アレン・ハンソン 経歴

アレン・ハンソン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/11 19:25 UTC 版)

経歴

プロ入りとパイレーツ時代

2009年7月にピッツバーグ・パイレーツと契約してプロ入り。

2010年に傘下のルーキー級ドミニカン・サマーリーグ・パイレーツでプロデビュー。68試合に出場して打率.324、2本塁打、28打点、20盗塁を記録した。

2011年にアメリカ本土に渡り、ルーキー級ガルフ・コーストリーグ・パイレーツとA-級ステート・カレッジ・スパイクスでプレー。この年は2球団合計で55試合に出場して打率.260、2本塁打、35打点、24盗塁を記録した。

2012年はA級ウェストバージニア・パワーでプレーし、124試合に出場して打率.309、16本塁打、64打点、35盗塁を記録した。

2013年はA+級ブレイデントン・マローダーズとAA級アルトゥーナ・カーブでプレーし、2球団合計で127試合に出場して打率.274、8本塁打、58打点、30盗塁を記録した。オフの11月20日にはルール・ファイブ・ドラフトでの流出を防ぐために40人枠入りした[1]

2014年はAA級アルトゥーナでプレーし、118試合に出場して打率.280、11本塁打、58打点、25盗塁を記録した。

2015年はAAA級インディアナポリス・インディアンスでプレーし、117試合に出場して打率.263、6本塁打、43打点、35盗塁を記録した。

2016年は開幕をAAA級インディアナポリスで迎え、5月16日にメジャー初昇格を果たした[2]。同日のアトランタ・ブレーブス戦でメジャーデビュー[3]。この年メジャーでは27試合に出場して打率.226、1打点、2盗塁を記録した。

2017年6月2日にDFAとなった[4]

ホワイトソックス時代

シカゴ・ホワイトソックス時代
(2017年7月18日)

2017年6月9日にウェイバー公示を経てシカゴ・ホワイトソックスへ移籍した[5]。オフの12月1日にノンテンダーFAとなった[6]

ジャイアンツ時代

サンフランシスコ・ジャイアンツ時代(2018年6月9日)

2018年1月25日にサンフランシスコ・ジャイアンツとマイナー契約を結び、スプリングトレーニングに招待選手として参加することになった[6]。シーズンでは傘下のAAA級サクラメント・リバーキャッツで開幕を迎え、4月28日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした[7]

ブルージェイズ時代

2019年4月2日にケビン・ピラーとのトレードで、デレク・ロー、フアン・デポーラと共にトロント・ブルージェイズへ移籍した[8]。5月3日にDFAとなり[9]、7日にマイナー契約で傘下のAAA級バッファロー・バイソンズへ配属された。8月3日に自由契約となった[6]

マリナーズ傘下時代

2020年1月23日にシアトル・マリナーズとマイナー契約を結んでスプリングトレーニングに招待選手として参加することになったと報じられ[10]、翌24日に正式公示された[6]。この年はメジャー昇格の機会はなく、また新型コロナウイルスの感染拡大の影響でマイナーリーグが開催されなかったため、公式戦の出場はなかった。オフは2012年より参加しているドミニカウィンターリーグ(LIDOM)トロス・エル・エステ英語版でプレーした[6]

2021年はAAA級タコマ・レイニアーズで40試合に出場したがメジャーへの昇格機会はなく、オフの11月7日にFAとなった[6]。この年もオフはLIDOMのトロス・エル・エステでプレーした[6]

マリナーズ退団後

2022年は腹部の体調不良を抱えていたためにいずれの球団にも所属しなかったが、夏には回復。オフはLIDOM(ドミニカのウィンターリーグ)のトロス・エル・エステでプレーに復帰した[11]

BC・茨城時代

2023年3月24日、ベースボール・チャレンジ・リーグ(ルートインBCリーグ)の茨城アストロプラネッツに入団することが発表された[12]。茨城での登録名は「ハンソン」[13]NPB球団へのアピールする機会があるために入団したものであり、GMの色川冬馬は、ユーティリティプレーヤーのMLB経験者がNPB球団の助っ人として需要があるかの挑戦のため、ハンソンの獲得に動き、2か月にも及ぶ交渉の末、開幕直前で契約合意に至った[11]。5月6日までで、3番・遊撃手として8試合に出場し、打率.233、1本塁打、6打点、4盗塁を記録していた[14]

日本ハム時代

2023年5月8日、北海道日本ハムファイターズに入団することが発表された[15]。背番号は94[15]。日本ハムは清宮幸太郎石井一成加藤豪将五十幡亮汰など、複数のポジションで主力野手が戦線離脱しており、郡拓也のようなユーティリティプレイヤーを必要とする状況にあった[16]

5月10日に、横浜DeNAベイスターズとのイースタン・リーグにて「6番・遊撃手」としてスタメン出場し、3打席目に初安打を記録[16]。その後、同13日に一軍昇格すると、同日の千葉ロッテマリーンズ戦(エスコンフィールドHOKKAIDO)で、6回裏にアリスメンディ・アルカンタラの代打として来日初打席を迎えたが、廣畑敦也の前に空振り三振に倒れた[17][注 1]。同19日のオリックス・バファローズ戦(京セラドーム大阪)では、8回表に水野達稀の代打として出場し、右前へ来日初安打となる適時打を放った[18]。「2番・指名打者」として先発出場した同24日の福岡ソフトバンクホークス戦(エスコンフィールド)では、和田毅から来日初本塁打を記録した[19]。しかし、以降は20打席連続無安打となるなど調子が上がらず、最終成績は39試合の出場で打率.144、4本塁打、9打点に終わり、オフの10月30日に退団が発表された[20]

