PAN系炭素繊維の製造方法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/02 22:58 UTC 版)
「炭素繊維」の記事における「PAN系炭素繊維の製造方法」の解説
PAN系炭素繊維は以下の工程で連続的に製造される。 PAN繊維合成:アクリロニトリルからポリアクリロニトリル繊維(PAN繊維)を重合する。 耐炎化工程:空気中で200-350℃で数時間熱処理する。この工程は不融化、安定化とも言う。 炭素化工程:窒素などの不活性ガス雰囲気下1,000-1,500℃で加熱する。 黒鉛化工程:窒素などの不活性ガス雰囲気下2,000-3,000℃で加熱する。この工程で強度は若干低下する が、高弾性の炭素繊維を製造できる。高弾性を目的としない汎用の炭素繊維の製造では含まれない工程である。黒鉛化工程を経た炭素繊維を黒鉛繊維と呼び、汎用の炭素繊維と区別する場合もある。 表面処理工程 サイジング処理工程
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