サーフィン 主な大会

サーフィン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/07 04:08 UTC 版)

主な大会

波がないとサーフィンは出来ないため、大会の開催日程に特徴がある。ある程度大きな波がコンスタントにあるサーフスポットで大会を開催する場合は、事前に開催日が決まっていることが多い。さらに、適した波がある日を選ぶ目的や悪天候の場合を想定して、1日から数日程度の予備日を設ける場合もある。

対して、あまり大きな波がコンスタントに来ないサーフスポットでの開催や、年に数日程度の大波での技術を争うような場合は、「ウェイティング」と呼ばれる開催方式が取られる。「ウェイティング」方式では、事前に決定しているのは開催場所と大会開催の可能性がある期間であり、その期間は、1週間から数ヶ月、場合によっては1年に及ぶ。その期間中、出場者は大会開催を待つ(ウェイティング)。開催が決定されると主催者から出場者に連絡が入り、急きょ開催される。波が小さい湘南海岸では、このウェイティング方式がとられることが多い。

毎年開催通知があるものの、前回、1989年の開催から2013年まで24年も開催が中止された「稲村クラシック」などは、日本の波乗り事情を象徴している。

また、用いる道具の違いから、ショートボードとロングボードの大会が存在し、それぞれ男女とジュニアの大会に分かれる。ジュニア以外について以下に記載。

ショートボード

Championship Tour (CT)
ワールドサーフィンリーグ(WSL)によるプロサーファー世界一(男女)を決めるツアー。1試合の賞金総額は、男子30万ドル、女子8万ドル(1試合のみ10万ドル)。
World Qualifying Series (WQS)
世界ツアー出場権を得るための大会(ポイントランキング制)。出場者レベルの予測と賞金総額とから、6から1の "star" に種別され、"star" の数が多いほどレベル・賞金総額・ポイント付与が大きい。1試合の賞金総額は、男子の6starが12.5万ドル、5starが10万ドル、4starが7.5万ドル、3starが5万ドル、2starが2.5万ドル、1starが1万ドルで、女子の6starが3万ドル、5starが2.5万ドル、4starが2万ドル、3starが1.5万ドル、2starが1万ドル、1starが0.5万ドル。日本では男子のみ3戦ほど開催される。
Japan Pro Surfing Tour
日本プロサーフィン連盟によるショートボードのプロサーファー日本一(男女)を決めるツアー。最終戦はツアーの中で最も歴史と権威のある "All Japan Pro" との名称が付き、例年、ツアー最高の賞金総額をかけて戦っている。ただし、天候不良などで延期になった試合が出ると、"All Japan Pro" が最終戦ではなくなる年もある。

ロングボード

World Longboard Championship (WLC)
世界プロサーフィン連盟(ASP)主催のロングボードのツアーは、協賛する企業が少ないため、ショートボード並みの賞金を出すことができず、現在は未整備。ロングボードのプロサーファー世界一を決める試合は、年間男女1試合ずつ(賞金総額は男子が5万ドル、女子が3万ドル)。
World Longboard Tour (WLT)
ショートボードで言うWQSの "star" に準じ、賞金総額などで大会のレベル分けをしている。6starレベルは女子1試合、5と4starはなく、3starレベルは女子1試合、2starレベルは男子2試合、1starレベルは男女4試合ずつある。日本では1試合が開催予定。
Japan Pro Surfing Tour
日本プロサーフィン連盟によるロングボードのプロサーファー日本一(男女)を決めるツアー。うち、"All Japan Pro" との名称がついた大会は、ツアーの中で最も歴史と権威のあるものとされる。







サーフィンと同じ種類の言葉


固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「サーフィン」の関連用語

サーフィンのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



サーフィンのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのサーフィン (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS