ガウス=マルコフの定理
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/16 02:52 UTC 版)
ガウス・マルコフの定理
仮定
誤差項 について
- (不偏性)
- (等分散性・無相関性)
を仮定する。ここでは単位行列を表す。
無相関性は独立性よりも弱い仮定であり、また正規分布など特定の分布に従うことを仮定していない。
定理の内容
最小二乗推定量は最良線形不偏推定量になる。つまり任意の線形不偏推定量に対して
が成立する。
証明
は線形推定量なので行列の行列を用いてとかける。が不偏性を持つための条件を求めると が恒等的に成立することからである。
次にの分散共分散行列を整理すると
になる。ここでとした時の推定量が最小二乗推定量になるので を示せばよい。不偏性よりなので
に注意すると
が成立する。したがって
が成立し、最小二乗推定量は最良線形不偏推定量になる。
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