ZINK Zero Ink方式
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/22 02:52 UTC 版)
「直接感熱記録印刷」の記事における「ZINK Zero Ink方式」の解説
ZINK Zero Ink(じんく ぜろ いんく)方式とは、2007年にZINK Imaging社が開発した、フルカラー印刷が可能な感熱式プリンターの一方式である。 ベースペーパーの上にシアン、マゼンタ、イエローの各発色層が染料の結晶として備わっており、この染料結晶を熱で溶かすことにより発色させる仕組みとなっている。用紙表面はコート層により保護されており、印刷直後の乾燥などを考慮する必要がない。 インクを必要としない手軽さなどから、ポラロイドの「PoGo」(2008年)やデルの「Wasabi」(2009年)、タカラトミーのインスタントカメラ「xiao」(2008年)などに採用されていたが、2018年まではそれほど普及したわけでは無かった。 キヤノンがZINK方式を採用して2018年より販売開始したiNSPiCシリーズは、スマホ世代向けのモバイルフォトプリンター、シールプリンターとして大ヒットした。ライバルが存在しないこともあり、2018年発売の「iNSPiC PV-123」だけで2019年時点のフォトプリンタ市場の5割を超え、ZINK方式が家庭用フォトプリンターの主流の方式となっている。
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