スカルノ・ハッタ国際空港
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/20 14:18 UTC 版)
利用状況
近年の経済成長に伴い、空港利用者数や航空機発着回数は急増している。2012年には利用者数において世界第9位、東南アジア第1位、南半球第1位となった[2]。
年 | 旅客数 | 貨物取扱量(t) | 航空機発着回数 |
---|---|---|---|
2001 | 11,818,047 | 281,765 | 123,540 |
2002 | 14,830,994 | 306,252 | 144,765 |
2003 | 19,702,902 | 310,131 | 186,695 |
2004 | 26,083,267 | 322,582 | 233,501 |
2005 | 27,947,482 | 336,113 | 241,846 |
2006 | 30,863,806 | 384,050 | 250,303 |
2007 | 32,458,946 | 473,593 | 248,482 |
2008 | 32,172,114 | 465,799 | 248,482 |
2009 | 37,143,719 | 538,314 | 287,868 |
2010 | 44,355,995 | 633,391 | 338,711 |
2011 | 52,446,616 | 699,257 | 367,894 |
2012 | 57,730,732 | 381,120 | |
2013 | 60,137,347 | 398,985 | |
2014 | 57,005,406 | 382,287 |
アクセス
各空港ターミナルビルとスカルノ・ハッタ国際空港駅とは、スカイトレインと呼ばれる無料の新交通システムで結ばれている。また、ターミナルビル間の無料シャトルバスも24時間運行されている[23]。
鉄道
- 2017年12月26日に試験開業[24]、2018年1月に正規開業[25]。
- 空港駅からKRLジャボタベック タンゲラン線バトゥ・チェペル駅まで、7kmの支線が建設された[26][27]。
- 空港駅よりマンガライ駅までを結んでおり、途中、バトゥ・チェペル駅、デュリ駅、BNIシティ駅(地下鉄乗り換え駅)に停車する。空港発は6:20から22:20までの30分間隔と最終23:20。BNIシティ駅まで所要時間は50分(BNIシティ駅からは46分)・運賃70,000ルピア(約550円)、マンガライ駅までは57分・運賃100,000ルピア(750円程度)[28]。
- 将来的にはジャカルタ・コタ駅方面へも運行予定[31]。
バス
- DAMRI Airprot Shuttles : ガンビル駅、ブロックM、カンプン・ランブータン・バスターミナル、ボゴール等に運行している[32]。
- Big Bird Airport Shuttle : 大手タクシー会社 Blue Bird Group による運行。
- 複数の会社がバンドンなどの周辺都市を結んでいる[32]
- ジャカルタ市内の主要ホテルより空港までのバスが運行されている[33]。
タクシー
- Blue Bird、Expressなど、約10社が利用できる。
- タクシー会社別のカウンターで配車を依頼し、乗車場所も会社ごとに分かれている。
- 120,000〜180,000ルピア程度に加えて、高速道路代10,000ルピアが必要。
事故
当空港周辺では、過去に大きな事故が2回起きている。
- 2018年10月29日、デパティ・アミール空港行きライオンエア610便が、当空港を離陸直後に墜落した。乗員8人と乗客181人がこの便に搭乗していたが、全員死亡した。詳細は「ライオン・エア610便墜落事故」を参照
- 2021年1月9日午後2時過ぎ、当空港を離陸したポンティアナク(ボルネオ島西部)行きスリウィジャヤ航空182便(ボーイング737-500型機、機体番号:PK-CLC)が、当空港を離陸した後、北側の海上で消息不明となった。乗客50数人程度がこの便に搭乗していた[34]。詳細は「スリウィジャヤ航空182便墜落事故」を参照
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- ^ 同調査によると、1位は香港 - 台北便で490万人、2位はロンドン - ダブリン便で360万人であることから、2位との差は僅か20万人である。もっとも、4位はソウル - 東京便で320万人であるので、4位との差も僅差である。
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- ^ 経済産業省 2006, pp. S2–S4
- ^ 経済産業省 2006
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- ^ 経済産業省 2006, p. 1-8
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- ^ “きれい、速い、楽しい スカイトレイン 乗り継ぎ便利に”. じゃかるた新聞 (2017年9月23日). 2022年5月4日閲覧。
- ^ 経済産業省 2006, p. 95-96
- ^ 経済産業省 2006, p. 1-7
- ^ 『ジャカルタ スカルノ・ハッタ国際空港 新ターミナル(T3U)への移転について』(PDF)(プレスリリース)ガルーダインドネシア航空、2016年8月4日。 オリジナルの2016年8月22日時点におけるアーカイブ 。2022年5月4日閲覧。
- ^ 『ガルーダ・インドネシア航空 ジャカルタ スカルノ・ハッタ国際空港 5 月 1 日より T3 の国際線運用開始』(PDF)(プレスリリース)ガルーダインドネシア航空、2017年4月24日。 オリジナルの2017年9月25日時点におけるアーカイブ 。
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- ^ “ジャカルタ発の旅客機が墜落 乗客ら62人、海上に破片”. 朝日新聞デジタル (2021年1月9日). 2022年5月4日閲覧。
固有名詞の分類
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