メキシカンリーグ時代

2024年2月22日、メキシカンリーグに所属するケレタロ・コンスピレーターズへの入団が発表された[21]


注釈

  1. ^ なお、この試合は特別ユニフォームを着用した試合だったため、ジョン・ガントのユニフォームを借りてプレーした[16]

出典

  1. ^ Pirates add prospect Polanco to 40-man roster”. ESPN (2013年11月20日). 2018年7月28日閲覧。
  2. ^ Adam Berry (2016年5月17日). “Bucs prospect Hanson gets long-awaited callup” (英語). MLB.com. 2018年7月28日閲覧。
  3. ^ Atlanta Braves at Pittsburgh Pirates Box Score, May 16, 2016” (英語). Baseball-Reference.com. 2018年7月28日閲覧。
  4. ^ Bill Brink (2017年6月2日). “Pirates designate Alen Hanson for assignment” (英語). Pittsburgh Post-Gazette. 2018年7月28日閲覧。
  5. ^ Rick Tarsitano (2017年6月9日). “White Sox claim Alen Hanson off waivers from Pirates” (英語). wgntv.com. 2018年7月28日閲覧。
  6. ^ a b c d e f g MLB公式プロフィール参照。2022年12月29日閲覧。
  7. ^ Julie Parker (2018年4月28日). “Panik, Williamson hit DL, Giants recall Alen Hanson” (英語). SF Bay.ca Sports. 2018年7月28日閲覧。
  8. ^ 早くも今季2件目のトレード…ブルージェイズがピラーをジャイアンツに放出” (2019年4月3日). 2019年4月5日閲覧。
  9. ^ Gregor Chisholm (2019年5月3日). “Hanson DFA'd; Law joins Blue Jays 'pen” (英語). MLB.com. 2019年5月4日閲覧。
  10. ^ Mark Polishuk (2020年1月23日). “Mariners To Sign Alen Hanson To Minors Deal” (英語). MLB Trade Rumors. 2020年3月7日閲覧。
  11. ^ a b 中島大輔 (2023年4月18日). “なぜ30歳の元メジャーリーガーが独立リーグへ? 茨城アストロプラネッツのGMはどうやって選手と代理人を口説き落としたのか”. 2023年5月9日閲覧。
  12. ^ アレン・ハンソン 選手入団のお知らせ - 茨城アストロプラネッツ(2023年3月24日)2023年3月24日閲覧。
  13. ^ ルートインBCリーグ 2023 出場選手登録一覧 (PDF) - ベースボール・チャレンジ・リーグ(2023年4月6日)2023年4月7日閲覧。
  14. ^ アレン・ハンソン-選手プロフィール”. 一球速報.com. OmyuTech. 2023年5月8日閲覧。
  15. ^ a b 新庄ハムが緊急補強…BC茨城のハンソン獲得発表 背番号94「毎日全力で100%を」”. Full-Count (2023年5月8日). 2023年5月8日閲覧。
  16. ^ a b c NPBから「助っ人大砲」が消えるワケ ニーズも変化…ハムの緊急補強が示す新たな貢献”. Full-Count (2023年5月17日). 2023年5月19日閲覧。
  17. ^ a b “【日本ハム】新外国人ハンソンがガントのユニで1軍デビュー 6回に代打で三振”. 日刊スポーツ. (2023年5月13日). https://www.nikkansports.com/baseball/news/202305130000739.html 2023年5月13日閲覧。 
  18. ^ a b ハンソンが来日初安打となる先制タイムリー 代打起用に応える”. パ・リーグインサイト (2023年5月19日). 2023年5月19日閲覧。
  19. ^ “日本ハムの新外国人、アレン・ハンソンが来日初本塁打となる先制の1号ソロ「良い結果が出て本当にうれしいです」”. サンケイスポーツ. (2023年5月24日). https://www.sanspo.com/article/20230524-KHRFNTNLUZJT5LUY4CVABS524I/ 2023年11月2日閲覧。 
  20. ^ “日本ハム マーベル、アルカンタラ、ハンソンの退団発表”. スポーツニッポン. (2023年10月30日). https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2023/10/30/kiji/20231030s00001173396000c.html 2023年11月2日閲覧。 
  21. ^ LMB: Movimientos en listas de reserva - 22 de febrero de 2024” (スペイン語). MiLB (2024年2月23日). 2024年3月12日閲覧。
  22. ^ “【スタメン発表】日本ハムのアレン・ハンソンが「7番・DH」で来日初スタメン”. サンケイスポーツ. (2023年5月16日). https://www.sanspo.com/article/20230516-GS5BIVVDMNLOZAFWL3UEMQTZWU/ 2023年5月16日閲覧。 
  23. ^ “【日本ハム】新助っ人ハンソン加入後初のソロ本塁打「いい結果が出て本当にうれしい」”. 日刊スポーツ. (2023年5月24日). https://www.nikkansports.com/baseball/news/202305240000977.html 2023年5月24日閲覧。 
  24. ^ “【日本ハム】ハンソンがNPB初盗塁 第1打席で中前打、すかさず初球で二盗成功”. 日刊スポーツ. (2023年6月19日). https://www.nikkansports.com/baseball/news/202306190000884.html 2023年6月19日閲覧。 


「アレン・ハンソン」の続きの解説一覧



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「アレン・ハンソン」の関連用語

アレン・ハンソンのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



アレン・ハンソンのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのアレン・ハンソン (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS