コペンハーゲン条約 (1660年)
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内容
5月27日、条約はコペンハーゲンとスウェーデンの要塞化された軍営のあるカールスタードの間にあるテントで締結された。4日後、シェラン島にいた残り3千人のスウェーデン軍はようやくコペンハーゲン付近から撤退し始めた。
条約の内容は下記の通り。
- スウェーデンはエーレスンド海峡以東を維持する。これにはヴェン島、スコーネ地方、ハッランド地方、ブレーキンゲ地方、ブーヒュースレーン地方が含まれる。
- スウェーデンはエーレスンド海峡通行税を免除される。
- トロンデラーグ地方(ノルドモレとロムスダル含む)はノルウェーに、ボーンホルム島はデンマークに返還される。
- スウェーデンは占領したデンマークとノルウェーの要塞のうち割譲される箇所を除いて、条約の批准書が交換された翌日に退去する。
- スウェーデン王はボーンホルム島をデンマークに返還する補償として、スコーネにおけるいくつかの貴族領を得る。デンマーク王はデンマーク国内の領地でこれらの貴族に補償する。
- デンマークはスケーヒンとファルステルボーの間のビーコンの維持費としてスウェーデンに毎年3,500スウェーデン・リクスダラーを支払う。
- 戦争捕虜は全て解放される。
- これまでのデンマーク・スウェーデン間の条約は再確認される。
- ^ Starbäck, Carl Georg; Bäckström, Per Olof (1885–1886). Berättelser ur svenska historien. 6. p. 366
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