ザフトの機動兵器
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バクゥ目
- TMF/A-802 バクゥ
- TMF/TR-2 バクゥ戦術偵察タイプ
- TMF/A-802 P-Mod.W バクゥ バルトフェルド専用改修タイプ
- TMF/A-802W2 ケルベロスバクゥハウンド
- TMF/A-803 ラゴゥ
ザウート目
ザウート
ザウート ZuOOT[8] | |
---|---|
型式番号 | TFA-2[8] |
全高 | 17.86m[8](タンク形態時:13.57m[8]) |
重量 | 83.59t[8] |
武装 | 2連キャノン砲×2[8] 2連副砲[8] 重突撃機銃[8] スモークディスチャージャー×4[8] |
搭乗者 | マーチン・ダコスタ アール ロウ・ギュール 他 |
ザフトの陸戦用砲戦型MS。宇宙用の建設作業機である作業用機器から発展し、ジンとは異なる開発系統を持つ[9][注 2]。C.E.70年3月15日、オペレーション・ウロボロス採決の折にプロパガンダの意味をも込め、世界に発表された[11]。タンク形態への変形機構を持ち、砂漠などの環境で移動砲台としての機能を発揮する[9]。また、タンク形態は砲撃時の安定性を高める効果を持つ[8]。
しかし、MSとしての基本性能、特に機動性は低く、戦争緒戦においては機動性に優れたバクゥがより大きな戦果を挙げ、こちらが主力として君臨している。本機はザフト上層部の意向により、プラント内での自然環境保護の観点から運用試験が満足に得られないまま実戦投入が行われており[12]、その開発中から時代遅れの機体であるとされた[12][注 3]。一方、世界公表の折には犬型のバクゥよりも外観から高い火力が容易に想像できるザウートは、連合軍において脅威とみなされた[13]。その後、実戦において両者の評価は逆転している[注 4]。
しかしながら、装甲と火力は秀でるものがあり、緒戦においてはバクゥとの連携作戦における囮役として活躍した[12]うえ、地上戦艦では砲台として活躍している[14]。
そのほか、ギガフロート建設の際にはジャンク屋で作業用に改修され、クレーンなどを装備したものが活躍していた。
- 武装
-
- 2連キャノン砲
- 本機の主砲。砲弾をばらまく効果を持っている[8]。
- 2連副砲
- 左腕部に備えた副砲。
- 機銃
- 胸部に4門設置される牽制用の砲であるが[9]、正式呼称は不明。
- ショートバレル重突撃機銃[15]
- ザウートの携行装備。主砲に比べて低威力であることから、その用途は対ミサイル防御や敵機牽制となる[9]。
- スモークディスチャージャー
- 頭部側面に設置される。
ガズウート
ガズウート Gazuoot | |
---|---|
型式番号 | TFA-4DE[注 5] |
全高 | 18.00m(タンク形態時:不明) |
重量 | 81.71t |
武装 | フルカ 2連装ビーム砲×2 MMI-M19 14mm2連装近接防御機関砲×2 MMI-M70トリウィム 3連装軽砲×2 ファルコーネSSM 地対地対艦ミサイル×4 |
搭乗者 | マッケラー[16][17][注 6] 他 |
『SEED DESTINY』に登場。第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦後に製造された、ザウートの火力強化型。MSとしての汎用性を廃して移動砲台としての側面をより強化した機体[18]。
『SEED DESTINY』第9話においてはローラシア級の船上に搭載される姿が見られた。
- 武装
-
- フルカ 2連装ビーム砲
- 背部に2連装のものを2基装備。Furcaはラテン語でフォークの意味である。
- MMI-M19 14mm2連装近接防御機関砲
- 胸部に設置される。インフィニットジャスティスに装備されたMMI-M19Lと同系列の型式番号を持つが、詳細は不明。
- MMI-M70トリウィム 3連装軽砲
- 両手のマニピュレーターに代わり装備された。Triviumはラテン語で三叉路の意味である。
- ファルコーネSSM 地対地対艦ミサイル
- 両腕の側面に固定されたミサイル。Falconeはイタリア語でハヤブサの意味である。
- 制作エピソード
- 初期段階でのザウートの機体名にはボーグという仮称が用いられていた[19]。企画の中には、『ガンダムSEED』放送時に宇宙用のザウートのアイデアとしてカズウートというものも候補に挙がっていたとされる[20]。
- デザインを担当した大河原邦男によれば、変形機構は『機動戦士ガンダムF91』に登場したガンタンクR-44から流用したものであり、四角いデザインだと連邦側の機体に見えるため、曲線を主体にしたという[21]。
グーン目
グーン
グーン GOOhN[22] | |
---|---|
型式番号 | UMF-4A[22] |
全高 | 20.71m[22] |
重量 | 70.50t[22] |
武装 | 533mm7連装魚雷発射管×2 フォノンメーザー砲×2 47mm水中用ライフルダーツ発射管 1030mm マーク70スーパーキャビテーティング魚雷 |
搭乗者 | ハンス 他 |
設計はプラントのクラーク局が担当[23]。ベースとなった機体はジンフェムウスである[24]。C.E.70年3月15日、オペレーション・ウロボロスに合わせて公表された[11]。
地表の7割を占める海での戦闘を踏まえて開発された機体であり、高い耐水性能を誇るほか、水中の抵抗を抑えるフォルムで設計されている[22]。水中巡行形態を持ち、遠距離への移動や水中での高速航行では省エネルギーを兼ねて同形態をとる[25]。また、ロレンツィーニ器官を模した高性能レーダー・周囲電位センサーを備える。機体としての主用途は敵潜水艦の撃破や、沿岸基地の破壊等であり[25]、補給路の寸断で活躍した[22]。
一方で、最大速度はあるものの、小回りは効かない。また、MS戦闘用には開発されていないために格闘専用の武器は装備されておらず、対MS戦は不得手としている[25][注 7]。精密作業も想定していたため手にはマニピュレーターを有するが、利用頻度が低かったために後発の機体では格闘戦用のクローを装備している[25]。
- 武装
- 劇中の活躍
- 『SEED』ではモラシム隊が運用して紅海洋上を航行中のアークエンジェルを襲撃、キラ・ヤマトの搭乗するストライクと交戦したが、ストライクのアーマーシュナイダーで損傷し水圧で圧壊して撃墜されたり、モラシㇺ隊の僚機ディンを撃墜されて落下した武器の重突撃銃を使用されて撃墜されたり、アークエンジェルがバレルロールしてバリアントを撃たれて撃破された機体もあった。
- 『DESTINY』では、インド洋での戦闘においてミネルバ隊のレイとルナマリアのザク2機が水中用バズーカ装備で出撃してさらに本機数機がアビスと交戦したが、最新型水中用ガンダムで性能では全く歯が立たず全機撃破されてしまい、母艦であるボズゴロフ級のニーラゴンゴも撃沈されてしまう。
- 制作エピソード
- デザインを担当した大河原邦男は元々魚をモチーフにしたメカとしてデザインを提出したとしているが、潜水艦的な演出を行うため、監督である福田己津央のアイデアによって頭部カメラに手を加えたとしている[26]。
ジンフェムウス
『SEED MSV』のジンの水中型バリエーションだが、「プロトグーン」の別名があり、分類もグーン目とされている。
グーン地中機動試験評価タイプ
『SEED MSV』『SEED ASTRAY』などに登場。グーンに地中潜航能力を付与した機体。(型式番号:UTA/TE-6)
周囲の土壌・岩盤を粉砕し、液状化させるスケイルモーターと制御・駆動用の光ファイバーがボディーに張り巡らされている。しかし地中用レーダーが近距離しか認識できず、地中潜行のためには事前の地質調査が必要なため、実用性に難を抱えている。それでも合計で3機が製造され、パナマ攻略戦へ実戦投入された[27]。
『SEED ASTRAY』では評議会に委託された機体が登場、コロニー「メンデル」にてジョージ・グレンのDNAサンプルを捜索していたディラー・ロッホに貸与される。試作型のため信頼性は高くなく、スケイルモーターの振動による影響でセンサーが故障してしまい、ジャンク屋組合経由でプラントからの依頼を受けたロウ達によって修復された。
ジオグーン
『SEED DESTINY』の時代における地中機動試験評価タイプの量産型。(型式番号:UTA/TE-6P)[28]
アニメーション『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』第40話~43話のオーブ侵攻戦にて海中より投入し、ロード・ジブリールの捕縛を目指した。ウナト・エマ・セイラン以下、オーブ行政執行部とその家族の居るシェルターやオーブ国防本部へ突入したが、地上へ出現してM1アストレイをフォノンメーザー砲で撃破した瞬間にカガリ・ユラ・アスハが搭乗するオオワシアカツキのビームサーベルで撃破された。
『DESTINY MSV戦記』ではタキト・ハヤ・オシダリが操縦していたNダガーNによって撃破された[29]。
ゾノ
ゾノ ZnO[30] | |
---|---|
型式番号 | UMF-5[30] |
全高 | 21.37m[30] |
重量 | 69.42t[30] |
武装 | 533mm6連装魚雷発射管×2 フォノンメーザー砲×2 近接戦闘用クロー×2 |
搭乗者 | マルコ・モラシム ほか |
グーンの後継機として、クラーク設計局によって開発された水陸両用MS[30]。カオシュン宇宙港陥落とともにラゴゥやゲイツと同時に発表された[31]。
機体としてはグーンの水中戦能力を引き継ぎつつ、陸上戦能力も強化されている[30]。また、将来の連合の水中用機動兵器投入による対MS戦も見越した、格闘能力も強化された[25]。水中での航行性能・レーダーもグーンから改良され、水流性能に優れた円盤状の上半身と、対水圧に優れた重装甲を併せ持つ[30]。水中巡行形態への移行時間もグーンから短縮されており、水中においては高い機動性を発揮する[25]。
- 武装
- 作中の活躍
- マルコ・モラシムが搭乗し、キラ・ヤマトのストライクと交戦したが、撃破されてモラシムも戦死した。
- ヘブンスベース攻防戦においては、序盤ではフォビドゥンヴォーテクスによって撃破されていたが、その後に戦局が上向いてからはグーンやアッシュなどとの連携攻撃で逆にそれらを撃破していた。
アッシュ
アッシュ ASH[32] | |
---|---|
型式番号 | UMF/SSO-3[32] |
全高 | 20.65m[32] |
重量 | 50.59t[32] |
武装 | GMF22SX 試製推進器複合型多目的ミサイルランチャー×2 MA-M1217R 高エネルギービーム砲×4 PJP3式 2連装フォノンメーザー砲 M47 23mm2連装機関砲×2 MX-RQB505 ビームクロー×2 |
搭乗者 | ヨップ・フォン・アラファス 他 |
『SEED DESTINY』に登場。グーンやゾノの延長戦上にあたる機体で、特殊支援MSに分類される。前駆の機体に比べ腕部・脚部の可動域に優れ、陸上で高い運動性を発揮する。また、水陸両用の特性を生かし、主力部隊のほか、要人暗殺等を行う特殊部隊にも配備された。水中ではMA形態に変形する事で高速移動も可能であり、拠点急襲や湾岸基地への攻撃も行う[32]。
- 武装
- 劇中の活躍
- ヨップ・フォン・アラファス率いる特殊部隊がラクス・クラインの暗殺作戦にて使用したが、その際の機体は迎撃に出たキラ・ヤマトのフリーダムによって全機とも戦闘不能にされ、機密保持のためにパイロット諸共自爆した。
- ヘブンズベース攻防戦では、フォビドゥンヴォーテクスなどを撃破した。
- ザフトによるオーブ侵攻戦では、上陸作戦の支援には貢献するものの、オーブやクライン派のMSに撃破されていた。
注釈
- ^ 型式番号は Aerial Maneuver Attacker を略したもので「空中機動攻撃機」を意味する[3]。
- ^ ジンはそのルーツを宇宙用作業服に持つ[9]。また、ザウートは機体として、ジンよりも旧式に当たる[10]。
- ^ アニメ『機動戦士ガンダムSEED』本編PHASE-21(リマスター版20)では、ジブラルタル基地の意向からバクゥを回せずザウートが補充された際にバルトフェルドが落胆する場面がある
- ^ アニメ『機動戦士ガンダムSEED』PHASE-34~35(リマスター版32~33)におけるオペレーション・スピットブレイクの際にはアラスカ基地へも投入されているが、地球連合軍のリニアガン・タンクに無限軌道を破壊されて横転した。その際の戦車隊指揮官の発言から、地球軍側でもザウートは取るに足らない兵器と見做されているようである。
- ^ 型式番号の末尾は Directional Emission を略したもので「指向性射撃」を意味する[3]。
- ^ 高山瑞穂の漫画版ではマッソーラ。乗機も前モデルのザウートになっている。
- ^ アニメーション『機動戦士ガンダムSEED』第22話(リマスター版第21話)ではストライクに対し機体ごと体当たりする姿も見られた。
出典
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- ^ “【新商品紹介】HG 1/144 ゲルググメナース(ルナマリア・ホーク専用機)・HG 1/144 ブラックナイトスコードルドラ(グリフィン・アルバレスト専用機)レビュー!”. ガンダムベース公式サイト. バンダイナムコホールディングス (2024年3月22日). 2024年3月23日閲覧。
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