東大将棋
IS将棋
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/09 09:51 UTC 版)
IS将棋は、東大将棋の思考エンジンである。「IS」は「Information Science」の略。 1997年の世界コンピュータ将棋選手権で初登場。同年は惜しくも予選6位で決勝進出(予選上位5位まで)はならなかったが、翌1998年に初優勝。開発チームは全員が当時東京大学所属の学生ということで話題となり、同年にMicrosoft Windows用の「最強 東大将棋」として発売された。以後世界コンピュータ将棋選手権において優勝4回(1998年、2000年、2001年、2003年)、準優勝1回(2002年)と、名実ともに同時代の最強将棋ソフトの一つとなった。 市販ソフトとしては前述のWindows版に加え、過去にPlayStation(ちなみにPS版は、2009年8月12日にPS3とPSPのゲームアーカイブスでダウンロード配信をスタートしている。)、PlayStation 2、PlayStation Portable、ニンテンドーDS用が発売されている。 ただ開発チームのメンバーが就職等の関係で開発継続が困難となったことや、思考ロジックを一から書き直したいというプログラマ側の要望から、2005年を最後に世界コンピュータ将棋選手権の参戦を取りやめており、IS将棋ベースの市販ソフトは同年の「最強 東大将棋8 for Windows」が事実上最終版となっている。(ただしその後も同ソフトベースの詰将棋ソフトや、定跡学習のためのソフトなどが発売されており、シリーズとしては継続している)
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