イワアカバナ 名前の由来

イワアカバナ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/25 16:43 UTC 版)

名前の由来

和名のイワアカバナは、「岩赤花」の意で、湿った岩上に生育するからつけられたが、岩場にのみ生えるというわけではない[7]

亜種名の cephalostigma は、「頭状の柱頭」の意味[7]

基本種

本亜種の分類上の基本種にケゴンアカバナ(華厳赤花、学名: Epilobium amurense Hausskn.[10])があり、茎の高さは20-50cmとイワアカバナに比べると小さく、茎の節間に毛を密生する2本の稜線があって他は無毛。日本では、南千島、北海道、本州、四国に分布し、亜高山帯の渓流沿いや乾いた斜面に生育する[9]

本亜種はもともとアカバナ属の独立種 Epilobium cephalostigma とされていた[3]が、1992年にアメリカ合衆国の植物学者であるピーター・ハミルトン・レーブンらによって、ケゴンアカバナ E. amurense の亜種と位置づけられ、記載発表された[1]。それまでの日本の植物図鑑、たとえば、平凡社『日本の野生植物 草本II』、保育社『原色日本植物図鑑 草本II』、至文堂『日本植物誌』などでは独立種として扱われていた[1]

下位分類

白花品種をシロバナイワアカバナ Epilobium amurense Hausskn. subsp. cephalostigma (Hausskn.) C.J.Chen, Hoch et P.H.Raven f. leucanthum (Honda) Yonek. と区分することがある[11]。品種名 leucanthum は「白い花の」の意味[7]

ギャラリー


  1. ^ a b c イワアカバナ 「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)
  2. ^ イワアカバナ(シノニム) 「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)
  3. ^ a b イワアカバナ(シノニム) 「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)
  4. ^ イワアカバナ(シノニム) 「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)
  5. ^ イワアカバナ(シノニム) 「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)
  6. ^ イワアカバナ(シノニム) 「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)
  7. ^ a b c d e f g h 『新牧野日本植物圖鑑』p.486, p.1321, p.1334
  8. ^ a b c d e 『山溪ハンディ図鑑2 山に咲く花(増補改訂新版)』p.305
  9. ^ a b c d e f 『改訂新版 日本の野生植物 3』pp.264-265
  10. ^ ケゴンアカバナ 「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)
  11. ^ シロバナイワアカバナ 「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)


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