ウィリアム・ニコルソン (化学者) ウィリアム・ニコルソン (化学者)の概要

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ウィリアム・ニコルソン (化学者)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/24 01:17 UTC 版)

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'ウィリアム・ニコルソン

略歴

ロンドンで生まれた。ヨークシャーで学んだ後、イギリス東インド会社の船員となり、2度の航海を行った。1775年に陶器メーカー「ウェッジウッド社」の創業者、ジョサイア・ウェッジウッドと知り合い、数年間、アムステルダムで、陶器売買の代理人として働いた。

イギリスに戻った後、作家のトーマス・ホルクラフト(Thomas Holcroft)に文才を認められ、雑誌への寄稿を勧められ、著述の世界に入り、1781年に"An Introduction to Natural Philosophy" を出版して成功し、続いて、ヴォルテールの『ニュートン哲学の基礎』("Eléments de la philosophie de Newton")の翻訳を行い、科学の分野の著述家として地位を固めた。1784年にウェッジウッドの推薦でイギリス産業会議所(General Chamber of Manufacturers of Great Britain)の事務局長に任命されるなど産業界と交流し、機械の製作や、比重計などの発明にも貢献した。

1789年に王立協会フィロソフィカル・トランザクションズに電気化学に関する2編の論文を寄稿し、同じ年最後のフロギストン説の信奉者の一人、リチャード・カーワンとの論争に参加し、フランスの学者たちの反論を翻訳した[1]

1797年に、雑誌、"Journal of Natural Philosophy, Chemistry and the Arts" を創刊し、記事の執筆を行った。この雑誌はイギリスの最初期の月刊の科学技術の学術誌で1814年まで刊行された。この雑誌には航空分野の先駆者、ジョージ・ケイリーの最初の空気力学の論文も掲載された[2]

1799年に、トーマス・ピット卿から資金を得てロンドンに学校を作り、化学と自然哲学を教えた。

1800年にボルタ電池を使って、アンソニー・カーライル (Anthony Carlisle) と水の電気分解に成功した。当時創立されたばかりの王立研究所の化学研究委員(chemical investigation committee)に任命されたが、ニコルソンの興味はすぐに別のことに興味を移した[3][4]

アントワーヌ・フルクロワ(Antoine-François Fourcroy)やジャン=アントワーヌ・シャプタル(Jean-Antoine Chaptal)などの化学の著作を翻訳し、百科事典、British Encyclopaedia, or Dictionary of Arts and Sciences (1809)6巻を編集した。

参考文献


  1. ^ "Nicholson, William (1753-1815)" . Dictionary of National Biography (英語). London: Smith, Elder & Co. 1885–1900.
  2. ^ Cayley, George. "On Aerial Navigation" Part 1, Part 2, Part 3 Nicholson's Journal of Natural Philosophy, 1809–1810. (Via NASA). Raw text.Retrieved: 30 May 2010.
  3. ^ Golinski, Jan. "Nicholson, William". Oxford Dictionary of National Biography (英語) (online ed.). Oxford University Press. doi:10.1093/ref:odnb/20153 (要購読、またはイギリス公立図書館への会員加入。)
  4. ^ Enterprise and electrolysis. Chemistry World, August 2003, Royal Society of Chemistry


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