うたわれるもの
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/18 01:28 UTC 版)
國
- ケナシコウルペ(皇:インカラ)
- 北のはずれにある國。エルルゥたちの住むヤマユラの集落が西部にある。中央付近には交通税目当てのタトコリの関があり、行き来が制限されている。
- 悪政により國としては末期に陥っている(インカラに対して尻尾を振っていた豪族が、いざ反乱を起こすとあっさり寝返ったことにオボロが苦言を呈する場面があるなど)。インカラの独裁政治により他國との同盟関係を全く築こうとせず、オンカミヤムカイの調停者ですら受け入れようとしなかった。
- トゥスクル(皇:ハクオロ)
- 辺境にある小國であり、ハクオロを皇とする新興國家。ハクオロは國の指導者と戦時の軍師を兼ねており、この國の驚異的な発展は彼の類稀な智才、そしてその人柄による部分も大きい。発展の最も肝となる要因は、様々な前例の無い政策を取り入れていることにある。例としてこの國には、他國に広く知れ渡るほどの規模を持つ歓楽街が皇の主導で運用されており、その目的は悪銭の巡りを押しとどめ腐敗した政員を出さず、また他國から人を集めて資金を循環させようというものである。「歓楽街なんていうものは禁止しきれるものではない。ならば自分達で管理してしまおう」というハクオロの言葉からも、彼の知略の深さがうかがえる。しかしそのせいで「トゥスクルの皇は幾人もの『室(妃)』を持つ好色皇」という風に誤解されて広まっており、ハクオロを閉口させている。またハクオロは「仮面をつけた皇」という程度でしか民に認知されておらず、ハクオロが普通に城下町を歩いていても騒ぎになることがない。コミック版では祭りの屋台で仮面のレプリカが販売された際に、偽者騒ぎが起きたことがある。また周辺諸國からは、キママゥ退治の見事さからキママゥ退治の第一人者「キママゥ皇ハクオロ」として褒め称えられている。ベナウィからその名前は三國に鳴り響いていると聞かされ、ハクオロを閉口させている。
- また、ハクオロが「新しい農法の知識」を広く伝えたため、農作物の収穫が飛躍的に上がったことも関係している。
- 他國と友好を築くために外交にも積極的である。門を広く開けており、民の声や陳情が非常に届きやすくなっているのも特徴である。また拡張された一郭には、学舎の役目も負った孤児寮が建てられている。
- また、戦に関していえば、私利私欲のために戦を起こすことはない。また、侵略してきた他國の指導者が死亡した際は、可能であればその地の代表者や豪族に自治を任せ、必要ならば手を貸し復興への手助けをして治めている。
- 南部國境付近にはキヌハン藩やシシハル藩などが存在する。國境付近のホゥホロ城は天然の要塞。
- クッチャ・ケッチャ(皇:オリカカン)
- 騎馬民族國家であり、國土のほとんどが平原である。軍も騎馬隊が多くを占めている。もともとが遊牧民族國家であることもあり、皇都や本陣が絶え間なく移動しているのが特徴である。
- シケリペチム(皇:ニウェ)
- 三大強國のひとつで軍事國家。多くの中小國や集落をその軍事力と恐怖政治によって一つにまとめた國。皇一人の力に頼っている部分が大きい。
- ナ・トゥンク(皇:スオンカス)
- 奴隷國家ともいわれ、誘拐や拉致してきた人を売り國の財としている。デリホウライ率いる奴隷による叛乱軍と交戦中。
- ラルマニオヌ
- ギリヤギナ族によって治められていた、かつてないほどの富と権力で栄えた超大國だが、その驕り高ぶったギリヤギナ族の態度によって徐々に反感を買い、シャクコポル族によって叛乱を起こされ滅亡した。カルラとデリホウライはこの國の皇の子である。
- オンカミヤムカイ(皇:ワーベ)
- 大神ウィツアルネミテアの教義を守る宗教國家で「始まりの國」ともいわれる。國というよりもウィツアルネミテアの総本山と言った方が近く、賢大僧正を長としている。争いや災いを防ぐことを使命とし、他國との仲介役を請け負うことから「調停者」とも呼ばれる。様々な國との、そして國同士の友好を望んでおり、そのためにはお互いを知ることが大切と考えているため、使者を様々な國に派遣している。しかし、そうしたことを疎ましく感じる人間も少なからずおり、使者を受け付けない國もある。ちなみに「オンカミヤムカイ」とは「大神が眠りし地」という意味である。
- クンネカムン(皇:アムルリネウルカ・クーヤ)
- 三大強國のひとつであり、ラルマニオヌ滅亡後に建國された新興國家である。國民すべてがシャクコポル族であり、作中では唯一「大いなる父(オンヴィタイカヤン)」を信仰している。シャクコポル族は肉体的に最弱といわれるほどだが、大いなる父(オンヴィタイカヤン)より授かったといわれる人型汎用生体兵器「アヴ・カムゥ」の力によって非常に強い軍事力を持つ。やがて全土平定を目指すことになるが、その際トゥスクルを中心とする多くの小國による抵抗にあう。
- ノセシェチカ(皇:カンホルダリ)
- 三大強國のひとつで、クンネカムンの西方に位置している。
- エルムイ(皇:ポナホイ)
- 小さな集落が集まってできたごく小さな國で、ノセシェチカの属國である。アニメではノセシェチカの同盟を結んでいる國と説明された。
注釈
- ^ 2006年に発売されたPS2版では同じセーブデータを使う場合、3周目以降に回避可能な重大なバグ有り。対象ロット等不明? 詳しくは外部リンク PS2版うたわれるもの 2018年6月22日閲覧。
- ^ インターネットラジオステーション音泉#沿革2006年参照。
- ^ 2018年5月現在では続編キャラより「ハク、クオン、ネコネ、ルルティエ、ウコン、オシュトル(ハク)」の実装が発表されており、ウコンに関してはシリーズで初めて操作可能キャラとして登場する。
- ^ BGMが続編の偽りの仮面/二人の白皇仕様となる
- ^ ただし、アルルゥやクーヤなど一部の者はハクオロを見たかのような(または気配を感じた)発言をしている。続編の『二人の白皇』にて、大神ウィツァルネミテアの化身として現世に帰還していたことが正式に明かされ、物語の重要な鍵を握る人物として登場し、その後はハクが大神ウィツァルネミテアの力を引き継いだことにより、人間として正式にトゥスクルへ帰還することとなった。
- ^ ドラマCDやラジオドラマなどではその部分が強調されている。
- ^ つける場所はどこでも良く、エルルゥは髪飾りにしている。
- ^ トゥスクルは次女だが、姉が死んだので受け継いだ。
- ^ 死亡したのではなく、あくまで封印なので契約状態であっても何も影響がない可能性もある。
- ^ 成長したムックルを見てハクオロやエルルゥが驚愕する場面がある。
- ^ ムックル担当の下山曰く「突然出てきてアルルゥの愛を奪っていく憎いやつ(笑)」とある[28]。
- ^ HDリメイク版とそれ以前では若干仕様が変更されており、HD版以前では必殺連撃がミスとなりダメージも増加していなかったがHD版からは演出上のみで失敗となるがダメージは加算される扱いとなった。ガチャタラ加入前は無属性ダメージだが加入後は属性ダメージへと変更される
- ^ ゲーム版のみ。
- ^ ゲーム版のみ。
- ^ 国家予算で購入した薬を与えてもらっている[26]。
- ^ ゲームの収録時、これを知ったエルルゥ役の柚木は、メインヒロインであるはずのエルルゥではなくユズハと子供を作ったことをなぜかハクオロ役の小山に激怒した[32]。
- ^ しかし、女性用の耳飾りに興味を示したり、オボロと衆道関係にある描写もあった。
- ^ ゲーム中のイベントCGから。
- ^ アニメ版ではウー、ヤー、ターの3人も。
- ^ ここでは物語の主人公を「ハクオロ」、エルルゥ達の父親を「ハクオロ(故人)」と区別する。
- ^ 恋慕うことの意。
- ^ しもおんな、げじょ。身分の低い女性の意。
- ^ ちゃくし。跡継ぎ、跡取りの意。
- ^ ようせつ。早くに亡くなってしまうことの意。
- ^ 作中でのエルルゥの発言より。
- ^ 最終回で、普通に働いているヌワンギの絵を入れようという話がスタッフの間であったが、「原作と違うヌワンギの結末は絶対に不可」であると原作者から釘を刺されたとのこと[39]。
- ^ アニメ版24話より、脇腹の継ぎ目とある。
- ^ クーヤを案じるシーンにて「私は幸せだ、良い者逹に囲まれて」という作中でのハクオロの発言より。
- ^ 2023年2月15日に飯塚昭三が逝去した為、イベント【夢想の果てに】から谷昌樹が引き続き起用されている
- ^ 黒手帳(恨み手帳)[44]。
- ^ アニメ版では秋元羊介は監督から「東野英治郎が演じる初代水戸黄門の笑い方をイメージしてくれ」という指導を受けたと語っている。
- ^ 作中の台詞から。
- ^ 結びつき、繋がりなどの意[34]。
- ^ ウイツァルネミテア監修。
出典
- ^ a b c d e f 公式ガイドブック、p183。
- ^ 2006年ゲーム総合部門売り上げランキング(2007年9月29日時点のアーカイブ) 2013年1月17日閲覧。
- ^ 「メモリアルブック」での座談会における望月雄太郎アクアプラスアニメーション部プロデューサー談。
- ^ “セガゲームス、他社開発の家庭用ゲームソフト 7タイトルのアジアでの販売ライセンスを新たに獲得 〜自社の販売網・ノウハウを活用し、パートナー企業のアジア展開を支援〜”. セガゲームス (2018年1月29日). 2018年6月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年1月9日閲覧。
- ^ セガ、他社開発ゲーム7タイトルのアジアでの販売ライセンスを取得GAME Watch 2018年1月29日
- ^ “「うたわれるもの」シリーズ三部作のスマホアプリ版が無料で配信開始。物語・音声・楽曲を余すところなく楽しめる - 4Gamer.net”. 4Gamer.net. 2020年1月23日閲覧。
- ^ “新プロジェクト始動!”. アクアプラス. 2011年4月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年1月17日閲覧。
- ^ “『うたわれるもの2』、『ティアーズ・トゥ・ティアラ2』、完全新作『ジャスミン』を発表”. ファミ通.com. エンターブレイン (2011年1月27日). 2015年6月7日閲覧。
- ^ いずれも、『電撃G'sマガジン9月号』より。
- ^ アクアプラス20周年記念タイトル「うたわれるもの 偽りの仮面」
- ^ "「うたわれるもの ロストフラグ」の正式サービスが本日スタート。これまでのシリーズに登場したキャラも加わり,新たな物語を描く". 4Gamer.net. 2019年11月26日. 2020年10月1日閲覧。
- ^ “『ドカポン』と『うたわれるもの』のコラボタイトル『ドカポンUP! 夢幻のルーレット』が発売決定!【先出し週刊ファミ通】”. ファミ通. 2020年8月5日閲覧。
- ^ “ドカポンUP! 夢幻のルーレット”. アクアプラス. 2020年8月7日閲覧。
- ^ “モノクロームメビウス 刻ノ代贖”. アクアプラス. 2022年9月10日閲覧。
- ^ 公式ガイドブック、p181。
- ^ 公式ガイドブック、p186。
- ^ ゲーマガ2011年4月号 114ページ
- ^ a b 公式ガイドブック、p182。
- ^ a b c d e f g h i j k l 『月刊ニュータイプ 2006年8月号』 角川書店、2006年8月1日、184頁、ASIN B000GGRUZQ
- ^ a b c 公式ガイドブック、p184。
- ^ DVD特典ブックレット、p13。
- ^ 戦闘フェイズ「エヴェンクルガの女」より
- ^ a b PS2版収録用語辞典。
- ^ PS2版作中でのクロウの台詞から。
- ^ アニメ版23話のウルトリィの発言より。
- ^ a b c 公式ガイドブック、p185。
- ^ 公式ガイドブック、p191。
- ^ 公式ファンブック、p85。
- ^ DVD特典ブックレット、p2。
- ^ a b c 公式ガイドブック、p187。
- ^ a b 公式ガイドブック、p188。
- ^ DVD特典キャストインタビューVOL7より。
- ^ 日めくりCD トラック37 「ウルトリィとカルラ」より。
- ^ a b c うたわれるもの オリジナルサウンドトラックより。
- ^ DVD特典ショートエピソード第二話より。
- ^ 公式ファンブック、p107。
- ^ DVD特典キャストインタビューVOL5より。
- ^ ゲームに収録された人物図鑑の記述より。
- ^ 公式ファンブック、p95。
- ^ 公式ファンブック、p111。
- ^ うたわれるもの ロストフラグの2022年5月10日のツイート、2022年5月10日閲覧。
- ^ DVD特典キャストインタビューVOL6より。
- ^ 公式ガイドブック、p186。
- ^ ゲーム版の蒐集品説明より。
- ^ DVD特典ブックレット、p11。
- ^ 公式ファンブック、p47。
- ^ DVD特典ブックレット、p7。
- ^ 公式ガイドブック、p189。
- ^ 公式ファンブック、p65。
- ^ 公式ファンブック、p64。
固有名詞の分類
- うたわれるもののページへのリンク