ウォー・ゲーム (映画)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/25 14:38 UTC 版)
登場人物
- デビッド・ライトマン
- 演 - マシュー・ブロデリック
- 高校生。17歳。高校の教師用コンピュータに侵入し、自分の成績を書き換えたりすることのできる若きクラッカー。偶然にも正体不明のプログラム「ジョシュア」に不正アクセスしてしまい、事件の切っ掛けを作ってしまった。
- ジョン・マッキトリック
- 演 - ダブニー・コールマン
- 博士。NORADの情報技術者。
- スティーブン・フォルケン
- 演 - ジョン・ウッド
- WOPRの開発者。妻子を事故で亡くしている。WOPRに設置したバックドアのパスワード「ジョシュア」(joshua)は亡き息子の名。
- ジェニファー・マック
- 演 - アリー・シーディ
- デビッドのクラスメイト。学校の人気者。気分や状況で考えを変えることがあり、真面目で不正を嫌うことがあれば場合によっては不正を頼むことがある。
- ジャック・ベリンジャー
- 演 - バリー・コービン
- 空軍大将。NORADの司令官。核ミサイル発射を大統領に進言する権限を持つ。
- “パット”パトリシア・ヒーリー
- 演 - ジュアニン・クレイ
- 事件の関係者。
- ジム・スティング
- 演 - モーリー・チェイキン
- 大学生。デビッドのパソコン仲間。
スタッフ
- 監督:ジョン・バダム
- 製作:ハロルド・シュナイダー
- 脚本:ローレンス・ラスカー、ウォルター・F・パークス、ウォロン・グリーン(クレジットなし)
- 製作総指揮:レナード・ゴールドバーグ
- 撮影:ウィリアム・A・フレイカー
- 音楽:アーサー・B・ルビンスタイン
出演
役名 | 俳優 | 日本語吹替 | |
---|---|---|---|
TBS版 | 機内上映版 | ||
デビッド・ライトマン | マシュー・ブロデリック | 関俊彦 | 松野太紀 |
ジョン・マッキトリック博士 | ダブニー・コールマン | 藤本譲 | |
スティーブン・フォルケン | ジョン・ウッド | 樋浦勉 | |
ジェニファー・マック | アリー・シーディ | 岡本麻弥 | |
ジャック・ベリンジャー空軍大将[3] | バリー・コービン | 小林勝彦 | |
“パット”パトリシア・ヒーリー | ジュアニン・クレイ (en:Juanin Clay) |
横尾まり | |
スティーヴ | マイケル・マドセン | 増岡弘 | |
ジェリー | ジョン・スペンサー | 筈見純 | |
ジム・スティング | モーリー・チェイキン | ||
NORADの憲兵 | アート・ラフルー | ||
演出 | 小山悟 | ||
翻訳 | たかしまちせこ | ||
プロデューサー | 上田正人 (TBS) |
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制作 | 東北新社 TBS |
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初回放送 | 1987年4月13日 『月曜ロードショー』 21:02-22:54 |
反響
当時、この映画を特集したテレビ番組の中で、“実際はどうなのか、大丈夫か”という声が上がり、NORAD(北アメリカ航空宇宙防衛司令部)の広報担当は「司令部コンピュータネットワークへのハッキングは絶対不可能。また算出された結果は鵜呑みにせず、人間が必ず確認している」と回答したというエピソードがあった。さらに映画の公開と前後して実際に米軍のコンピュータが不具合となり、核ミサイルを発射する危機に陥りそうになったこともあいまって、映画がヒットしたという逸話もあった[4]。
本作品が強調していたことは、「部外者が簡単に最重要のコンピューター・ネットワークに侵入できたこと」であった。脚本家ラスターの両親と知り合いであったため、試写会に招待されたレーガン大統領は観賞後、ただの高校生がペンタゴンのコンピューターにあっさり侵入できたことにショックを受けた。すぐにこの映画の実際に可能性のある現実に基づいているのかどうかを調査するように当局に指示した。結果は映画以上に深刻であることが判明し、「電気通信・自動化情報システムのセキュリティ」と呼ばれる一連の研究が行われることとなった[5]。
評価
レビュー・アグリゲーターのRotten Tomatoesでは44件のレビューで支持率は93%、平均点は7.60/10となった[6]。Metacriticでは15件のレビューを基に加重平均値が77/100となった[7]。
後世ならびに他作品への影響
1980年代サブカルチャーを題材としたアーネスト・クラインのSF小説『ゲームウォーズ』(映画『レディ・プレイヤー1』原作)では主人公がクエストとしてVRで再現された本作の中でデビッド役を演じるシーンがある。
- ^ “WarGames (1983)” (英語). Box Office Mojo. Amazon.com. 2010年2月19日閲覧。
- ^ 『ウォー・ゲーム』デイヴィッド・ビショフ著・田村義進訳、早川書房、1983年、24頁
- ^ 軍服の肩の星章は4連であることが画像から分かる
- ^ デイヴィッド・ビショフ著・田村義進訳、『ウォー・ゲーム』ノベライズ版あとがき 早川書房
- ^ ローレンス・フリードマン著、奥山真司訳『戦争の未来 人類はいつも「次の戦争」を予測する』2021、中央公論新社、358〜359頁
- ^ “WarGames (War Games) (1983)”. Rotten Tomatoes. Fandango Media. 2022年7月4日閲覧。
- ^ “WarGames Reviews”. Metacritic. CBS Interactive. 2022年7月4日閲覧。
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