R-唇音化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/17 01:29 UTC 版)
「英語の /r/ の発音」の記事における「R-唇音化」の解説
R-唇音化(上述した語頭の /r/ の円唇化と混同しないこと)は、英語の特定の方言、特にコックニーの一部変種において起こる過程である。ここでは、/r/ 音素は、歯茎接近音 [ɹ] と大きく異なる唇歯接近音 [ʋ] として実現される。[ʋ] を使用しない英語話者にとって、これは /w/ とほとんど区別がつかない。 唇歯音 /r/ の使用は規範主義者(英語版)らによって広く汚名を着せられている。にもかかわらず、これは多くの他言語において使用されており、その使用はイギリス英語の多くの訛りにおいて増加している。これを行うほとんどの話者はイングランド南東部、特にロンドン出身である。また、ボストン訛り(英語版)の一部の話者においても時折聞かれるが、それらの方言の誇張されたパロディーにおいてより多く見られる[要出典]。 ニュージーランド英語に /r/ の極めて珍しい現実態があることも報告されている。 /r/ の実現は常に唇歯的ではない。両唇および軟口蓋化した両歯現実態も報告されている。 R-唇音化は以下のような発音をもたらす。 red – [ʋɛd] ring – [ʋɪŋ] rabbit – [ˈʋæbɪt] Merry Christmas – [mɛʋi ˈkʋɪsməs] しかしながら、ある種の唇接近音による /r/ の置き換えも、ロータシズム(英語版)または脱r音化(derhotacization)と呼ばれる発話障害の一種によって起こるかもしれない。
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