かれている。
- 『ウルトラマンA』第10話では、TACの美川隊員が本話に登場したゼットンの存在を語っている。
- 『ウルトラ怪獣大百科』では、初代と同様にバリアー能力を持っており、ジャックはそれを使う隙を与えず倒したと解説された。
- 『ウルトラマン列伝』第39話では、2代目のことを「バット星人により強化された」とゾフィーがウルトラマンゼロに説明する。
注釈
- ^ 『ウルトラ怪獣大百科』では、ナレーターが「穴の開いている両目はほとんど見えないが、その代わりに頭に生えているゼットン角がレーダーの役目をしている」と説明している。
- ^ 資料によっては光波バリヤー[15]、電磁バリア[16][19]、ゼットンバリア[20]と記述している。
- ^ 本編映像では両腕と胸部でスペシウム光線を受け止め、光線も弱まっていくように描写されているものの、吸収しているという明確な描写はない。また、波状光線の1発目を発射した後に新たな光線を吸収せず2発目を発射しており、吸収して撃ち返すという設定は明確には描写されていない[21]。書籍『ウルトラマン大辞典』(中経出版)におけるゼットンの説明[14]では、『ウルトラマン』に登場した個体にはこの能力の説明書きがないのに対し、『ウルトラマンZOFFY ウルトラの戦士VS大怪獣軍団』の場合は能力として「スペシウム光線を吸収して発射する」とある。
- ^ 『デジタル大辞泉プラス』(小学館)では、防御力も初代より高いとされている[38]。
- ^ 資料によっては火炎弾[14]と記述している。
- ^ 書籍『ウルトラマン大辞典』では破壊弾と記述している[14]。
- ^ 物理学用語で高次元宇宙を指し[87]、グラビティプレーン (Gravitybrane) とも称される。詳細はランドール・サンドラム模型を参照。
- ^ ゲーム版と異なり、通常のゼットン同様顔から放つ。
- ^ 『ウルトラマンサーガ』メモリアルBOXの絵コンテ集によると、翼を失うとバリアー展開能力・瞬間移動能力が失われるという設定になっている。
- ^ ツングースカ大爆発をモデルとしている[116]。
- ^ これにより、当日のTwitterでは「ゼットン」がトレンド入りを果たしている[138]。
出典
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- ^ a b [108][109][110]
- ^ a b [112][113][111]
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- 1 ゼットンとは
- 2 ゼットンの概要
- 3 『帰ってきたウルトラマン』に登場するゼットン
- 4 『ウルトラマンパワード』に登場するゼットン
- 5 『ウルトラスーパーファイト』に登場するゼットン
- 6 『大怪獣バトル』に登場するゼットン
- 7 『ウルトラゾーン』に登場するゼットン
- 8 『ウルトラマンサーガ ゼロ&ウルトラ兄弟 飛び出す!ハイパーバトル!!』に登場するゼットン
- 9 『ウルトラマンタイガ』に登場するゼットン
- 10 『ウルトラギャラクシーファイト 大いなる陰謀』に登場するゼットン
- 11 グラビア版『ウルトラ兄弟物語アンドロメロス』に登場するゼットン
- 12 光ノ魔王獣 マガゼットン
- 13 宇宙超絶恐竜 ファイヤーゼットン
- 14 ゲーム作品に登場したゼットン
- 15 過去の映像を流用しての登場
- 16 その他の補足
- 17 脚注
- 18 参考文献
- 19 関連項目
固有名詞の分類
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