コブラ (マニューバ) フック(Hook)

コブラ (マニューバ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/01 20:15 UTC 版)

フック(Hook)

フック(Hook)は、水平旋回飛行中のコブラとされ、進行方向と高度を変えずに機体姿勢のみを90度近くピッチアップし、機首を旋回円中心方向に向けたあと、そのまま水平旋回に戻る機動を指す。「コブラ・ターン(Cobra Turn)」とも呼ばれる。

1993年ドバイ航空ショーSu-35 フランカーE1によって初公開された。コブラと同じく非常に特殊な機動のため、失速下機動性(ポストストールマニューバビリティ)に優れた機種や、推力偏向ノズルを装備した機種でこそ可能なものと考えられている。

クルビット(Kulbit)

クルビット(Kulbit)は、水平飛行中のコブラから機首を前方に戻さず、後方に一回転させ水平姿勢に戻る機動を指す。外見上の挙動は、高度を変えないままの宙返りとなる。

Su-27 フランカーの発展向上型であるSu-37 フランカーE2によって初公開された。Su-30MKM フランカーF2推力偏向を用いず動翼のみで成功した事例もあるが、推力偏向ノズルを持つ機種であれば難易度は下がる。 現在のところ、この機動を行えるのはSu-27・Su-35・Su-37・F-22などの高度な失速機動特性を持つ機種に限られている。

フィクション作品では、コブラと同様な必殺技として描写されることが多い。

ダブルクルビット

MiG-29OVTによって初公開された、クルビットを2回連続で行うマニューバ。クルビットで失速状態の所を、推力偏向ノズルの効果でテールを振る事によって成功させているため、こちらは推力偏向ノズルが無いと不可能だと考えられる。

関連項目

外部リンク


  1. ^ Mike Spick (2002年8月5日). “The Illustrated Directory of Fighters” (English). Zenith Press. 2010年10月29日閲覧。 pp.442.


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